格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★パンクラス1・28有明大会:予想と展望

カードはこちら。
http://www.pancrase.co.jp/tour/2012/0128/index.html
注目ポイントをいくつか抜粋。
プロレスラー2名が参戦

▼第6試合 ミドル級第11代キング・オブ・パンクラス1DAYトーナメント第1試合 5分2R
一慶(チームクラウド/同級1位)
vs
佐藤光留パンクラスMISSION

▼第3試合 フェザー級(64kg契約) アテナルール 5分2R
木村響子坂口道場 一族) 
vs
佐藤瑞穂(頂柔術)※初参戦

インディープロレスラーの光留と木村響子が参戦。二人は先月プロレスのリングで対戦していて、木村が勝った場合は光留と結婚することになっていたが、光留が勝利。結婚はならなかったものの、翌日にはタッグを結成している。
木村は前回の総合デビュー戦で、大ベテラン藪下相手にアップセットを起こして見せた。今回の佐藤瑞穂はかつて藪下に敗れているが、木村にとっては柔道の貯金だけで戦っている藪下よりも難敵と言える。
一年半ぶりの総合復帰戦となる光留は、強豪一慶と対戦。光留はいつも通りハメ技の足関でいちかばちかの勝利を狙うか。それを凌がれてしまうとパウンドで玉砕が濃厚という諸刃の剣だが、もし勝ったらとんでもないことになりそう。
ミドル級第11代キング・オブ・パンクラス1DAYトーナメント
トーナメントのもう一枠は川村社長 vs. ピンクタイフーン・久松先生。2007年以来、KO勝ちから見放されている川村(戦極での入江戦は除外)。しぶとい久松先生に食い下がられ苦戦すると、勝てたとしても決勝は厳しい試合になる。
近藤再起第2戦

▼第5試合 ウェルター級 5分2R
近藤有己パンクラスism)
vs
永木健二(WRESTLE-WIN)

再起戦は80kgの契約体重だったが、今度は約1年ぶりのウェルター級。減量よりも、かつての攻撃力が戻っているかどうか。
スーパーフライ級キング・オブ・パンクラスタイトルマッチ

▼セミファイナル(第13試合) スーパーフライ級キング・オブ・パンクラスタイトルマッチ 5分3R
清水清隆(SKアブソリュート/王者)
vs
小塚誠司(FREEDOM@OZ/挑戦者・同級1位)

小塚はパンクラスでは廣瀬としか対戦していない(2戦して1勝1分け)が、スーパーフライ級のランカーが大挙して新設されたフライ級に落としたため、ランキング1位となり挑戦にこぎつけた。2001年に修斗でデビューした小塚だが、勝ったり負けたりで結局クラスAには上がれず。その後、DEEPに参戦し、ブレイク前の大塚と引き分けるなどするが、ここでもやはり前座から抜け出せなかった。2009年にCAGE FORCEに参戦してから、ようやくコンスタントに白星を重ねるようになった大器晩成型ファイター。
4度目の防衛戦となる清水は、パンクラスでは敵なしとなりつつあるが、修斗ではBJ相手にいいところなく敗戦。打撃の小塚に対し、清水はグラウンドに持ち込みたいところだが、廣瀬のタックルを凌ぎきった小塚をテイクダウンするのは容易ではない。清水にとってはあまり相性が良くない相手。BJに対してもスタンドレスリングで競り負けていた清水だが、修斗での敗戦を経て、ファイトスタイルを変えてくるのか、長所のレスリングを強化してくるのか。
その他
セミ前を任されているKEIは、今年は単なる盛り上げ役ではなく、ウェルター級タイトル挑戦に目標を定めている。この他にも、安永・将光・斉藤・曹・松永・太田・平山など、活きがいい選手が揃っているので、いい試合を期待したい。
明日15時15分より会場から速報します。

★パンクラス1・28有明大会:鉄人・大石真丈が大記録達成へ

▼第9試合 バンタム級 5分2R
大石真丈(フリー/同級3位)
vs
沼倉雄太(TRIAL/2011年ネオブラッドトーナメント同級優勝)

昨年のネオブラ王者の挑戦を受ける大石は、1968年生まれの43歳。どこまでを現役としてカウントするかの問題はあるものの、現状、コンスタントに試合を行っている日本人総合格闘家としてはおそらく最年長。
さらに、大石はこの試合で、93年に修斗でプロデビューして以来、20年連続で総合格闘技の試合を毎年1試合以上行っているという大記録を達成する。93年と言えば、UFCの旗揚げ戦が行われた年であり、UFC旗揚げ戦に出た選手で現在まで毎年試合に出ている選手は存在していないため、世界最長記録の可能性がある*1
現時点での2位は94年デビューのダン・スバーン。大石と同じく93年にデビューした高橋義生は、2009年に試合を行わず、記録が途絶えている。

*1:情報源はSherdogのデータベースとする