用事のため、街に出て
ひとの多さに、驚く

平日とはいえ春の京都
それはそうか、と思うけれど
やっぱり、どこか落ち着かない

だけど、四条大橋からの風景は
とけるように甘く
まだちいさな子どもだった頃のことを
ほんのりと、思いださせてくれるようだった



家に帰ると
妹と姪っ子が、来ていた
ソファの上に転がっている姪は、
わたしをらんらんとした瞳で見て、呼んだ

なんとなく、わたしの顔を認識して
この人は来て構ってくれそうだと思っているのだなと
ほんとうに可笑しい
行くよ、そりゃあ行きますとも


妹と母と
姪の行動がかわいいと、笑う
そういう時間が好きだ

わたしは、もちろん母親ではないから
かわいがるくらいしか、できないけれど
外野なりにさっぱりと、彼女に愛情を注げたらいいな

彼女が、わたしに
叔母、というより
ひとりの、友だちでも両親でもない人として
なんとなく親しみを持って、信頼を置いてくれるような日が
いつか来たら、どんなにすてきだろうね



今週は、すこしゆっくりしている
来週がものすごく忙しくなりそうだから、
いま、力を蓄えておけということなのかもしれない

咲いた桜を、愛でて
ご褒美のような晴天を楽しみたいと、思う