陽気なギャングは三つ数えろ

伊坂幸太郎著 2015年NON・NOVEL発刊 書き下ろし
陽気なギャング』シリーズ第3弾。

  • 第一章 悪党たちは久々に銀行を襲い、小さな失敗をきっかけにトラブルに巻き込まれる。いつものこと。−おとなしくできないなら、せめて気をつけてやれ。
  • 第二章 悪党たちは降りかかる火の粉を払うため、何が起きているのかを探るが、払えば払うほど火の粉がまとわりつく。−眠っている犬はできるかぎり寝かせておけ。
  • 第三章 悪党たちは事件の構図に気づくが、相手の後手に回る。−1インチ与えれば1ヤード取られる。
  • 第四章 悪党たちは別の悪党から逃れるために必死に行動するが、予定通りに物事が進まない。−計画を立てるのは人だが、成敗するのは天だ。

9年ぶりの新作とのこと。
相変わらずとっても面白い。
(迷い犬やおばあちゃんの亀も含めて)伏線をきっちり回収してとっても気持ち良い。
(若干響野の軽口が少ないような気がするが)四人の軽妙な会話が健在でとっても心地よい。
(方法はともあれ)悪人に罰を与えて気分が良い。
このシリーズを続けるかどうかの言及はないけど、出来ればずっと続けていって欲しいシリーズである。
とっても面白かった。

@2015年@図書館