如星的茶葉暮らし別館

神慮の機械日記、お相手は維如星にて。
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2009-05-26-火

ホビーラウンドで戦術機連隊に圧倒されてきた件

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先日24日日曜日、ボークスのファンイベント「ホビーラウンド01」に顔を出してきました。何せ会場が秋葉と近かったもので、てくてくと気軽に覗いてきた感じです。……お目当てはもちろん、オルタ戦術機が集う「A3交流コーナー」であります:)

如星自身はあまりメカ造型には詳しくなく、この手のイベントもあまり参加したことは無かったのですが──行ってみれば戦術機コーナーは大盛況。A3戦術機オーナーの皆さんが持ち寄った機体が百機近く、ずらりとジオラマに並ぶ様はまさに圧巻。しかもカラーリングや派手な改造をゴリゴリにこなしている方が普通にゴロゴロしており、三次元系ロボットファンの奥深さをいきなり思い知らされましたよ、いやマジで。

これだけの機体数が様々なカラーリングとポーズで並んでいると、ボークスさん側で作成したというA3スケールの要塞級と相まって、如星のような素人が適当に写真を撮ってもそれなりの臨場感が出てしまうのが恐ろしいところ。HobbyJAPANでのTSFIA(戦術機ショートストーリー)執筆の参考になる!という言い訳を胸に、バシバシ個人的に写真を撮りまくってしまいましたw

……っと。一応TSFIAを公式に書かせていただいている視点から真面目にコメントしますと、まず派手にカスタムを作り込んでいる「俺戦術機系」と、ゲーム中や現実世界の戦闘機配色を再現したり、ダメージ処理を入れたりしているリアル系の二種類に全体を大別できるのが見て取れます。

リアル系の「説得力」

公式屋としては、やはり最初に目を引くのは「リアル系」。特にカラーリングのみならず、周辺小道具として戦術機と同一スケールで作られている小型種BETAや兵士、果ては管制ユニット(胸部のコクピットモジュール)までが合わせて配置されていると、いわゆる「単なるロボットモデル」からいきなり「スケール感のあるリアルモデル」に変貌する凄さを改めて感じられましたね。

実際「戦術機の大きさ」を文章で伝えるのは難しく、またオルタ本編でも戦術機登場シーンにあまり歩兵等は同時に登場しない為、20m級のロボットが暴れてるのだ、という感覚はなかなか読者の方にも浸透してないのではと思うのです。その点、公式TSFIAの撮影モデルなどを見ていても思うのですが、三次元モデルはそこに一発で説得力を持たせてくれるわけで、物書きである自分があまり想像しない「三次元というメディア」の強みを大量の実例と共に味わわせてもらいました:)

つーかラジコン突撃級は笑わしてもらいましたし実際すごかったし。先の管制ユニットは何とペーパークラフトで作られていて実際に胸部に格納可能だったり。イスラエルカラーリングや黄色の13カラーなど、凝り過ぎです皆様。

俺戦術機系の「設定力」

一方、個人的興味が向いたのは「俺戦術機系」の方です。もちろん公式設定でそのまま参考にするワケには行かないんですが、跳躍ユニットの複数付けや独特の塗料(を夢想した)ペイント、派手な兵器等々を目の当たりにすると、それらを施した背景には何かしらの俺設定があるはずだ、と考えるのが自然なところ。脳内俺設定を垂れ流しまくった結果、ご縁から公式文を書かせていただいている自分としては大変気になるわけです:)

と言うわけで、公認二次創作作家の名前をここぞとばかりに悪用して持ち出して即興の名札をつけさせていただき、目に付いた俺戦術機オーナーの方々に片っ端から「機体設定」を聞いて回ってみました。

……いやこれが楽しかった! 主に「高機動型」を想定してスラスターを増やす(と無駄にカッコ良くなる)パターンが多かったですが、その他対レーザー塗料めいた純銀白銀機体、揚力翼ついてまっせ無人機等、変態(褒)の度合いが高まれば高まるほど設定も凝ってます

また如星個人的には、そのご本人の設定とは「別の設定」を機体から思い起こすのも楽しかったですね。例えば上の写真にある翼付き機体など、ガス型惑星や希薄大気圏内で運用するならアリじゃねえ、などと妄想したり、白銀ペイントに肩スラスタ付き機体は、例えば白銀ペイントは宇宙線対策塗料、スラスタは低重力想定=月面仕様?などと考えてみたり。

