寄生虫ひとりがたり

2016-05-24 アユ捕り指南

[]FW・I上川河口域調査日 20:46

第2回目のFW野外調査日で、大学近辺のI上川を徒歩で回りました。昨年河口域で見つかったナガエツルノゲイトウは、幸いに消滅していました。

橋の周辺では釣り人の合間で投網うちをしました。最初に私が1,2回ほどやってみせて、一度に4,5匹のアユをとり、その後学生がやってみてやはり5匹ほどのアユをゲットしました。ところが、その学生は投網の持ち方を覚えるのが面倒だったらしく「これ、投げたら捕れますよね?」と自己流で網を投げ始めました。勿論網は開かないのですが、それでもアユはうようよいるので1匹ぐらいはまぐれで捕れます。そんなことをしていたら,近くで釣をしていたおじさんが見かねたのでしょう、「投げ方教えてやる!」とやってきてその学生に持ち方を教え、プロの技で見事な投網うちを披露してくれました。たった一打ちで入ったアユは36匹、勿論学生たちは大歓声です。

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アユを回収する学生たち。「アユがいたらきれいな川なんですよね?」と聞くので,「アユがいたらきれいというよりは、アユが美味しければきれいな川」と答えました。レポートには今日捕ったアユの味の感想も書いて欲しいものです。

[]今年も芽が出ました 20:46

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水やり開始から4日目,2本の双葉が出ました。今年は自然落下した種からの発芽なので、芽切りをしていませんから発芽日数にむらが出るでしょう。何個発芽するかもわかりませんが、もしあまりたくさん芽を出したら、獅子咲き株(葉の形で判別できます)を残して間引くつもりです。

2016-05-23 呟き

まあ、すごく前向きに考えれば、現実は火曜サスペンス劇場なんか目じゃないほど面白い、ということだ。

2016-05-22 脂汗

[] 20:33

来週からいよいよ研究倫理セミナーが始まるが、第一回担当の先生から「こんなんでやります」というパワポが送られてきた。…スゴイ。凄まじい内容。ウチの博士課程の院生とポスドクは絶対出席するように。

2016-05-21 審査会

[] 22:35

今日は近江楽座の公開プレゼンテーション(審査会)で、審査員を務めてきました。

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近江楽座は大学の地域活動の一つで,学生主体の活動に大学として資金援助と活動助言、および公報などの援助を行うものです。教員は助言をしますが、活動の主体はあくまで学生にあり、単位は出ません。今年で活動は13年目となり、毎年20前後の学生団体が援助を受けています。

今年は応募件数が多く(28件)、1団体4分のプレゼンと3分の質疑応答で,3時間半あまりの時間をびっちりと審査に費やしました。多くの団体で,活動の中心は2、3回生ですが,何年も活動して実績を積んでいる古参団体は、先輩たちから指導を受けているのか、1年ちょっと前まで高校生だったとは思えないほど堂々たるプレゼンテーションをします。中には自分たちの活動自体で資金を得られるようになったので助成金が不要となり、教員の助言と大学の公報によるバックアップだけを申請するという「成熟した」団体もあるほどです。

学生主体の活動に対する助成なので、教員の研究や企業の営業努力に関わる活動は原則却下ですし、単位も出ません(以前は大学側から単位化の話が出たそうですが、当時の委員会が強硬に反対したそうです)。楽座の活動に参加する学生は全学規模から見ると決して多くはありませんが、このような運営方針のおかげか、この活動の卒業生からは非常にアクティブな人材が何人も出ています。ここ数年は、団体同士の横のつながりもずいぶんできてきましたが、このような人脈は彼らが社会に出てからも財産となるでしょう。

2016-05-20 休日(?)

