『あひる』 今村夏子 ***

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読み始めると心がざわつく。
何気ない日常の、ふわりとした安堵感にふとさしこむ影。
淡々と描かれる暮らしのなか、綻びや継ぎ目が露わになる。

あひるを飼うことになった家族と学校帰りに集まってくる子供たち。一瞬幸せな日常の危うさが描かれた「あひる」。おばあちゃんと孫たち、近所の兄妹とのふれあいを通して、揺れ動く子供たちの心の在り様を、あたたかくそして鋭く描く「おばあちゃんの家」「森の兄妹」の3編を収録。
(「BOOK」データベースより)


『こちらあみ子』に続いて二冊目。微笑ましいエピソードをつないでいるようでいて、微妙なずれが次はどう展開するのか気になってあっという間に読み終わりました。もっと読みたいくらいが良いのかもしれません。

2017-031