rockin'onの薄さを嘆きつつ「00年代究極の名盤100枚」を肴にする

本当なら違う記事を書く予定だったのですが、「そろそろrockin'onとサヨナラする季節が来たのかもしれないという」エントリーを書いた手前、Amazonから最新のrockin'onが届いたのでご報告。

263(10月)→255(11月)→215(12月)→215(1月)→207(2月)と減ってきているので、来月は流石にページ数は増えると思いますが、ページ削減はイレギュラーな事では無く規定路線で、今後も大きな特集がない時は210ページ程度に落ち着く可能性も高い

と書いたんですが、え〜と・・・3月号は199ページですね。まさかページ数が減るとは完全に予想の斜め上でした。しかも内容も「00年代究極の名盤100枚」と題して特集に大幅にページを割いてRadioheadが表紙。これはもう凄すぎて笑うしかない。特集の内容に関しては、もうこれはどうにもならない内容なので、100枚の結果に対しては何もいう事はないのですが、究極の名盤と銘打つのであれば整合性は必要じゃないかなとは思います。
例えば、2006年の年間ベストってrockin'on誌はRed Hot Chili Peppers『Stadium Arcadium』で2位がArctic Monkeys『Whatever People Say I Am, That's What I'm Not』なんですよ。だけど、00年代究極の名盤100枚では『Stadium Arcadium』ではなく『By The Way』がNO.9にランクイン。そして『Stadium Arcadium』より評価が低かったはずの『Whatever People Say I Am, That's What I'm Not』はNO.4という扱い。ひとアーティストに付き一枚という縛りで選んでいるのかなと思ったらRadiohead『Kid A』In Rainbowsもランクインしているんですよ。また、Green Day『American Idiot』がNO.5という扱いで、2009年度に1位にしている『21st Century Breakdown』は何処に行ったのかと小一時間・・・まあ、自分の中でのGreen Dayの評価は『Warning』>『21st Century Breakdown』>『American Idiot』なので、出発点が違いすぎてはいるのですが。あと、oasisに関しては2008年度の1位である『Dig Out Your Soul』がNO.40、2005年の1位である『Don't Believe the Truth』はランク外と仕方が無い感が漂っています。
まあ、こうやってブツブツ書いていますが、「00年代究極の名盤100枚」という企画自体がNO.という冠で紹介しているから順位じゃないですよという逃げ道は用意されていて、だったら普通に「00年代のアルバム100選」でやるとか、ひとアーティスト一枚の縛りでやれば良い訳で、非常に中途半端な仕上がりになっているのが今のrockin'onの迷走っぷりを浮き立たせている様な気がします。まあ最終的に評価なんて時と共に変わるのですよと言われればそれまでですし、なんだかんだ言って、逆説的な意味で面白くなってきたので来月号も買う羽目になる訳で、これが新手のマーケティングだとしたら、ぐうの音は出ないのですけれども。

法的整合性確保に向けての多面的検討

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