[][]今こそ、改めて振り返ってみよう。モーニング娘。を

最近は仕事とマンガに忙殺される日々が続き、芸能関係の話とかは殆ど判らなくなってしまっています。

オタク界隈(?)ではどうやらAKB48とかが人気があるらしい、という話を辛うじて聞き齧っている程度です。秋元康氏がプロデュースをしている多人数ユニット、だった筈。


しかし自分のようなおっさんの場合、「プロデューサーの顔が見えるタイプの多人数ユニット」となると、どうしてもモーニング娘。が頭に浮かんでしまう訳です。自分はアイドルとかに関しては知識の欠落甚だしいのですが、次々とメンバーが増えつつ入れ替わり、且つそれぞれのメンバーが努力する様子とかも含めて商品として売りにするという点は、(少なくとも自分がリアルタイムに知っている中では)非常に画期的なものであった*1と考えています。


恥ずかしながらモーニング娘。が今どうなっているのかはよく知らなかったりします。

しかし今、再び光が当てられているような感もある。

7〜9月に放映されたアニメ世紀末オカルト学院』の次回予告では「LOVEマシーン」が流れていました。そしてつい昨日あたりには、このような話題もありました。


D

(こちらがその動画。熱い語りに引き込まれます。)


今こそ、モーニング娘。について振り返らねばなるまい。

そんな訳で、今回取り上げるのがこの作品です。


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画:神崎裕/ストーリー:田中利花『娘。物語』全6巻。

「モーニング娘。オフィシャルストーリー」と銘打たれています。公式なのです。

この作品を読み解いていくことで、モーニング娘。の歴史を掴むことができる筈なのです。



『娘。物語』は、1話につき誰かメンバーの一人を中心に据え、その人物が何らかの原因で「自分はモーニング娘。の一員としてやっていけるのだろうか?」とか悩んだりしつつも、他のメンバーの励ましや友情によって奮起し努力を重ね、見事その才能を開花させ羽ばたいていく様子が描かれます。ストーリー解説は以上です。基本的にこのテンプレートが維持されます。


取り上げられる順番は以下のとおりです。


だいたいこんな感じです。後半になるに従ってネタ切れ・・・もとい人数が増えてきたことも影響しているのか、何らかのエピソードに複数のメンバーを絡ませた内容が増えてくるのも特徴です。


最初の1・2話に加護・辻両名をぶつけてきたのは、当時の話題性ならびに掲載誌である「なかよし」の読者層との年齢の近さ(感情移入のしやすさ)とかを踏まえてのものかもしれませんな。


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(神崎裕・田中利花『娘。物語』1巻5ページ。)


加護の初登場シーン。安倍なつみの物真似をしている場面です。この時点では明るいキャラクターが成立しているものの、そこに至るまでには数々の苦労が・・・というエピソードがこの後で描かれます。

そういえば、こんなニュースもありましたな。


まぁしかし、信ずるべきはオフィシャルストーリーのほうでありましょう。(´ω`)


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(同書2巻46ページ。)


こちらは矢口真里。

自分の情報源が平野耕太さんの twitter での発言のみという偏りもあるためか、最近の矢口真里さんはあらゆる分野に昔から興味を持っているレオナルド・ダ・ヴィンチの再来みたいなイメージが僕の中で出来上がってしまっているのですが、オフィシャルな情報に基づけばいろいろな苦労をしてきている模様です。



ところで、上の暫定的に話数と取り上げられる人物を記載しましたが、気が付いているでしょうか?

取り上げられていない人物がいる。


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(同書1巻22〜23ページ。)


加護が初めてモーニング娘。のメンバーに挨拶をした際、メンバー全員が12歳という年齢に動揺を見せる場面ですが、確か初期メンバーの福田明日香は12歳ではなかっただろうか?


そして初期メンバーと言えば、卒業して間もなく「HEY!HEY!HEY!」で良く一緒に出演していたLUNA SEAのメンバー(通称ブーちゃん)と結婚&妊娠が発表された石黒彩はどうしたのだろうか?


あと、「LOVEマシーン」のあたりから急速に存在感を増し始め、プッチモニでは中核と言える位置を占めたにも関わらず唐突に卒業してしまった市井紗耶香は?



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まさか旧ソ連時代のトロツキーの如く、無かったことにされてしまったというのか?

・・・まぁ結論から言えば、そこまで極端なことにはなっていません。実際に見てみましょう。


その前に、中澤裕子に関して。彼女の扱いはかなり良いものと言えます。メインを張る回こそ無いものの、後輩の成長する姿を見届けたうえで卒業していく、といった描写が少なからず描かれています。画像を引用した加護・矢口の回においてもそのような役回りで登場しています。



まずは市井紗耶香から。


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(同書2巻104ページ。)


彼女は保田圭のエピソードで登場しています。プッチモニ絡みですね。厳しいレッスンを重ねて無事プッチモニとしてデビューを果たし、オリコン1位を獲得したことも言及されます。


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(同書2巻108ページ。)


しかし初登場から4ページ後に卒業。総登場コマ数は9コマでした*2卒業の理由とかは特に触れられることはありません。後藤真希卒業に1話、安倍なつみ卒業には2話を費やしたことを考えると、些かあっさりし過ぎているという感は拭いきれませんな。



続いては福田明日香。

彼女については、市井紗耶香のように卒業に関してバッサリとカットされることはなく、その理由についても描かれています。モーニング娘。の歴史が語られる第9話に、福田明日香は登場します。初期メンバーと次いで入ってきたメンバーとの橋渡し的な役割を果たしつつ、突如「卒業」をすることを全員に告げます。


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(同書3巻40ページ。)


その際に福田自らが語った、卒業の理由を引用します。


物事に対して

必死に がんばった

ことがなかったから


モーニング娘。に

なって 根性も

きたえられた


でも 学校も

仕事も限界まで

やるなかで


いちばん大切な

うたうことすら

見失いそうに

なっちゃったの


......決めたんだ


これからは

べつの夢に

むかって

走ることを


(同書40ページ。)


と、涙を誘う場面として描かれている訳ですが、良く読んでみると絶妙に論理的ではないことが判ります。尚且つ徹底して具体的な内容を語っていません。何か煙に捲かれたような心持ちになる文章となっています。



石黒彩に関しては殆ど触れられることもありません。('A`)


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(同書3巻75ページ。)


卒業にまつわるエピソードとかは存在しません。捜し回ったあげく、自分が見付けた唯一の言及がこれですよ。石黒本人ではなく、中澤裕子による述懐のみ。

様々な立場の人たちが苦慮に苦慮を重ねた末に、どうにかして造り上げたという印象を受けます。あくまで印象です。やはり現代において、トロツキーの如く消し去ることは難しいのかもしれません。



さて長々と書きましたが、とりあえずモーニング娘。を振り返るのはこのあたりにしておきましょう。

あと最後に、「つんくさんが〜」といった表記が途中から「つんく♂さんが〜」と律儀に変更されているのがちょっと面白かったです。


モーニング娘。のオフィシャルストーリー、今は少々入手困難かもしれませんが、ご興味があるなら捜してみるのも一興かと思う次第です。

*1:多人数という点ではおニャン子クラブとかもある訳ですが、かなり性質が異なるように思うんですな。

*2:因みに第9話にも市井紗耶香は描かれています。「総登場コマ数は9コマ」というのは保田回で、ということでご容赦戴ければと。

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マンガを集めるのが趣味です。