檜山正幸のキマイラ飼育記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2005-06-10 (金)

変転するテーマ、消費されるトピック

| 10:53 | 変転するテーマ、消費されるトピックを含むブックマーク

8日(2005-06-08)、「似非デベロッパの独り言」(http://ten.blog.mu.tc/404.html)から、2005-05-31のエントリへのトラックバックがありました(メールで通知が来るので見逃すことはありません)。

その、最初と最後の文に、僕はチト感じるものがありました。

乗り遅れた感じでコメントできずにいましたが、まだ僅かに残り火がある様なので、ちょっと思ったことなど書いてみたいと思います。

(…途中省略…)

全然まとまってないので、自分でも何が言いたいのやら、嫌になりますが。時間が出来たら、もう少しまともな事を書いてみたいものです。

乗り遅れた感じ」がするのはどうしてでしょう? 10日もたってないのですけどね。

現状のblog界隈のやり取りや言説の流れるさまを見ると、2、3日程度の期間で発生するスパイク・ブームの連続・重畳が主たる様式であり、同一のテーマが継続的/持続的に議論され、時間をかけて合意(あるいは決裂や破綻)に至るようなプロセスはあまりないようです。

人々は目新しさを求めているのでしょう。一瞬の盛り上がりを楽しみ、次の瞬間には別の波を探しているのでしょう。

「ネット・サーフィン」という言葉は、あまり使われなくなりましたが、次々に打ち寄せる新しい話題の波を求める姿勢は、まさにサーファーのようです。トピック・サーファーとでも呼ぶべきでしょうか。いや、大部分の人がトピック・サーファーだとすると、こういう分類や名称には意味がないかもしれません。なぜなら、マジョリティを指し示すには、単に「人々」と言えばいいだけですから。

(続く)

ゾウガメの時間

| 11:07 | ゾウガメの時間を含むブックマーク

似非デベロッパさん、「全然まとまってない」(僕はそう思いませんが)のは、考えたり調べたりする時間が足りなかったせいかもしれません。「時間が出来たら」 -- そう、時間が必要かもしれません。

IT業界では、かつて「ドッグイヤー」とか「ラット(だっけ?)イヤー」とかいう言葉が流行りました。言葉はすたれても(言葉も消費される)、言葉とその印象が通り過ぎた痕跡は残っているように思います -- 即断(“速断”だと思うが)や変転がヨシとされ、じっと考え込み留まるヤツはノロマでボンクラって思われかねない“空気”。

ビジネスの話として、速度が重要で、遅れが致命傷にもなりかねない、って話は実際にあるでしょうが、常人の能力では一瞬では把握できないことはあるし、短時間では理解しにくいこと、むしろ表層的解釈が誤解を生むことも確かに存在します。

人間の理解力や反射神経が「ムーアの法則」で毎年増大しているなんてことは聞かないですよね。生身の人間は、一月で一年分の刺激を受け取ることも、一月で一年分の成果をアウトプットすることもできません(個人の能力差の話は全然別よ!)。

もし「ドッグイヤー」(的空気)で追い立てられた気分になっているなら、「ゾウガメイヤー」を過ごそうと思ったらいいかもしれません。ガラパゴス・ゾウガメは150年も生きることがあるそうで、彼らの時間は僕たちよりもずっとゆるやかに穏やかに流れていることでしょう。

「ゾウガメイヤー、って、そんなの無理!」 まー、そうですね。じゃ、今日の午前中はゾウガメタイムとかは?*1

(「それが許されるなら」と付け加えざるを得ないが)なにかを行うこと、結論や成果を出すことに何日かかっても、何ヶ月かかっても、何年かかってもいいじゃないですか。タイミングのズレやオクレが、実はたいして問題にならない事だって、けっこうあるもんです。時間をかけることにより、はじめて見えてくる事もありますしね。

(続くかもしれない? 続くにしてもいつになるかわからない、ゾウガメだから)

*1:「それも無理」と言われそうだが。