これはよくTH2のるーこの話を引き合いに出しますし、そもそも二足歩行兵器の類がそうなのですが、何故ありえないかを口にするのは誰でもできるんです。宇宙人が地球人少女の格好をしていてセクースまで出来る理由を敢えて捻り出すのが楽しい。そういう思考法から、意外と面白くて嘘現実味(造語)のある設定が生まれたりもするわけで、その辺はホント色々と着想が湧きましたね。色々と応えてくださったオーナーの皆様、本当にありがとうございました。なお何人かのスゴ戦術機の方はご本人を探すことができませんでしたが……いずれまた何処かで伺ってみたいものです。

ちなみに一応公式設定を元に話を捻り出している身から一点。オルタの戦術機デザインの醍醐味の一つに、腰部にスラスターがついている点があると思うのです。実際このスラスター=跳躍ユニットが装着されると、途端に三次元的な広がりを持ったロボットモデルになるのは実際にA3をお持ちの方なら実感されてると思います。……がそんな見栄えのみならず、一般的なロボットのように背中や肩にスラスターが付いていないことで、進行方向に関わらず上半身を駆動させられる、これは戦術機の戦闘機動やポージングの点でも結構重要な「面白み」ではないかと思うのです。この辺を考えながら改造したりポーズを取らせたりしていただくと、より「オルタ臭い」思想に近づくのでは無いかと思います。ご参考までに:)

※なお、今回掲載した写真の中にはオーナーさんとコンタクトできなかった機体も一部写っております。「これはちょっと載せないで欲しい」というご要望がありましたら、メールフォーム等よりご一報ください。

http://luxin.blackcats.jp/diary/200905c.html#d05260

2009-05-21-木

簡易版・同人誌の作り方実録編 第4回「原稿着手、その前に!」

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「簡易版・同人誌の作り方実録編」もようやく四回目。今月頭に発行したとらドラ小説本を題材に「軽く」書こうと思っていたのに、思いのほかガッツリとした記事量になってしまった。

実際のところ、前にも書いた「製作から頒布に必要な全てのステップを自分で管理する」ってのは、普段何気なくやってはいてもリストにしてみれば長くなるのは当然かもしれない。ま、これを以って半正式版にしてしまうぐらいのノリで、続けて参りましょう:)

ちなみに今回から&過去記事にも遡り、若干の説明図をつけてます。過去分も宜しければご参考までに。

では、以下目次!

4.設計:原稿着手、その前に!

前回、印刷所と締切に目星をつけるところまでは進んだ。もういい加減原稿の作り方に入れよ、とお考えの諸兄もいらっしゃるだろうが、まぁ今しばらくお待ちくだされ。実際、何を作るの?って点がまだ決まっていないのだから。

「何作るって原稿だろう迸る魂だろう大河かわいいです」、いや大河が可愛いのは自明として、さておきその原稿の最終形態は印刷所が受け取り可能なモノでなければならない

何を当たり前のことをと思うかもしれないけど、印刷所の人に話を聞くと、一瞬信じがたいような形態の原稿が入稿されることも多いという。今まで一度も印刷に出したことがないなら、一度常識を捨てて、素直に印刷所のページの原稿ガイドを端から端まで読んでみよう。

例えば、数多く本を出している結構な大手さんでもやってしまうミスとして、「二色刷り印刷の原稿を出すときに、そのまんま『二色で塗ったフルカラー統合ファイルを入稿してしまう」とケースが多々あると言う。

……このページを見ている人の中でも、二色刷りって何やねん、という人の方が多数派だろう。ご安心を、上でも書いたように、同人を始めた時からフルカラー表紙だけを扱ってきた人であれば、大手さんですら同じなのである。初めて印刷に出す、あるいは初めて利用する仕様の印刷に出す前には、固定概念を捨てて素直に印刷所にすがりましょう:)

ちなみに二色刷りってのは図に示したような手法。色上質最厚口フルカラークリアPP本文書籍70kg(呪文)な男性同人作家陣にはあまり縁が無いかもしれないけど、紙の地色も含めると一見多色とは思えない見事な表紙を安価に生み出すことも可能。ティアなどで神業を見ることができる。

実際、一度経験してみないことには「聞いたことも無い」概念がいくつも出てくると思う。この辺りの解説は、それこそ「原稿の作り方」として個人サイトや2chまとめサイト等で詳しく解説されているし、印刷所の原稿ページなどもかなり充実している。この「作り方」シリーズは元々「そういう原稿の作り方の外側」を解説するのが主題なので、ここでは初心者が引っ掛かりがちなキーワードだけを以下に列記し、詳しい説明は割愛させていただく。

