如星的茶葉暮らし別館

神慮の機械日記、お相手は維如星にて。
本家と同一内容+αです。詳しくはこちら



 
 | 

2008-05-19-月

ひまわり:コンプリーション・メモ

| ひまわり:コンプリーション・メモを含むブックマーク

(注:これはメモです。絶対レビュー書くぞ、これは)……さて、最後にちょっと日があいてしまったが「ひまわり」コンプリート。……完敗である。特に4周目→TIPS最終幕の流れが地味にツボに来た。

このゲーム、洒落っ気の効いたTYPE-MOONパロディが随所に散りばめてあったけど、最後のこの手法はパロディではなく堂々のオマージュと呼んでいい(というか俺が勝手に認識してるだけで普通そんなこと気づかないし作者も意図してないかも)──そう、「最後のTIPS」こそは、如星が未だあらゆるゲームの中で「もっとも評価しているエンド」、月姫の「月蝕」である。マルチエンドという「まとめようの無い物語」に「全てをまとめる一つの帰結点」を提供するその手法に俺は惚れ込んだままなのだけど、「ひまわり」のそれもまた、「全てをまとめる」ことこそできずとも、「もう一つの帰結点」をちゃんと提供できている。

いやー、地味に凄いことだよ、これは。

何が凄いって、多分「3周目」を真エンドと捉えるならば、「4周目」は残ったヒロインの救済と背景世界の追加説明程度にしか扱われなくても不思議はないし、事実そう読む人もいるかもしれない。でも、4周目は実際キチンとした「エピローグ」であり、と同時に「円環構造の最後の環」として、一番最初の「少年は、宇宙を目指す」の物語に世界を還しているわけなのだ。後日談に近いキャラの心情を描きつつ、物語を最初に還す──それだけでも巧いなぁと思い、3周目よりは平穏な気持ちで4周目のコンプ気分を味わい、そして何気なく全ての「TIPS」を開いたときに語られる「最後のエンド」。

これをホーキング風に表現するなら「人類の勝利」である。いや「ホーキング、宇宙を語る」を読んでないとさっぱり意味がわからんかもしれないけど、このTIPSエンドを以ってようやく、全ての登場人物が運命に勝利するのである。これを巧いと言わずしてなんと言おう。


久しぶりに、本当にいいゲームに出会えた。

大感動という程な感動はなかったし、別に涙もしない。君望時のような衝撃、SR時のような神域の技巧があったわけでもない。ただ、色んな面において物語の巧さを感じ、そしてその巧さの上で編み上げられたアクアとアリエスという二人の少女を、宇宙に狂った男たちを、一度死者となった少年を、心行くまで感じ取れた。この爽快な読後感は、何者にも変え難い。作者に対して「この物語をありがとう」と伝えたくなる、そんなゲームでした。あー真面目にレビュー書くぞー!

http://luxin.blackcats.jp/diary/200805b.html#d05190



あー、一つだけ追記。最後の最後に出る「5年後」、次回予告だの何だのとまで捉える必要ないんじゃないかなぁ。なんかマブラヴの「アンリミ」ラストとかでも思ったけど、作り手としては(この「5年後」ですら)、これで物語は完結してると思うんですよ。でもそういう反応が巷に出るって事は、何か謎が残ったり、何か最後に仄めかしがあるのが「許せない」読者が多いってことなのかなぁ……。

 | 

 
<< 2008/05 >>
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

main-side menu

Connection: close