ありのままに生きる

社会不適合なぼっちおやじが、自転車、ジョギング等々に現実逃避する日々を綴っています。

ジェレミー・シーゲル薯 「株式投資の未来」

 本書は、米国のS&P組成当初から現在に至るまでの長期的なデ
ータに基づいて、投資家に大きなリターンをもたらした銘柄、業種
について詳細な調査を行い、どのような投資戦略を用いれば優れた
投資成績を残せるかを述べている。
 長期的なデータからすると、優れた運用成績を残してきた銘柄は、
斜陽産業、低成長国に属している場合が多いという、一見常識とは
反対のことが述べられている。
 人気産業、成長産業もしくは成長著しい新興国の株は、多くが増
益率よりも投資家の期待が上回っており、結果として投資家が手に
するリターンは低下するそうだ。成長企業では、配当金をあまり
支払わない場合が多く、配当再投資ができないので、これもリター
ンを低下させる要因になるそうだ。
 私自身、成長企業に積極的に投資していこうと考えていたが、こ
の本を読んで、単に成長企業だからといって軽率に投資してはなら
ないことを学んだ。長期的に投資することを考えている投資家にと
って必読の書であると思った。