  • 原稿のサイズ(原寸が基本)、必要な解像度dpiぐらいはぐぐろう)

  • 断ち切り・塗り足しの概念(意外なほど知られてないが超重要)

  • フォントは印刷所側にも同じフォントファイルが無いと再現できませんよー(あるいはアウトライン化の概念)

  • だからCMYKですってば。

  • 当然ながら本は偶数ページじゃないと作れませんよ。料金体系は8p単位、入稿は4p単位でOKな場合が多い。

  • 印刷仕様は仕様書にちゃんと書こうな! 同じ原稿でも仕上がり変わります!

……同人経験者なら「こんな基本を」と思うかもしれないが、実際印刷所ではこれらの項目からしておかしい原稿が日々送られてくるという(汗)。もちろん初めてなら仕方ないのだが、初めてなら初めてなりに先に聞いてくれというのが彼らの本音だろう。以下、とある印刷所の方の台詞を引用しておく。

「ぶっちゃけて相談に来てください。予算の上限から逆算して仕様を決めることも、作りかけの原稿からアドバイスする事も、全然やっちゃいます。入稿日になって(イベントに間に合わないと)パニックになられるより1000倍マシです」

──都内某所にて

シャイボーイ&ガールな貴方、2chの同人ノウハウ板等で質問するのもアリっちゃアリだ。だが、古来ノウハウスレに伝わる伝説の質問「昨日××に入稿したんですが間に合いますか」のように、どう足掻いても実際の印刷を行う印刷所でなければ分からないことも多々ある(ちなみに伝説の質問へのテンプレ回答は「うん大丈夫だよ」)。ひつこいぐらい繰り返しになるが、印刷屋の受付の方々の多くは同人を愛する同志であるガンガンいこうぜ

参考:今回の如星的仕様

最後に、今回のとらドラ小説本の「仕様」を列記しておく。この辺の単語からぐぐってみるのもいいだろう。

基本:フルカラーカバーつき新書サイズ小説本

フルカラーのブック「カバー」(not表紙)、色上質紙にモノクロの「表紙」、文字が主体の「モノクロ本文」からなる、「新書サイズ(印刷所によってサイズがまちまちのため注意)」の本。

「文字主体」とわざわざ銘打ったのは、印刷所によっては「漫画でないこと」「墨ベタ率が一定以下であること」を条件に「小説本専用料金プラン」を用意してくれている場合があるため。

フルカラーカバー
  • 横114mm×縦182mm新書用カバー、折り返しは70mm。コート紙135kクリアPP。

  • 横サイズは3(断切)+70(左折返し)+114(表1)+2(背表紙)+114(表4)+70(右折返し)+3(断切)mm=376mm(断切り後370mm)

  • 縦サイズは3(断切)+182mm(全て)+3(断切)mm=188mm(断切り後182mm)

  • 解像度350dpi、カラーモードCMYKにて、psd形式Photoshopにて作成。全レイヤ統合済。画像内にトンボ描画済。

モノクロ表紙
  • 表1(表表紙)+背表紙+表4(裏表紙)の1繋ぎファイルで作成。色上質最厚口コスモス、墨1C。

  • サイズはカバーから折り返し70mm×2を省いたもの。

  • 解像度350dpi、グレースケールにて、Illustratorで作成の後、eps形式(Illustrator EPS)にて入稿。全フォントアウトライン化済。

新書サイズ本文
  • 横114mm×縦182mmで作成、本文墨1C、本文用紙はクリーム書籍用紙72.5kg。

  • PDF形式で入稿。フォント埋め込みで対応。リンク画像も全て埋め込み。

  • 断ち切り3mm(印刷所指定)にて作成。全ページノンブル入り。一部影ノンブル。

部数の話

……一応触れておこう。初心者なら迷うことは無い。大抵の印刷所ロットの最低数である100部にしとけ。んでもって最初のイベントで1桁しか出なくても泣くな。

もちろん「手に取らせる努力」をキチンと重ねていれば、ポッと出のサークルでもちゃんと数は出る。斯く言う如星も、生まれて初めて出たイベントでコピー本数十部が速攻完売したことで「調子に乗って」しまった結果がご覧の有様である(笑)

