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[記録 三松幸雄]

2010年02月01日

 ― 断想 ―




 昨年末から今年の正月にかけて、その時期に例年どおり生じた若干の余暇を利用して、いくつかの文学作品を熟読することを思いたち、書誌情報などを調べていたところ、思いがけず、本書が昨年の11月に刊行されたことを知るにいたった。

 若林奮とともに制作された詩画集『花(静止しつつある夢の組織』(1998年刊行)[*URLを除くと、詩集として「前作」に位置するのは、刊行からすでに15年以上が経過した『spira mirabilis』(書肆山田、1993年)である。




花・蒸気・隔たり

花・蒸気・隔たり




 本書で形づくられていく「世界」のある位相は、「(その卓絶のゆえに、いみじくも無と呼ばれているもの〔…〕)」にかかわっているように見える。

 ときに「無」とも呼ばれるこの出来事、もしくは ―




  現れては消えるもの

  それら振動を属性とする物影〔…〕

                         (「風景・移行」) 




  出現と失踪とを同一の揺らめきとする

  ひそかな自律の文脈〔…〕

                         (「葉・抽象」)




 「二様にはたらく」「関係性」を帯びているこれらの事象、より一般化して言えば、「無」と「存在」の同時的な措定とでもいうべきある種の“不可能な”形式を取るこれらの出来事は、「名づけられてなお/意味を割って振れていく」ものであるために、「矛盾」をめぐる標準的な「定理」から〈韻律的思考〉によって隔てられた「言葉の相のその先」で ― 仮に「彼方へと突き抜けたその先に/うつくしい解法があるとして」 ― ある厳密な詩法のもとに「記述」されねばならない。




[以下 公開時期 2010年2月1日〜2013年10月10日]




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