ホワイトラビット

伊坂幸太郎著 2017年新潮社刊行 書き下ろし
時間軸が行ったり来たりで追えなくなってくる部分があるけど大丈夫、
十分に追いつけ、そしてとても面白い。
主役ではないが伊坂作品ではお馴染みの黒沢が大活躍。
こんなにおせっかいになったのはやはり歳を重ねたからか...
いつもどおり覚えておきたい言葉がいっぱい。

人間というのは集団で生きているからな
ルールを守ることに関しては敏感なんだ。
ルールは自分たちから自由を奪う。
ただ、そのルールによって秩序が、集団が守られている。
ルールを破りたいが、破らないように、と昔から教え込まれている

罪のない人間なんてありえない
だから、できるだけ罪を少なくするのを目標にしろ
罪を犯したことなんてない、と言い切れる人間はむしろ、嘘だ

優しくするのは容易いことですが、難しいのは正しくあることです

悪役がもっともっと嫌な奴だったらもっとスッキリしたかも。
とても面白かった!

ホワイトラビット

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