書店ガール6 遅れてきた客

碧野圭著 2017年PHP文芸文庫刊行 書き下ろし
解説「関わる人すべてが「同士」になる物語」(岡崎武志)もとても素敵。
本編も素敵で、取手店の閉店は残念だけど、
それに関わった人たちの思い、考え、行動などは
それぞれの人の経験となって成長につながっていったに違いない。

だけど、ネットをいくら見ても、知性が身につくわけじゃない。
ネットで手に入るのは、しょせん情報だけ。
ほんものの知性は、自分の頭で考えて、
本を読んだり、調べたりしてはじめて構築されるものだというのに

これはまったくそう思う。
ネットは考えるためのネタを取得するための道具なはずなのに
いつの間にかそれを得れば十分と思うようになってきているのでは。
だからフェイクニュースに騙される人も多くなってきているように思う。
自分でよく考えること、情報を吟味することがとても大事だと思う。
「世界はあなたのためにはない」という言葉を忘れずに
自分で扉を開く力を持とう!努力をしよう!
とても良い作品、もっとつついて欲しい。

書店ガール 6  遅れて来た客 (PHP文芸文庫)

書店ガール 6 遅れて来た客 (PHP文芸文庫)

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