『氷の轍』 桜木紫乃 ***

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北海道釧路市の千代ノ浦海岸で男性の他殺死体が発見された。被害者は札幌市の元タクシー乗務員滝川信夫、八十歳。北海道警釧路方面本部刑事第一課の大門真由は、滝川の自宅で北原白秋の詩集『白金之獨樂』を発見する。滝川は青森市出身。八戸市の歓楽街で働いた後、札幌に移住した。生涯独身で、身寄りもなかったという。真由は、最後の最後に「ひとり」が苦しく心細くなった滝川の縋ろうとした縁を、わずかな糸から紐解いてゆく。
(「BOOK」データベースより)

『凍原』でも感じたのですが、刑事物はどうでしょう?と思ってしまいました。前作よりは良かったのですがねえ。行方姉妹の流転を描くのであれば推理(刑事もの)以外のフォーマットの方が良かった気がします。

2017-011