キャプテンサンダーボルト

阿部和重伊坂幸太郎共著 2014年文藝春秋 書き下ろし
阿部和重氏の作品は読んだことがないけど、全体的に伊坂幸太郎っぽくて、とっても面白かった。
伏線の回収も素晴らしく、ありとあらゆる部分が解決へ向けて使われている。チラシの内容まで意味があったときにはここまで回収するのかと驚いた。登場してきたときのシャレのための内容だと思ってたし。
こういうもうすでに回収したと思ったことを再度あとで回収するから驚きが大きいんだろうなと思う。

どんなことにも、意外に逆転はある
思ったよりは逆転はある
諦めなければ

これは全部、ガキの頃の思い出のおかげだ。
あの頃に見聞きして、味わったことのすべてが、今の俺たちを守ったんだ

これは一貫して伊坂幸太郎作品で語られている部分かなと思う。阿部和重作品も同様な内容があるかもしれないけど。今度読んでみよう!
とっても面白かった。

@2015年@図書館