その後は、経験と勘によって部数を上下させていけばいい。幾つものイベントに出て気長に売るも良し、以前説明したオンリー+オールのコンボで出し切るのを目指すも良し。ただ一般則として、特に二次創作同人誌は基本的に初動が中心である。在庫を抱えて引越しのたびに涙するよりは、少々足りなかったかな、ぐらいがちょうど良いと「如星は思う」。この辺は活動のスタンスに強く依存するところなので(常時在庫を持ち、リクエストに応じていつでも出せることを是とする活動スタイルもありだ)、経験を積んでいくしかないところだ。

……ガバガバ売って儲けたい? エロで漫画で東方描いて虎に卸しとけ。部数が1桁変わるぞ。間違っても小説本など作るなかれ。

さて、これから

これにてお待ちかね、ようやく原稿作成に着手である。

……上でも書いたが、実際に原稿を作っていく部分は世の中に無数に解説があるので、ここでは大きく省こうと思っていた。が、最近どうもあちこちから指摘されたのだが、「小説本の作り」に興味を持たれている方が結構いるらしい。

そこで次回は番外編として、小説本の体裁について書いてみたいと思う。漫画派な貴方には無用の回であるが、茨の道を歩む同人小説作家の一助となるべく、ここは笑って見過ごしていただきたい:)

また余談ついでに、こんなネタが知りたい、こんな情報が欲しいというご希望がありましたら、何処かの回の日記コメントなり同人サイト側のメールフォームなり是非お寄せくださいませ。

そいじゃー、次回「小説本の作り方」に続く

http://luxin.blackcats.jp/diary/200905c.html#d05210

2009-05-20-水

our dream again, Shatzkiste.

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あの「シャッツキステ」秋葉原に帰ってきた! おとぎ話のような内装とクラシカルメイド服と紅茶が支配する端整な店の片隅で、ゾンビ好きのメイド長に襲われる準備はOK?(Yes! Yes! Yes!)

……さておき。そも「シャッツキステ」と言えば、秋葉の宝物のような店であった。

コスプレカフェかプチキャバか、というメイド喫茶が乱立するようになってしまった秋葉において、唯一輝いていたのがこのシャッツであった。一時期流行った「カフェ系」の流れを汲む丁寧な内装、雰囲気と経済性(需要)を兼ね備えた時間制システム、何より「顔ぶれを変えない」美人さん揃いにして変人揃いのメイドさんが織り成す世界観。考え抜かれ、削り抜かれた店作りとサービスがそこにはあった。

高の原稿プレイスだったこの店も、今年3月に「予定通り」第一幕終幕として閉店。だが閉店時の予告どおり、僅か2ヶ月の空白をおいて「第二幕」が本日開幕と相成ったわけである。これはもう、期待せざるをえない:)

晩飯後に思い立ってふらりと覗いてみれば、案の定満席orz。だが第二幕の立地は実に都合がいい事に、我が愛するセガフレの並びなのである。シェケラートを軽く啜って時間を潰して再トライ、無事初日に入店できてしまった。(……このコンボ、如星的には非常に危険が危ない(財布的な意味で))

店の雰囲気はある意味予想通り&期待通りというか、かつての屋根裏の空気を残したままの「カフェ系」正統進化といったところ。蛍光灯に照らされた白いキッチン内が正面から見えてしまうのが少々点睛を欠いた感はあるけど(せめて白熱灯色にすれば誤魔化せそう)、床も内装もキッチリとエイジングをこなしており、手作り感はあっても「学芸祭めいた」メイドカフェにありがちな安っぽさが無い。カフェ系とメイド系の幸せなカップリングぶりが健在なまま拡張した感じで嬉しい限り。

フードメニューが実装され、またハーブティーも数多く揃えられているし、一方で従来通りの時間制利用も可能。……これは原稿プレイス、読書プレイスとして実に理想的な形である。22時まで営業という点が(平日は)セガフレとも重なっており、「満席で入れなくても宛てがある」ってのは地元店利用の形態としては重要なところ。ま、屋根裏時代より格段に席数も増えてるので、オープン時期が過ぎれば平日夜は落ち着くかもしれないが……シャッツ紳士の数は正直侮れない(笑)

いずれにせよ、一人でふらっと本(か原稿)を片手に行くも良し、駄弁りたい相手を連れていくも良し、本当に良い店がバージョンアップして再開してくれた。この再会を、本エントリを以って心から言祝ぎたい。

http://luxin.blackcats.jp/diary/200905c.html#d05200

シャッツ・ナイトに見る情報整理の気分転換的傾向と対策

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つかですねー、秋葉近郊に位置する我が家から若干行きやすくなった(メインストリート沿いなので)のに加え、2130時LOによって平日の晩飯後に足を向けることも可能になった、というのは地味に嬉しいのですよ。

