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あわわ

2018-09-06

炎の塔

五十嵐貴久2015年祥伝社刊行
初出「月刊 小説NON」(2014年2015年)

  • Prologue
  • Flame 1 Dawn of the fire
  • Flame 2 Shadow of the fire
  • Flame 3 Day of the fire
  • Flame 4 Night of the fire
  • Flame 5 Survival of the fire
  • 後書きと謝辞

とても面白かった!
後書きでも書いているように著者の映画『タワーリング・インフェルノ』や消防士へのリスペクトがとても良く表現されていたと思う。
最後の最後まで息つかせぬ展開でこんな名作を読んでなかったのかと自分にビックリした。
登場人物も多いけどほぼ全員が役割を与えられていて無駄な人物がいなかったと思うし、
伏線も良く回収されていたと思う。

天性の資質です。
消防士とした何よりも重要な適性です。
他人のために自分を捧げることができる人間なんです。
あの子にはそういう心があります。
信じていい消防士です。

という言葉に感動した。
『波濤の城』という作品があるらしい。
これも読まなければ!

炎の塔 (祥伝社文庫)

炎の塔 (祥伝社文庫)

@2017年@図書館

2018-09-01

アントマン

映画『アントマン』を観た。@AmazonPrimeVideo

監督:ペイトン・リード
脚本:エドガー・ライトジョー・コーニッシュ、アダム・マッケイ、ポール・ラッド
出演:ポール・ラッドエヴァンジェリン・リリーマイケル・ダグラス
製作年:2015年

週末に『アントマン&ワスプ』を観ようと思ってその予習のために観てみたけど面白いね。
わけが分からないまま勢いで進んでいって最後は良かった、良かった!って思えるし。
小さくなって攻撃を躱し大きくなって攻撃をする。
意外ととても強いような気がしてきた。
これで安心して『アントマン&ワスプ』を観られるかな。

アントマン (字幕版)

アントマン (字幕版)

@2018年@AmazonPrimeVideo

2018-08-06

ネメシスの使者

中山七里著 2017年文藝春秋刊行
初出「別冊文藝春秋」(2015年〜2016年)

  • 一 私憤
  • 二 公憤
  • 三 悲憤
  • 四 憂憤
  • 五 義憤
  • 六 怨憤

"ネメシス"とは「ギリシャ神話に登場する女神の名前」とのこと。
「復讐の女神」と言われてるけど

正しい語源は復讐ではなく義憤です

とのことらしい。
被害者および被害者家族と加害者および加害者家族について

加害者とその家族が手厚く遇され、被害者とその家族が蔑ろにされる、これが法治国家のあるべき姿なのでしょうか

と書かれているとおりではあるが、どうしたら良いか分からない。
自分の家族が被害者にも加害者にもならないことを祈るばかり。
もちろん自分が被害者にも加害者にもならないよう生きていくのはもちろんである。

自分が人ではなくなった絶望をいつまでも呪いながら死んでいってほしい

という考えから「懲役刑は長ければ長いほうがいい」という考えもあるのか...
これはまだ人間の心を持った加害者の場合だよなと思う。
人ではなくなった人間と矛盾してるけど。
人でないことを受け入れた人間にはやはり極刑しかないのでは。
難し過ぎる。

ネメシスの使者

ネメシスの使者

@2017年@図書館

2018-07-31

恋愛仮免中

2017年文春文庫刊行

  • あなたが大好き 奥田英朗
  • 銀紙色のアンタレス 窪美澄
  • アポロ11号はまだ空を飛んでいるか 荻原浩
  • ドライビング・ミス・アンジー 原田マハ
  • シャンプー 中江有里

初出「オール讀物」「別冊文藝春秋」(2015年〜2016年)など
窪美澄作品は読んだことがある。
全作品ともすべて心に沁み入る。
「あなたが大好き」も「アポロ11号はまだ空を飛んでいるか」も読み終わるとジーンとなる。

一緒に見なくちゃ、人類が火星に降り立つところを。
一緒に行かなくちゃ、宇宙に。
こちら島崎、応答願います。
沢野、応答願います。
応答願います。

このシーンを想像すると涙が浮かんでしまうし。
自分に置き換えると耐えられるか心配になる。
タイトルの『恋愛仮免中』に合うのは奥田英朗作品、窪美澄作品だけかもしれないけど。