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明日、大学用務で出勤なので、今日は代休をいただきました。今日締め切りの報告書がまだできていないので大学へは来ていますが、その他の雑用は断固シャットアウトです(非常に無駄な抵抗をしている気はしますが…)。

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休日ですから,変化朝顔の種まき(といいますか、昨年のタネがたくさんこぼれているので,上から土を薄く撒いて水をかけただけ)をしました。さて、今年は獅子咲き牡丹が出るでしょうか。

環境くん環境くん 2016/05/20 23:26 今年も変化アサガオ、咲くといいですね。
先生から以前いただいた種子は教育実習先で教科担当の先生と一緒に実習をする人におすそ分けしました。
本当は教材に使いたかったのですが、生憎遺伝はしません。

m-urabem-urabe 2016/05/21 08:06 メンデル遺伝の教材には最適ですね…といっても、今の高校理科は分子遺伝が中心になったから、メンデルはほんの少ししか出てこないでしょ。

2016-05-19 新味を出すのは難しい

昨日は同僚氏の昇進祝いと隣の研究室へ共同研究に来たS大の院生さんたち3名の歓迎会で、久しぶりに楽しく飲んだ。そうしたら今朝寝過ごしてしまい、朝イチの会議に遅れそうになって、朝食も取らずに慌てて大学へ駆けつける羽目になった。

で、朝イチで「人間探究学」の会議、今日はディベート本戦のお題決めと対戦班の割当という大事な議題である。いつものことながら、ディベータブルなお題を決めるのはなかなか難しい。今年は,琵琶湖の環境問題に関するものを少なくとも一題入れたいという意見が出て,2,3の案が検討されたのだが、結局適当なものが見つからず、過去のお題を重出することになった。

午後からまた会議、終了後にK大N先生から預かったサンプルの観察。間違いなく寄生虫だけれど、圧平していないので詳細の観察は無理かなあ。

2016-05-17 川と公共

FW1第2クール、バスツアーの日。

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河川改修が現在進行中のY川では、今日も工事をしていた。しかし、これはどう見てもアナクロとしか言えない、ひと昔前の「他」自然「型」工法である。右側のレーンのようにまず大きな玉石を等間隔に配置し、あとからコンクリートを流し込んで石の頭だけを出すらしい。こうして実際に見てみるとかなり手間(=お金)のかかる工事をやっているようだが、結局は人工ボルダリングのごとき河床になってしまうというわけだ。滋賀県は公共事業のやり方をもっと検討しなければいけないのではないか。私も県の公共事業評価監視委員会のメンバーだが,中小の公共事業については一々監視委員会に上がっては来ない。

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Y川で生物採集に出向く学生。私は水生生物調査の学生たちに付き合っていたが、今日同行して下さった植物のプロMさんによると、川の近くに「いいもの」が咲いていたらしい。残念なことに見逃した。あとでこっそり写真を撮りに行こうか。

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Mさんのお話タイム。水利権をめぐる集落同士の争いの歴史について。

帰りの道すがらMさんとお話をする時間があったので、予てから感じている滋賀県民の自治意識の強さについて、Mさんに尋ねてみた。やはり、戦国時代頃から支配者が何度も入れ替わり、その度に政治方針も変わったりしたため、住民は「自分たちの村は自分たちで治める」という気質を強く持っていて、「お上」にあまり依存しないということであった(昔は犯罪者の処罰さえ、お上からのお達しが来る前に集落で自主的にやっていたというちょっとオソロシイ話である)。江戸時代のI氏もあれほど長く藩主だったのに、年貢の取り立てが厳しいので嫌がられていたという。なるほど、だから滋賀ではゼゼラ(身がやわいので煮付けると首がもげやすい)を「Iさん」と呼ぶようになったのだな。

2016-05-16 今年の初試合

午前中は第1回ディベート試合で、お題は「滋賀県立大学は3年以内に建物のすべての屋根に太陽光パネルを設置すべきである」。実際にやってみたら設置価格の見積もり等が非常に難しく、かみ合った議論になるかどうか、準備段階ではかなり不安だった。しかし、先週までの準備状況の遅さ(?)にも関わらず、何とかディベートの格好にはなった。よくやったというべきである。勿論、反駁はまだまだだけれど、これはノートテーキングの未熟さによると思われる。人の話にしっかり付いていく練習がもっと必要だ。

今日は県の某審議委員会で大津。環境アセスって、現存の希少生物が工事後にどうなるかは一生懸命予測するけれど、外来種や有害生物の侵入に対するアセスがない。どうなんやろこれ。