以前ちょろっと書いたこととも被るんだけど、最近どうしても夜家にいるとtwitterIRCなどの「幅は広がるが密度は薄い」情報ストリームにボケッと口を開けて頭を突っ込んでしまい、無為とまでは言わないが生産性の低い時間を過ごしてしまうことが多いのですよ。ちまちまと原稿仕事などもやっていることもあり、PCに向かわないという選択肢をなかなか選べないのが実情。原稿の進まない日など、すっぱり諦めて積み上がった本を読み進むだけの簡単な仕事に戻れば気分的にも創作力的にも楽になるはずなんだけどねー。

というわけで、読みさしの文庫を一冊抱え、ふらっと自転車で夜の街に繰り出し、美しいメイドさんに囲まれながら茶ァ啜りつつ1時間ほど腰を据えて読み進みに没頭する、ってのは実に贅沢かつ、実利的な時間の過ごし方でもあるのです。気分の切り替え、IPの届かなさ(最も今後無線LANが入るようになるらしいが……原稿シーズンはいいかも!w)、そしてまさにメイド環境らしく黙っていても注がれる紅茶。意志薄弱な自分には、これぐらいの別モチベーションと環境の切り替えが必要じゃねえかと本日痛感した次第。

さあてこれから、どうなることやら。ついったに「シャッツなう」の発言が増えたら笑ってやってくだされ:)

http://luxin.blackcats.jp/diary/200905c.html#d05201

2009-05-09-土

簡易版・同人誌の作り方実録編 第3回「デッドライン」

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最近製作・頒布したとらドラ小説本を題材にお届けしている「簡易版・同人誌の作り方実録編」、第3回ではようやく「印刷所」が登場する。それでは、目次に続いてちゃきちゃき行ってみよー。

3.計画確定&仕様策定:印刷所から始まる恋

前回までのステップで、「合わせ」で初売りするイベントに目処が立った。当たり前だけど、本はそのイベント日までに刷り上がり、現地に持ち込める必要がある。となれば、自分の製作時間見込みはともかくとして、絶対的に自分の都合では動かせない時間について考えねばならない──つまり「印刷期間」だ。

というわけで、ここで印刷所に「そのイベント合わせの印刷締切日はいつか」を確認することになる。ま、これは印刷所さんサイトにある「仕様に合わせた締切日一覧」を見るだけの作業なのだけど。

そもそも印刷所って何処使えばいいのさ

とは言え、そもそも何処の同人印刷所を使えばいいのか──というのは最初にぶつかる問題かもしれない。

ま、その辺は深く掘っていくと2chに専門スレがあるぐらいの話になってしまうが、まず見積を取る段階程度であれば、とりあえずお手元のお好きな同人誌の奥付を見返してみよう。ほぼ必ず、その本を刷った印刷所名が入っているはずだ。これはいつの頃からか伝わる同人誌の慣習なのだが、読み手一辺倒だった頃には意味不明だったその表記が、今、貴方の前には救いの神として映っていると思う(笑)。そう、その手元の本こそ、その印刷所の「印刷サンプル」そのものなのである。

あとは、この後印刷所サイトで価格調査やセットメニューの有無(一定条件下で割安な料金体系が適用できるプラン)を確認していきながら考えていけばいい。正直、価格面では今や馬鹿みたいな差は出なくなって来ているので、好きな同人誌の品質を見極めて選ぶもよし、そして何より印刷所は「パートナー」なので、人の対応が良いところを自然と選んでいくようになると思う。

ここは大切なところなので繰り返そう。

印刷所は、金を払うと印刷本が出てくる「自販機」ではない。
印刷所は、貴方より遥かに豊富な印刷ノウハウを持つ、本作りの「パートナー」である。

この辺り、社会人の方のほうが理解しやすいかもしれない。印刷所と同人作家は「店とお客さん」の関係と言うより「取引先の業者」や「ビジネスパートナー」との関係に近いのだ。

付き合いが長く入稿仕様・印刷仕様も把握しきってる印刷所相手なら、入れときましたよろしくッ!の定型処理一つで終わらせる事もままあるが、例えばデジタル原稿の仕様等で疑問がある時、初めて試す仕様・製法の時など、とにかく「印刷物に落とすというプロ」と相談しながら決める方が、遥かに楽で、正確で、いい本が作成できる。逆に言えば、この手の話を振ったときの対応が悪い印刷所はさっさと見切りをつけてもいいくらいだ(が、如星はそんな印刷所に当たった試しが無い)

