父上のお見舞い

膀胱に結石があり開腹手術をしてから1ヶ月が経過した。少し落ち着いているということなので自宅に会いに行った。思ったよりも元気で安心したが半身不随者特有の内臓が下がりその周りに内臓脂肪がある。膀胱を切開する際にその脂肪の下にある腸を切ってしまい手術は倍の4時間がかかった。細かい結石はレーザーで砕いていたが血尿が止まらなくなり検査をしたら医師は言った。
とにかくでかい…横7センチ奥に5センチの石です。
そんなにも急に大きくなるのかね?と、疑問もあるが健常者なら排出されるが不随だからあり得ることだ。術後に困ったことは縫合した周辺のテープにかぶれ傷口よりもひどい状態。血流が悪いから特にそうなる。そして結石を取り除くと尿量が今までよりも増え導尿が2時間おき。これが24時間、父上も奥さんも相当疲労困憊だったそうだ。20年前の事故後に逆戻りだが年齢も20年経過している。状況は違うのだ。バルーンは細菌に感染しやすいのでなるべくなら通常の導尿にしていたのに新たな問題が発生した。膀胱内を洗浄したことにより度々と性的ではない勃起が起きるようになった。そうなるとカテーテルは入る筈もなく早く導尿をしないと腎臓に逆戻りをして苦しむ。医師に言わせれば何の問題もないよ。いやいやいや、尿瓶を上から被せたって出ないんだよ?そして上から被せたってどうするの!横臥している時ではなく車椅子に座っている時の事を聞いてんの!
あやふやな解答をお見舞いされ自分たちで慣れるしかないという結論。
そんなこんなで思ったよりも元気だったから一安心しているがわたくしは今日から薬の減薬で最低で2週間、最高で解らないほどの離脱症状で苦しむそうだ。吐き気、身体に電気が走る感じ、脳を握られる感じの吐き気(以前経験したが一番きつい、光が眩しく音が脳内に響いてテレビなどもってのほか)震え、歩行困難。
半年で薬の副作用の吐き気で10キロ痩せた経験から。


『今日はステーキと焼き鳥とお刺身を食べてきてやったぜ』