如星的茶葉暮らし別館

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2008-05-31-土

アリエス級生体用超高速銀河航宙艦「マルギニス3」

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ARIES Class "Marginis-III" Saionji Dissemination Bureau Vivitransferring Galactic Ship

統一統治計画の一環として2144年に製造された、アリエス級超高速銀河航宙艦。

西園寺播種管理局(SDB)所属。縁の海「マーレ・マルギニス」の名を冠されており、マルギニスの名を持つ艦としては3代目にあたる。

アリエス級は同局保有の宇宙船の中でも最大の速度を誇る超高速艦である。ホーキング航法と600Gにも達する核融合推進を組み合わせ、「生体用」の名が示すように、生身の人間を一世代で銀河を横断させる代物だ。

アリエス級の加速度は遮蔽フィールドの限界を超えており、搭乗者は初期加速と同時にラズベリー・ジャムはおろか、数分子厚のタンパク質ペーストと化して一旦死亡する。減速終了後、肉体は自動的に復活培養槽に送られ(正確には座席自体が培養槽として機能する)、古き良きクローン生成技術の応用で肉体が再構築される。肉体が再生し神経細胞が活動可能になると、高加速耐性を持つルナ・ウィルスが記憶の転写を開始し、ここに搭乗者は「元の人間」として再生するのである。

この航行プロセスの為、当然ではあるが、アリエス級の搭乗員は受容遺伝子(ルナ・レシピエント)注入手術を受けた者、つまり合法的な人類に限られる。

──なお、アリエス級による航宙の前後で、果たして搭乗者が同一人物、同一の意識体であるかは搭乗者本人にすら分からない。

蘇生した搭乗者は航宙前とまったく同じ肉体、同じ精神、同じ記憶を持つが、搭乗前の意識との連続性は「宇宙一分前生成論」にも似て、一切証明不可能である。搭乗前後はおろか、減速後に蘇生中の人間と、蘇生後記憶転写を受けた人間が同一人物なのかどうかすら疑わしい。例えば肉体の再生は多大な苦痛を伴うはずと推測されているが、再生プロセス中の記憶は直後の記憶転写により上書きされ消滅するため、文字通り「想像から絶されて」おり誰も窺うことができない。

この連続性の不確定性を以って、アリエス級での航行は人体クローンの原料に「当人の死体」を使っただけの「人間製造」に他ならない、とする声は根強い。が、これは現代人類の金科玉条、通常ホーキング航法による人類播種計画「ルナ・ディセミネーション」の正当性をも揺るがしかねない危険思想であり、播種法違反として管理局による厳しい取締りの対象となっている(最長82年の懲役並びに受容遺伝子(ルナレシピエント)の除去が科せられる)。

もちろん元ネタはダン・シモンズ「エンディミオン」大天使級急使船より。ひまわりの未来と組み合わせると面白そう(ネタです。次回作予告ではありませんw)

http://luxin.blackcats.jp/diary/200805c.html#d05310

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