最近はシャイボーイ&ガールな貴方のために、見積から予約、印刷時の指定から納品まで、メールはおろかWebフォームクリッコだけで済ませることも可能な印刷所さんも出てきているので、一応ご安心を。ただ、やっぱ個人的にはそれは「最大の助言相手」を捨ててしまってる面は否めないし、また双方思い込みによるトラブルの芽を摘めずに事が進んでしまう傾向がある点は指摘しておこう。

精神論はその辺にして仕様上の注意点

精神論じゃなくて実利なのジャヨー……というのはさておき。まずは、自分が作ろうとしている本が「当てはまりそうなセット」を探し出そう。

例えば、もし貴方が如星と同じく小説本という茨の道を歩もうとしているなら──基本的に「小説本・文庫本パック」などの名前のセットがある印刷所を選ぼう。これは「本文が小説であることを前提に」文庫サイズや新書サイズ等の本が比較的安めに作れ、かつフルカラーの表紙かカバーがオプションでついている物が多い。

忘れられがちなのだが、普通の印刷価格体系では中身が小説だろうが漫画だろうが値段は一緒。必然的に頁数が漫画本より多くなる分、単価もストレートにそのまま上がる。小説本はただでさえ食いつきが悪いのに「高い」と思われてしまう罠が……。

おまけに、以前はA5以下のサイズの本は全てページ数辺りの料金が同一だった。過去にA5サイズの小説本が多かった理由はこれである(文字数詰め込んでページ減らして少しでも単価を下げるため)。最近は文庫サイズ・新書サイズにニーズが出てきたため、流石に別体系を用意してくれる印刷所さんが増えてきた。

「セット」や「パック」の名前で呼ばれている割引プランは、本の仕様のみならず、例えば早期入稿割引や特定イベント合わせ割などもあるので、手広く探してみよう。正直、セットメニューについてはWeb上の説明が錯綜していて分かりづらい印刷所も結構あり、この辺はメールなり電話なりで問い合わせた方が理解が早いことも。

もちろん、標準価格体系で印刷しても何の問題も無い(財布に相談だ)。締切はこの標準形が一番遅かったりもする。

いよいよ「締切」の確認

大抵の場合、印刷の納期には二種類、「標準納期」と「繁忙期納期」がある。

標準納期

その印刷所所定の標準納期。イベント日から14日前までに入稿すれば直接会場に納品しますよ、など。多くの場合、更にここから期間を前倒しすると「早期入稿割引」になったりする。以下に述べる繁忙期以外ならこれが理想。

ただし、中には「いかなる大型イベント時でも標準納期のみです」という剛の印刷所もある。惚れる。

繁忙期納期

冬コミケ前、大型イベント合わせ、GWのイベント集中シーズンに発生。

この時期はイベントの日付ごとに、各プランの締切日がセットされる場合がほとんど。当然標準納期より前倒し(=時間が掛かる)なので要チェック。また締切間際に泣きついて特急料金を積んでもどうにもならない場合が多い。いや普段だったらどうにかなるという意味ではないですじょ?|'-')

「応相談」「特急料金」

第三の道。まぁ、その、以下略。

ただし、特急料金については「3日本プラン」等、あらかじめ料金体系が存在するところもある。その場合も事前に予約が必要だったりするし、だったら「その事前」から原稿作っとけという気がしなくも無い。まぁ、最初からこれを発動しておくというのはかなり訓練されすぎた同人作家である。このページを読んでるような方はやめとけ

また、そもそも納期が明示されておらず標準時も全て応相談という印刷所もある(有名どころではPOPLS)。正直、受付さんとの腹の探り合いになるのでちょっとめんどくさい。

なお完全に余談だが、爆速特急本は臭いで分かる。印刷工程で最も省略できない時間は実は「乾燥」だったりするので、インクの臭いが芬々漂う本に出会ったら、印刷所に合掌し同人作家に鞭を入れておこうw

こうして締切日を確認すれば、逆算して自分が原稿執筆に掛けられる時間が判明する。また上の過程を踏めば、カラー表紙・カバーとモノクロ本文は二段構えで別締切になっているケースも多々ある、ということが分かるだろう。これは表紙を絵師さんに頼む字書きとしては重要なポイントになる

