檜山正幸のキマイラ飼育記 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

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2006-06-08 (木)

VOODOOな理論達:いいセンいってる南堂久史さん

| 09:15 | VOODOOな理論達:いいセンいってる南堂久史さんを含むブックマーク

昨日のエントリー「VOODOOな理論達:平成の万能大学者」の「2004 JIS をめぐる混乱」に関して、安岡孝一さんご本人から教えていただきました。安岡さんは、http://slashdot.jp/~alp/journal/313207 に次のようにコメントなさっているそうです。

JIS X 0213は例示字体を変えましたけど、JIS X 0208は例示字体を変更してません。つまり、JIS X 0213では「2点しんにょうの辻」が例示されてるコードポイントに対して、JIS X 0208では「1点しんにょうの辻」が例示されている。つまり、あるコードポイントに「1点しんにょうの辻」と「2点しんにょうの辻」が包摂されてるってのを、JIS X 0208とJIS X 0213の両方で表してるわけです。JIS X 0208について全然触れようともしない「南堂論」に騙されちゃいけません。

まー、それはそうとして、南堂さんて、(世間的にいえば)博覧強記の人ですよね。そのオシャベリを(あまり真に受けないで)聞いたら随分楽しいのじゃなかろうか、って気もします。あのナンダカワカラナイ情熱も素晴らしい。([追記]はてブ「このエントリーを含む日記」に列挙されるようにURL入れておこう。[/追記]

南堂さんの著作はどれも力作/労作だし、ちょうどいいセンをいっている感じ。専門家は相手にしない(なんかのはずみで相手をする専門家もいるようですが:-))内容だけど、特に詳しくない人々にはホントかウソかわからない -- いやっ、本気にしてしまうのでしょう。そのレベル感、バランス感覚が絶妙です。

南堂さん達が(と、ひとくくりにするのは失礼ですが)、よく使う論法に「私の理論を、専門家達も誰一人論破できない」ってのがあります。これは無敵! 手に負えないレトリックです。専門家の皆さんだって、そんなに酔狂でも暇でもないでしょう。ただし、社会的な問題となることもあるので、いつでも見過ごしていいというわけではないでしょうが(「菊池さんの「ニセ科学入門」、田崎さんのエントリー、その他」参照)

南堂さんも江本さんも(と、またひとくくりでゴメンナサイ)例え話が大変お好きですが、「専門家達も論破できない」を例え話で言えばこんなでしょう;相撲好きなオジサンがいます。「俺はこの町内で一番相撲が強い、朝青龍にも挑戦状を送っているのだが、俺を恐れて挑戦に応じようとしない」と吹聴しているとしましょう。オジサンが実際に高砂部屋に“挑戦状”を送ったにしても、朝青龍出てくるでしょうか? それをもって「俺は朝青龍より強い」って宣言するのはいかがなものでしょうか?

さきほど、再び「はてなブックマーク」を見たら、id:nucさんが次のコメントを残していました。

権威に頼るの卑怯ですが物理学科の学生です。内容は間違いだらけです。追って記事書きます。人生初ブクマ☆

nucさん、期待してます。でも、あまり気張らないでね。

ちなみにnucさんは、江本・お水問題でも「shine」という鋭い反例を提示しています(オリジナルはnucさんのご友人とのこと)。これは、水に言葉を見せると反応するという江本理論に対するオチョクリなんですが、茂木健一郎さんが『水は答えを知っている』のアマゾン・レビューに書かれていた論法:

このようなカテゴリーエラーがいかにヤバイかは、「おはよう」と「ばかやろう」の意味が日本語と逆転している言語が世界のどこかにあったら、と考えればわかるでしょう。

をより具体化したものです。 -- 英語のshineは「光り輝く」、よいイメージの言葉、だけどローマ字読みすれば「死ね」、さてお水はどう反応するのでしょう?


[追記]あ、そういえば、id:nak2kさん、id:bonotakeさん、それとnucさんも絡んでいたobjectさん(「オブジェクト系電波文の傾向と対策」参照)も、南堂さんタイプかもしれませんね、情熱的なところとか。その他、VOODOO関係は http://b.hatena.ne.jp/m-hiyama-taxon/voodoo/からどうぞ。[/追記]

