2009年 岐阜県大垣探訪 その3



大垣城を訪れた我々は戦国時代に想いをはせました。

城を出ると公園になっていて

江戸時代の城主である戸田氏の銅像があります。

そこから丁度天守閣を見上げることになるのですが

再築とはいえ、名城と言われただけにりっぱな面構え。



記念写真を撮ったあと「大垣市郷土記念館」へ移動します。


郷土館は旧戸田家を改装したもので

外側は旧家の面影が残っています。

中に入るとお客さんがひとりもいません。

「やってもた・・・(;^_^A)」

こういうことが度々おこり、我々の得意とすることです。

訪れる各地の展示館が

貸切状態となったことが何度もあります。



主に戸田家にまつわる展示物。

代々教育に力を入れ、文学を愛してきた家で

松尾芭蕉が「奥の細道」の旅で

大垣をむすびの地としたのも関係しているようです。


郷土館を出て「奥の細道」のむすびの地記念館へ行きます。

雲ひとつない晴天に静かに流れる川。

ゆっくりとした時間が流れます。



ふと川の中をみると巨大な魚影が。

なんと丸々と太った鯉がたくさん泳いでいます。


ブラブラ歩いていくと地味に「奥の細道」むすびの地という記念碑。

川向こうには記念館があるらしいのですが

なんだか市役所のような地味な建物しかありません。


近くに行くとどうもそこが記念館らしく

通常には福祉会館として使われている建物の中に

一部展示物があるようです。

中はほんとに市役所のような殺風景な感じ。

展示物は1部屋分のスペースでした。



奥の細道の旅は東海道のような有名な行路ではなくて

江戸から東北へむかっていき、

仙台あたりから日本海側へ向かい

西へと反転する行路。





記念館を出てみると石碑に芭蕉の句が彫られています。


冊子によると大垣駅まで川に沿って歩いていくと

旅で読まれた句が石碑に彫られていて全部で22句ある、

ミニ奥の細道です。


本当は駅がスタートで記念館がゴールとなるのですが

逆ルートとなります。

歩いて行くとなるほど句が彫られたそれぞれ特徴のある石碑。

彫られている句はほとんど知りません。



行ったことのある福井県敦賀市で読まれた句があり

なんとなく縁を感じてうれしくなります。

龍の形をした橋や噴水のように水が吹き出る川辺など

よく観察すると趣向をこらしています。



丁度中間地点に八幡神社があり、

大垣の湧水が湧いているので行ってみると

たくさんの人が湧水をペットボトルに入れています。

飲んでみたかったのですが断念。


しばらくするとやっと私でも知っている句の石碑が。

「閑さや岩にしみ入る蝉の声」



丁度良い距離2.2kmのミニ奥の細道を終え

大垣の旅を終えました。