出張前最後のおやつ活動
姪を連れた妹と、すこし離れた店へ出かける

あんバターサンドとだしまきサンドを
まずおやつ、それからお昼、と食べる
デザートと考えると、順序が逆な気もするけれど
わたしの金曜のおやつは、今はほぼ仕事前、午前に食べているので
これで合っているのだった


テーブルの横に据えたベビーカーから
泣くような話すような、姪っ子の声
わたしが傘を持ちあげて顔を出すと、
ピタッと止まり、一拍置いて、へらっと笑う

それを繰り返すので、すっかり面白くなってしまって
だるまさんがころんだのような状態に
近ごろは、姪に会うと、いつもこんな感じだ

姪にとっては、相手が誰でもいいのかもしれないのに、笑
すっかりうれしくなり、心をつかまれているわたしは
完全に、チョロい

別れ際、あんなに笑っていた姪が不安そうな顔でこちらを見るので
寂しい?まだわかってないかな、と言ったら
妹が、ううん最近バイバイ嫌がるねん、と言うので感動してしまった
こんなに小さいうちから、
バイバイは悲しいという気持ちがあるのだね


妹は、姪が生まれる前から
娘が生まれてもわたしが台風でなくなるわけではない、
台風が二つになるだけ、
あとわたしのことも引き続きチヤホヤしてほしい、などと言っていて
いやそれ一体どうなるねんと思っていたけれど
実際、まあまあその通りになっているという気がする

わたしにとって、妹はずっと妹という個人であって
姪は妹の娘というより、姪という個人で
両者は並列、それぞれまさに台風のようで面白いし、それぞれかわいい
どちらかがどちらかに属しているという感覚には、
きっとこの先ずっと、ならないだろうと思う

ただ、まあ、
たとえば出張に行ったりすると、
姪のものだけでなく妹にもなにか買いたいからといって
お土産が倍になるのだけは困った
これ、もし、もしいつか姪に弟や妹ができたりしたらどうなるんだろ
怖すぎて考えたくないな、!




Sarah Youngの、本と鳩をデザインした木版画
いただいた、3月1日の誕生花の絵
新しくしたデスクの飾りは、爽やかで
仕事をしながら、ふと、心がなごむ

サラとは、いつかちゃんと一緒に仕事がしたいな
彼女がほかの会社のために作ったものも、すてきなんだけれど
やっぱりわたしは、この木版画を手に入れたように、
できれば彼女自身からものが買いたいと、思う


さて、出張まで
営業日は、あと一日

まったく進んでいない荷づくりのことは、忘れて
まずは、あしたを走りきる