なお、これらの納期はほぼ全てイベント直搬入を前提にしている。印刷会社側で当日イベント会場までの搬入を手配するパターンだ。自宅に配送して手で持ち込む場合、その宅配分2-3日前に日程が前倒しになるので注意。この辺りは印刷所側・イベント側に、当該イベントで直接搬入を行っているか確認しておこう。自前の宅配便で持ち込む場合にせよ、まともなイベントなら、搬入要綱ぐらいは参加案内に記載しているはずである

……ちなみに部数については簡易版では語りきれない意思決定プロセスがあるので後で触れられたら触れるかも。また1000部を越えない限り締切に影響することは稀なので、俺ら中堅以下には無縁の話である。

そしてそれから

さて、具体的な目標が定まってきた。さあ後は原稿を書きまくるのみ───

……で基本的には正しいのだが、その前にもうちょっとだけ具体的に仕様を詰め、そして2つ3つ、色っぽくない話も必要になる。次回「金と人とリアルリアリティ」に御期待ください。続く

http://luxin.blackcats.jp/diary/200905a.html#d05090

2009-05-08-金

とらドラオンリーお疲れ様でした(大河かわいいです)

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遅くなりましたが、先日6日のとらドラオンリーに参加された皆様、お疲れ様でした。また当「神慮の機械」にお立ち寄りくださった方々には心よりの感謝を。

いやはや、実に久しぶりのオンリー直参となりましたが、なかなか素敵な祭りのノリでしたね! 某サークルの影響か、まさかこの規模のイベントで男波を見るとは思いませんでしたが……(苦笑)。どう見ても扉一つ分≒人一人分しか抜け口の無いシャッターに男波が激突して金属音を響かせた時はかなりビビりましたねw BETAっつーか戦車級の群れです本当に(以下略)

──さておき、当スペースにも普段あまり「神慮の機械」にいらっしゃらない方々にお越しいただけたようで、本当にありがとうございました。とらドラで小説ってスペースは今回のオンリー内でも珍しい部類だったかと思いますが、キッチリ中を読み込んでから=中身で買っていってくださる方も結構いらっしゃり、書き手としては審判を潜り抜けてホッとする一幕も。コミケと違いほぼ常時スペースに居られましたので、こういった読者の方との直接の対話が多かったのも楽しかったですねー。

さて、今回の新刊はとらのあな様にて頒布開始いたしました。こちらのURLよりご利用ください。委託手配済です。販売開始時にまたトップページ等にてご連絡いたしますので、ご希望の方は更新情報を引き続きお待ちくださいませ。

では、次は一気に3ヵ月後の夏コミでお会いしましょう。この原稿調子を崩さず一気に乗り切りたいものです:)

http://luxin.blackcats.jp/diary/200905a.html#d05080

2009-05-03-日

簡易版・同人誌の作り方実録編 第2回「イベントドリブン」

| 簡易版・同人誌の作り方実録編 第2回「イベントドリブン」を含むブックマーク

最近作成した本を題材にお届けしている「簡易版・同人誌の作り方実録編」前回は「着想を得て企画を漠然と認識する」ところ、そして「まずは出すイベントを考え予定を立てよう」というところまで書いた。「まず作る!」より先に「まず計画!」という辺りに違和感を覚える方もいるかもしれないが、ま、平凡人の意欲を考えるとこれが妥当なのである:)

以下目次。

2.計画(承前):イベントドリブン!

というわけで「イベント合わせ」のための「イベント選び」だが、あまり深く考えることは無い。「申込締切や実際のイベント日までの日数と、執筆期間+印刷期間の兼ね合いをとり、直近で面白そうなイベントに決める」と、一言で語ることも出来る。

実際には、当人の活動形態やら今回配布する本の位置づけ、ジャンル、申込済イベントとの兼ね合い等々さまざまな条件分岐を経て決定されているのだが、これを真面目に説明すると「簡易版」の枠を超えてしまう。もちろん、日頃はそんな複雑なことを考えずに条件分岐を無意識下でこなし、感覚的に3分で決めているのだが。てなわけで今回はあくまで、今回の如星がどう選んだかの説明で「その感覚」を掴んでもらえればありがたい:)

それだけでは身も蓋も無いので、軽く「作り手から見たイベント」について触れておこう。大体本をイベントで頒布しようとすれば、選択肢は大きく分けて2つ。

  1. 定期的に申し込んでいる中規模以上のオールジャンル即売会で出す
  2. 突発的に中小規模のオンリー即売会に申し込んで出す

実際にはこの組み合わせ、というパターンが多いと思う。「組み合わせ?」という点は後で説明するとして、とりあえずもう少し詳しく説明しよう。

オールジャンル即売会

分かりやすく言えばコミケサンクリなど。最近ではComic1があったばかりかな。(余談だが、もはやコミティアは「一次創作縛りのオールジャンル」と言ってもいい気がする)

メリット
  • どんなジャンルの本でも突っ込める(オールジャンルと言っても、男性/女性向中心ぐらいの区別はあったりするので注意な!)

