ブライトン、そしてロンドンを
重い荷物とともに駆けた、2日間


オープン当初から、取引をしている人たちと
あっちでもこっちでも、会った
いつも、やりとりはメールと電話だけれど
実際に会うと、新しい商品もちゃんと見られるし
何より、会話に余剰が生まれていい

ささやかな時間を
どんな風に、大切にするか、ということ



仕事のことは、なかなか書けないけれど
きょうは、新しい出会いもあった日だった

限られた時間で、無数のヴィンテージ品から素敵なものを探すのは
感覚と知識と瞬発力のいる作業
ぐっと集中して、次々にものをつかまえる

けれど、現行の作家さんのものは
そういう風にはいかない
そもそも、たくさんのものは扱えないし
一度仕入れて売り切って、それで終わりではなく
長く誠実に付き合っていきたいから
ヴィンテージとはまったく別のスイッチを入れて、見る

実物と、電撃的な出会いをすることもあれば
たとえば一枚の写真から興味を持って、調べて、
足を運んで実物を見て、恋に落ちるということも
街なかの店で見つけることも、あることはあるけれど
デザイナーさんが集まるところへどんどん出かけていかないと、
出会いの可能性は上がらないし
そうして出かけていっても、
思案することが増えるだけという日もある


だから、
それで、光を放っているものに出会えたときは
ほんとうに、うれしい
大げさでもなく、それだけ、キラキラして見えるんだよ

わたしの特別が
誰かにとっての特別にも、なってくれるように
長い時間をかけて、
そのものの持つ魅力をきちんと見せられればいい
うまくいかない日のことも、煩雑なものごとも、
それだけでどうでもよくなるから



きょうは、現行のものばかりを見ていた日だったけれど
あしたは、ヴィンテージの日
早朝から戦場へ赴く

疲れと時差ボケで、めちゃくちゃな生活をしているけれど
さあ、がんばろうね