冲方丁のこち留 こちら渋谷警察署留置場
冲方丁著 2016年集英社インターナショナル刊行
- はじめに この手記を「喜劇」としてつづる理由
- 序章 冲方丁逮捕!
- 第1章 留置場生活のはじまり
- 第2章 ハズレの検事
- 第3章 セルフ身代金
- 第4章 裁判官はハンコ屋
- 第5章 最悪の事態
- 第6章 悪魔の証明
- 第7章 2度目の検察庁
- 第8章 釈放決定
- 第9章 監禁から軟禁へ
- 第10章 不起訴処分
- 第11章 社会復帰
- 終章 この事件が意味するもの
- 対談 周防正行×冲方丁 日本の刑事司法、諸悪の根源は?
- おわりに 「馬鹿じゃないのか」と笑うこと
冲方丁が逮捕拘留されて釈放されるまでの手記。
本当に事件はあったのかどうかはやはり書けないのかもしれないけど、
そこのところを知りたかったという気持ちはある。
もし自分が不当に逮捕された場合のことを考えるととても怖い。
だからもし万が一、いわれのない罪で逮捕されてしまった場合に重要になるのは、まずいい弁護士に出会うことです。
その次にいい検察官にあたり、それでも万が一不起訴にならず裁判になったら、最後はいい裁判官にあたること。
てなければ、冤罪を回避することは困難でしょう。
それがこの国の現実です。
と書かれている。
弁護士の知り合いがいるわけでもなく、
いい弁護士に出会う自信もなければ、
いい検察官に担当されるなんていう自信はもっとない。
いい裁判官に遭遇するなんてほぼ0%のような気がする。
まずは不当な逮捕事案にあわないように、
不当な訴訟を起こされないように注意深く生きるしかないのか。
同じ状況になって
馬鹿げたことに対して、「馬鹿じゃないのか」と笑うこと。そしてその笑い声を、真っ向からぶつけてやること。
それが、ものごとを良い進歩へと導く、ひとつの方法であるのだと私は信じています。
と喜劇と笑い飛ばせるように強くならないとならない。
冲方丁はやっぱり発信力があるよな...と思う。
うらやましい。
- 作者: 冲方丁
- 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
- 発売日: 2016/08/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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