KoichiYasuokaKoichiYasuoka 2006/06/08 21:34 えっと、南堂久史さんの場合、元の文はマアマアいいセンいってるんですけど、ツッコミが入ると途端にボロボロなんですよ。たとえば、 http://d.hatena.ne.jp/trouble/20050817 と http://d.hatena.ne.jp/trouble/20050819 と http://openblog.seesaa.net/article/6135245.html あたり。その辺が、他の大御所の皆々様と較べると、イマイチいいセンいってないかなぁ、と。

m-hiyamam-hiyama 2006/06/09 09:33 KoichiYasuokaさん、
> 他の大御所の皆々様と較べると、
南堂さんもその方面ではなかなかの大物みたいですけど→http://www.google.com/Top/World/Japanese/%E7%A7%91%E5%AD%A6/%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%8A%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E7%A7%91%E5%AD%A6/

pinkpink 2007/06/15 13:48 > 「私の理論を、専門家達も誰一人論破できない」

 意味が不明なのですが、次のどちらの意味なんでしょうか? 

「私の理論を、専門家達も誰一人論破できない。ゆえに私の理論は絶対に正しい」
「私の理論を、専門家達も誰一人論破できない。ならば、論破もしないで感情だけの悪口を言うな(悪口を書くなら論証せよ)」

 どちらであるとも書いていないようなので、はっきりしません。原文を引用して、どちらであるか教えてください。

m-hiyamam-hiyama 2007/06/15 15:21 pinkさん、
> 意味が不明なのですが、次のどちらの意味なんでしょうか? 
解釈は、この2つのドッチカなんですか? 他にも解釈はあると思いますよ。
> 原文を引用して、どちらであるか教えてください
今から探すのがめんどくさいから原文は引用しません。
「専門家達も誰一人論破できない」の解釈や真意が問題なのではなくて、「論破できない」ことが理論の正しさを全く保証しない、と言いたいだけです。正しいゆえに論破(反駁)できないこともありますが、論破のしようもないほどに破綻しているとか、言及するに値しないこともありますからね。

pinkpink 2007/06/16 15:19 とすると、南堂さんは

「私の理論を、専門家達も誰一人論破できない。ゆえに私の理論は絶対に正しい」

と主張しているのだ、ということになりますね? 本当にそうなら、「ちょうどいいセンをいっている感じ」どころか、ひどいトンデモの大馬鹿野郎だから、大々的に批判してはいかがでしょうか?

m-hiyamam-hiyama 2007/06/16 17:56 pinkさん、
> とすると、[…略…] ということになりますね? 
ここ、どういう推論を使っているか分からないのですが、、、
まー、それはいいとして、
> ひどいトンデモの大馬鹿野郎だから、大々的に批判してはいかがでしょうか?
僕は、南堂さんは「それほど実害はない」と思っています。いまから大々的に批判する労力をかける必要があるとは思えません。それにそもそも、もうめんどくさいし。現状(2007年6月時点)、南堂さんへの興味はほとんどないので、なにする気力も湧きません。あしからず。

iopotshiroutoiopotshirouto 2010/03/23 23:33 南堂氏が「専門家達も誰一人論破できない」と言っているかどうか知りませんが、区体論のサイトの「二人の討論メール」
http://www004.upp.so-net.ne.jp/nando/math2/mail_00.htm
を見ると、今井さんという方(今井数学云々で有名な今井氏と別人なのは、文章を読めばわかる)が、論理式などを使って厳密に問題点を指摘している(例えば、最初から分配法則の不備とそのために起こる問題点を指摘している、その他多数)が、南堂氏はなかなか理解できていない(分配法則がないと補区体の一意性が示せない、などのことはいまだに南堂氏は理解していないのではないか、と疑われます)様子が分かります。
従って、「論破されているのに気が付いていない」というのが正解ではないかと思います。従って、大々的に批判しても無駄だと思います。
なお、今井さんという方は論破しようとしているのではなく、南堂氏を何とか助けようとして問題点を指摘しているのですが、(1)では
>これは数学の初心者の陥りやすいミスです。
とか、(6)では
>今井さんには、数学的な才能はありますが、開拓者としての will がありません。これが致命的だと思えます。(中略)否定面ばかりに着目して、ゴミ扱いして、捨ててしまいます。
などと発言しているので、味方さえ切捨てているように思われます。(本人は自己責任だからかまわないのですが、区体論を信じてしまう人が結構いるのが気になります。)

m-hiyamam-hiyama 2010/03/24 12:52 iopotshiroutoさん、
> 区体論を信じてしまう人が結構いるのが気になります。
気になるっちゃ気になるのですが、、、
元気がイイときは批判的な事を言う気も起きるのですが、面倒になってくると「まー、いいや」と。
こういう人々を批判し続けるのは、モチベーションが続かなくて難しいです。