サブマリン

伊坂幸太郎著 2016年講談社刊行 書き下ろし
チルドレン』の続編。
陣内のキャラクターは相変わらずウザいけど楽しい。
軽妙な会話に隠れてしまうけど、重い内容は伊坂幸太郎っぽい。
いじめ、少年犯罪、ネット上の犯罪予告などなど考えなければならない項目ばかり。
いろいろ覚えておきたい台詞も相変わらず多い。

身勝手で臆病なのは動物の正しいあり方だ
それを認めた上でどうやってそれなりに穏やかな社会を作るかだ

全力投球してきた球なら、バッターは全力で振ってくる
全力投球を馬鹿にしてくる奴がいたら、そいつが逃げているだけだ

そして、陣内が小山田に言う

おい、本気で言ってるのか
友達が遊びに来ているんだろうが

というのがとても良い。
こういう風に本気で本音で向かい合うことが更生に繋がるのだと思う。
とても良かった!面白かった!

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