雨利終活写真館

芦沢央著 2016年小学館刊行
初出「STORY BOX」(2014年〜2016年)

  • 一つ目の遺言状
  • 十二年目の家族写真
  • 三つ目の遺品
  • 二枚目の遺影

終活として遺影を撮影する写真館。
遺影に纏わるミステリーを解決したりして、
ここに働くことになった女性の心の変化を著している。
それぞれ真相にはビックリするわけだけど、
どうも感情移入できない登場人物が多いのかスッキリしない。

誤解が解けたところで、失われた彼らの家族や時間が戻ってくることはないけれど、止まっていた時間は、また動かせるのかもしれない。

元気に生まれてきてくれただけで親孝行はぜんぶ終わってるのよ

という言葉が印象に残った。
続編あるのかな?
もう少し思い入れが出来るようになるともっと面白くなるかも。

雨利終活写真館

雨利終活写真館

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