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幻祭夜話 このページをアンテナに追加

17/06/17

感情はつねに一つではない

教養の軽視はよくないと常々思っていているのですが、ツイッターで流れてきて、ハッとさせられたつぶやきを。

語彙はとても大切。 怒りの言葉が「死ね」しか知らなければ、嫌なことは全て「死ね」という気持ちになる。 でも「驚いた」「痛い」「うるさい」「しつこい」 など、自分の気持ちを表す言葉を知ることで、感情のコントロールできる。 だから語彙の豊かなクラスは、子どもも穏やかになる。

https://twitter.com/m0jJJvFujGoZjdZ/status/873826157367484417

ほんと、感情に関するボキャブラリーは大事だし、感情はつねに一つではないということを知っておくことも大事。「あいつ死んでほしい」んじゃなくて「自分はあいつに認めてほしくてイライラするし、さみしさや悔しさがあるんだなぁ」ってわかると自分の言動もかわって人生の質が変わる。>RT

https://twitter.com/Momoko318/status/875309633853726720

「感情はつねに一つではない」ってそういえば考えたことがなかったなあ…でも昔は子供の泣き声があまり好きではなかったけれど、感情を表現する術(言葉)がないから泣くのだと気がついてから、全然煩わしくなくなった/むしろ自然なことだと認知が変わったことを思い出した。

いろんな感情が渦巻いた結果出てきた気持ちを代弁する術が少ない/ないというのは、とても苦しいだろうし、心が貧しくなってしまう。心のゆとりがなくなると、無意識にひとを傷つけるし、傷つけたという感覚すらなくなってしまって、負の連鎖を招く。

またSNSをやっていると、PCの向こう側に生身の人間がいるという意識が少ない人が多いのかな?と感じることも多々あって。もうちょっと掘り下げて考えていきたいテーマになりました。

17/01/29

lysis2017-01-29

星野源 / YELLOW DANCER(2015)

最近のお気に入り。SAKEROCK時代はさほど興味が沸かなかったのですが、「逃げ恥」の好演がきっかけで、朝よく聴いています。

曲中繰り返される「意味もなく」というフレーズが耳に残るM-1「時よ」しかり、ここはミドルテンポでもいいだろうと思うところをあえて倍速にしていたり、思い切りがいい。歌詞とメロディのテンポのバランス感覚がこんないい人は初めて聴いたかも。

サウンド面ではかなり凝っていて、シンセと生楽器の使い分けが上手で豪華ですね。でもそれが耳ざわりのいい、どこか懐かしいJ-POPとして昇華されているところが今の国民的な人気につながったのかな、と思わせる懐の深さがあるアルバムです。

セルフライナーノーツチャーミング(かつ的確)な分析が素晴らしい。

絶賛しかないんだけど、本当にそうだからしょうがないよね笑

5月から始まる初のアリーナツアー、参戦したいなあ。

17/01/22

年間ベストアルバム5選(2016)

遅ればせながら去年のMyベストをば。後日簡単なコメントを追記するかも。

以下、アーティスト名 / アルバム名 /(2016年以外の)年代です。

宇多田ヒカル / Fantôme

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Lianne La Havas / Blood(2015)

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HÆLOS / Full Circle(2015)

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Slawek Jaskulke / Sea

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KIRINJI / ネオ

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(感想)

17/01/04

lysis2017-01-04

この世界の片隅に(日本/2016/監督片渕須直)

1944年広島。18歳のすずは、顔も見たことのない若者と結婚し、生まれ育った江波から20キロメートル離れた呉へとやって来る。それまで得意な絵を描いてばかりだった彼女は、一転して一家を支える主婦に。創意工夫を凝らしながら食糧難を乗り越え、毎日の食卓を作り出す。やがて戦争は激しくなり、日本海軍の要となっている呉はアメリカ軍によるすさまじい空襲にさらされ、数多くの軍艦が燃え上がり、町並みも破壊されていく。そんな状況でも懸命に生きていくすずだったが、ついに1945年8月を迎える。

(シネマトウディより)

T・ジョイPRINCE品川にて。

すべり込みで行ってきました。何もかもが素晴らしかったです。でも特筆すべきは能年ちゃん改め、のんちゃん存在感ですよね。彼女がいなかったら成立しない映画だったのでは。それくらい声の表情の豊かさには驚かされました。

この映画を一言で言うと「戦争に翻弄された女性の人生」なんだろうけど、なんだろう、心に残ったのは、限られた物資で工夫をして暮らす、日々を丁寧に生きる姿だったり、すずさんの朗らかな語り口だったり、時折顔を出す内に秘められた憤りや激しさだったり。

”戦争”がもたらす理不尽さ/あっけなさと同時に、印象的だったのは“今”となんら変わらない日々の営みに対する愛おしさでした。またその変わらない生活を守ることが彼女たちができる唯一の”抵抗”でもある。

いい映画でした。もっともっとたくさんの人に観てほしい、感じてほしい。

16/12/16

lysis2016-12-16

聖の青春(日本/2016/監督森義隆)

幼少期から難病を患う村山聖は、入退院を繰り返す中で将棋と出会い、15歳で森信雄に師事する。10年後、名人になる夢をかなえるべく上京した聖(松山ケンイチ)は周囲に支えられながら将棋に全力を注ぎ、七段に昇段したころ、同世代で名人のタイトルを獲得した羽生善治に激しいライバル心を抱く。さらに将棋に没頭する聖だったが、がんが彼の体をむしばんでおり……。

(シネマトウディより)

角川シネマにて。

松山ケンイチが素晴らしかったですね。もちろん脇を固めるキャストもよかったのですが、「村山聖」という一人の青年の生涯に惚れ込み、その想いを伝えたいという彼の役者魂が画面を最初から最後まで引っ張っていたように思う。

“青春”というと、どこか眩しい、キラキラとした甘酸っぱい思い出を連想するかもしれない。でもここにはそういった感傷は一切なく、ささやかな日常の先にある小さな幸せがあるだけだ。しかしそれもやがて失われていく、(陳腐な言い回しだけど)現実の容赦なさ・儚さに胸が痛かった。

原作では説明的だった村山くんの人間的な魅力というのもよく伝わってくる内容でしたね。激しいライバル心を燃やす羽生さんに二人で飲まないかと誘うときの、まるで初恋にも似た、はにかんだ笑顔を見た瞬間、彼の人間臭い一面に触れたようで、画面を通して彼の息吹を感じる瞬間でもあった。

いい映画でした。