2016-05-14 鮎跳ねる

今日のI上川。GW中にもなかったほど、釣り人で一杯でした。橋の上から見ると若鮎がたくさん遡上して水中がキラキラしています。昨日,鮎釣り名人のMさんが「今年は琵琶湖の種苗が順調」と話されていましたが、I上川も好調のようですね。これだけ獲物がいると釣も楽しいでしょう。

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で、私は今から大学で科研費の報告書を書きます…。

[] 土曜日の雑用 11:46

まずは自己点検表とやら。「今年の目標」は「自己点検表等の雑用に食われる時間を減らす」。これでOK。

2016-05-13 お客様

以前,U川で何度かお会いしたことがある大阪の釣愛好会のYさんがお見えになった。同じ愛好会の会員で,日本一の鮎釣り名人(あとで調べたところ、掛け値なしにそうらしい。1年に4千尾を釣るそうである)のMさんもご一緒である。お二方は今、川に魚を戻す会の設立準備をしておられて、その一環として以前現場で会ったことのある私のところへ来られた訳である。私は魚類研究者ではないのでお話しできることには限度があるが、魚病のことなどに関して,自分の分かる限りの情報は提供した。

U川はもともと寒バエ釣りの名所であるが、近年のオイカワの減少は確かに著しいようである。私も腹口吸虫の調査を始めてからもう16年通っていることになるが、当時はそこら中にいたハエ釣り師が、7, 8年前頃には工場の温排水流入部など2箇所だけに固まるようになり、4年前の洪水とその前後から始まった掘り下げ工事で河床が変化すると、ほぼいなくなってしまった。魚が釣れないのでだれも来なくなってしまったのである。ビワコオナマズをもらいに行っていた毎年5月の漁協主催釣り大会も,昨年ついに中止となった。U川に限って言えば腹口吸虫の被害、カワヒバリガイの増加による水生昆虫の減少、洪水とその後の改修工事、天ケ瀬ダム再開発事業による河床の荒れなどが複合的に影響しているものかと思うが,今日のお話だと支流のK川でもオイカワが減少しているらしい(ちなみにアユは好調な由)。他の魚は無事でオイカワだけあちこちで減少しているのがもし事実なら、何かこの魚種限定の減少要因があるのかもしれない。しかし、オイカワのような非経済魚種の生息量を示すデータはなかなか存在しないので、さてどうしたものか。

ところで話をするうちにMさんの方が突然「先生、M地D三郎やK鍋H也は知っているの?」と言われた(さすがは鮎釣り師である)。知っているもなにも、その研究室出身ですと答えると「世間は狭いなあ,うっかり悪口言えへんなあ。」いえいえ、がんがん悪口言っていただいて構いませんよ。

エタノールその後 23:43

合成エタノールが入手困難になった件だが、その後業者さんがリサーチしてくれた情報によると、悲しいことに再入荷は来年頃になる見通しだということ。東日本から回ってくる分は必要性の高い業者などに優先的に回されているそうだ。仕方ないので発酵エタノールの購入申請をすることにする。またあの面倒臭い書類を一式作らなければならない。

2016-05-12 マニア度max

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師匠に「寄生虫がヒルとミミズに感染した」と報告したら、これを読めと参考資料が送られてきました。1975年刊「蠕虫の中間宿主としてのミミズとヒル類」というロシア語の本。なんでこんな超絶マニアックな単行本が発刊できるのか、ロシア(というよりソビエト)侮れません。それを所有している師匠の凄さは言うまでもありませんが。

2016-05-11 一息ついた

ゼミ発表で、来月の国際シンポのプレ発表(その準備で,ここ2,3日日記を更新する間がなかった)。3年前の魚類寄生虫セミナーでもあらましは喋った話だけれど、宿主の方の最新系統情報が加わったし、昨年度の院生諸氏による補強データもついたのでまあいいか。観客層も違うし。

なんとか発表をやり遂げて一息つき、卒論生諸氏のいろいろな相談に付き合う。Iさんの川の計測データが一部壊れた可能性があって青くなっていたのだが、どうやら救済できる模様だ。よかったよかった。N君もデータ取りの作業を始めて、お次はS君の番。