@2017年@図書館

2018-07-10

祝言島

真梨幸子著 2017年小学館刊行
初出「きらら」(2015年〜2016年)

  • イントロダクション
  • Sequence 1 皐月/メイ
  • Sequence 2 珠里/ジュリ
  • Sequence 3 紅玉/ルビィ
  • Sequence 4 百合/リリィ
  • Sequence 5 証言者たち
  • コンクルージョン
  • 後日談

途中までは分かりやすく展開していたんだけど、
途中からは相変わらず登場人物の区別がつかなくなり、
物語の時制もわからなくなって、こんがらがった。
いつもの真梨幸子作品になった感じかな。
それでもラストはなんとなくいい感じにまとめてくれたから
最終的に理解できたような、やっぱり出来てないような...
ロボトミーとか多重人格はシンプルに書いてくれないと無理かも。

祝言島

祝言島

@2017年@図書館

2018-06-21

風と共にゆとりぬ

朝井リョウ著 2017年文藝春秋刊行
初出「別冊文藝春秋」「日本経済新聞」(2015年)など、書き下ろし

  • 第一部 日常
    • 眼科医とのその後
    • 朝井家 in ハワイ
    • 作家による本気の余興
    • 対決!レンタル彼氏
    • 大好きな人への贈りもの
    • バレーボールと私〜ビーチ編〜
    • バレーボールと私〜体育館編〜
    • プレ・講演会
    • 初めてのホームステイ
    • ファッションセンス外注元年
    • オトナへの第一歩
    • 会社員ダイアリー
  • 第二部 プロムナード
    • 食う寝る踊る
    • スライドショーの隙間
    • 巡る星を掴む
    • 今後の夢は何ですか?
    • 待ち遠しかった夏
    • 店に行きつけたい
    • 大人のための友達論
    • 夏裁判
    • 主人公のあるべき姿
    • 彼らだけの言語
    • 能動的成長期
    • 書いてよかった
    • 女子を前にした男子は
    • 理解する時間
    • 未来の書き手
    • キメの文化
    • なぜ『なぜ』と訊くのか
    • 好きなもの
    • 子どもにとっての言葉
    • 最後の枠
  • 第三部 肛門記
    • 前編
    • 中編
    • 後編
  • あとがき

朝井リョウのエッセイ集第二弾。
とても共感することが多くて納得することばかり。
特に第三部肛門記には...(笑)
実際入院しているときは常に気を配ってもらえるので寂しさを感じることは全然なかったけど、
退院した後、何か寂しい感じがしたりして。
これが白衣の天使マジックというか白衣の天使効果なのかも。
バレーチームに参加してみて「参加するチーム、間違えた」という感覚は個サルで経験したし。
また「能動的成長期」で書かれているように年齢を重ねると

こちらが何をするでもなく訪れてくれた受動的な成長期が終わった今、必要か不要かだなんてとりあえず置いておいて、能動的に何かしらの初体験に手を伸ばすことでしか自分の輪郭は変わっていかない。

ということになり

好きなものが多い人はそれだけで、語るべき言葉をたくさん持ち合わせているような気がする。

であり、

緊張したが、私から、誘ってみた。
私はその人と、友達になりたい。

という行動力を身に着けていきたい。
もうとてもとてもそんなことを言う年齢ではないけれども...
頑張ろうと思う。
そして朝井リョウの作品をずっと読んでいきたいと思っている。

風と共にゆとりぬ

風と共にゆとりぬ

@2017年@図書館

2018-06-10

真贋


今野敏著 2016年双葉社刊行
初出「小説推理」(2015年〜2016年)
あまり主役になることはない捜査三課刑事の物語。
犯人はプロがほとんどのこと。
今回は贋作ということもあり捜査二課のちょっと風変わりな刑事も登場。

若者たちは成長していく。自分たちは老いていく。それが人生だ。
だから人は何かを伝えようとするのだろう。

俺はね、俺が培ったノウハウを舎人のようなやつに学んでもらって感謝してるんだ
将来あんたが指導する立場になったとき、
若くて才能と実力があるやつに出会ったら、
きっと俺の気持ちがわかるはずだ

経験を伝えることの大切さがよく分かる。
あまり押し付けがましくならないように注意しないといけないけど。
その塩梅が難しい。

真贋

真贋

@2017年@図書館