  • 多ジャンルが集まるので必然的に一定以上の規模になって定期開催・定番化しており、既存の読者さんも来やすいし、新規読者獲得も期待できる

デメリット
  • その規模ゆえに申込締切は数ヶ月から半年と早く、計画的に申し込まざるを得ない

  • 当然申込時に配置希望ジャンルを申請するので、主活動ジャンル(の予測)で申込済状態なのが常。突発ジャンル対応は出来ない。

    もちろん主ジャンル本と合わせて突発本を置くのはアリというか良くやるけど、ジャンルエリア違い本の頒布が届くのは各サークルについている既存読者層が中心となり、「対象原作のファン層」はあまり来てくれないのが実情。ちなみにエリア違いの本は、有名サークルで無い限り新規さんには本当に数出ないです。対象エリアの斜向かいですら(実体験)(涙)

    ただし「男性向け創作(エロの別名)」の場合、このジャンル違いデメリットがあまり発生しないので気にせず突っ込むことも可能……らしい。俺とは縁が無いけど!

オンリー系即売会

今回自分が申し込んだ「とらドラオンリー」等、特定作品やヤンデレ等の特定属性に特化したイベント。

メリット
  • 中小規模イベントが多く、申込締切が1-2ヶ月前程度と短いものが多い=突発的に動ける
    (ティアや東方系、クリーンヒット中の女性向けジャンルのような化物を除く)

  • そのジャンルを愛している濃い読者に届けられる。特に勢いのあるジャンルの場合、下手にオールジャンル系に出るよりも数の面でも多く出たりすることも(コミケクラスにゃあ勝てないが)

デメリット
  • 実はあまり無い。「ジャンルを問わないいつもの常連さん」に届きにくい……かも。

  • マイナージャンル、終息ジャンルだと一般参加者も少なく、サークル同士の同窓会状態になることも。これはこれで楽しいけど、「なるべく多くの読者に読んで欲しい!」という欲は満たせない。

さて、今回の如星が本を出そうと決めたのは3月末ごろ。もちろん夏コミには申込済だが、流石に8月=5ヵ月後合わせではあまりに機動力が無い。夏コミ以前で申込済or今から申込可能なオールジャンルイベントは無し。……となれば、残るはオンリーの可能性である。

一応、目算はあった。5月のGWは同人好きにとってはお馴染みのイベント・ウィークである。ばばっとぐぐって見れば、案の定GW開催のとらドラオンリーを発見。イベント日は5月6日、申込締切は……4月6日! まだいける。加えて

  • GW直(イベントが集中しており、地方上京者も参加しやすい)

  • 都産貿開催(併催イベントが多く、行脚する人が多い)

  • 募集50sp→100spに拡大(オンリーとしてはそこそこの規模だし、申込みも実数があるってこと)

と、なかなか勢いもある模様。頒布してナンボの同人誌、これぐらいの勢いがある方が作る側としても気合が入る。

また先ほど「組み合わせ」という表現を使ったが、実際このオンリーイベント→その少し後にオールジャンル、という流れは、ある種理想的な即売会の並びでもある。まずオンリーで当然新刊をご披露、ジャンルを愛する人々に手渡すことができ、そのすぐ後に夏コミにて「コミケ初売り」として、この手の「定期開催大型イベント」にしか参加できないような、普段あまりオンリー等に足を運ばない人、地方在住の方々等にもフレッシュな本を直接手渡す機会が得られる。うむうむ、いいじゃないですか、これ。

Next Step

っと、だがここで決めてしまうのはまだ早い全プロセス予告編でも書いた次のステップ──「仕様決定」が、計画の一部として登場するのだ。5月6日までに本当に本が刷り上がるのか。それを、確認していこう。

……いや今回は他に選択肢もほとんど無いし、コピ本という奥義もあるので決定前提で進めたんだけどね。ま、説明のためということで一つ。

次回に続く!

http://luxin.blackcats.jp/diary/200905a.html#d05030

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