10.09


■ご先祖様を探せ

進化論の本を読んでいたら、ふと、自分のご先祖様がどんな姿だったのか
気になりだしました。科学文明の利器であるところのインタアネットなる
ものを利用して、しばしのタイムトラベルをしてご先祖様に会いに行ってきましょう。

14〜29万年前  ミトコンドリア・イブ

この時点で、人類のルーツがアフリカの一人の女性に集約します。
黒人も白人も日本人もみな兄弟という、博愛主義的な思想に繋がりますね。
人体の細胞の内部のミトコンドリアが、母からしか伝わらないという性質に基づいて、
ミトコンドリアDNAの変化を追跡した結果、世界中の人類がアフリカのある一人の女性にルーツをもつ
という結果が出ました。多分、この辺までホモ・サピエンスで私達に近い姿を
していたと思われます。
http://www1.ocn.ne.jp/~sho1948y/mitochondriaieve.htm

150万年前 ホモ・エレクトス
200万年前 ホモ・ハビリス
350万年前 ケニアントロプス
390万年前 アウストラロピテクス
440万年前 アルディピテクス

600万年前 オローリン

大腿骨骨頭は大きく、骨頸は長く、頻繁な二足歩行を示す。

600万年前 サヘラントロプス

背骨がつながる頭骨裏の穴の位置から直立歩行が可能と
考えられています。
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/saherantoropusu.html

950万年前 サンブルピテクス
ヒトとゴリラの中間的な形態。ゴリラやチンパンジーとはこの辺で枝分かれしたらしい。
http://www.geocities.jp/yiu_ma/callianopsis/paleoanthropology.html

1800万年前 プロコンスル

体重10キログラムはほどの類人猿で、一日ほとんどの時間、
木の上で果物などを食べて生活していたらしい。まだ二足歩行はできなかった。
http://kawa3104.hp.infoseek.co.jp/purokonsuru.html

3500万年前 エジプトピテクス

ヒトと類人猿であるチンパンジーやゴリラ、テナガザルなどと
共通の祖先。

3500万年前 プロプリオピテクス

まだ日本猿とかと一緒だったころ。最初の真猿類。
http://www.geocities.jp/toyotoki11/geodiary16.html

5500万年前 テイヤールディナ

メガネザルとかと一緒だったころ。というかメガネザルが原初的な形態を保っているんだな。
http://kawa3104.hp.infoseek.co.jp/teiya-rudhina.html

6500万年前 プルガトリウス

白亜紀末期の北米に現われた最古の霊長類。このあとにサルに進化していきますが、
まだネズミっぽいです。体長10cmほどの樹上生活者。この頃に恐竜が絶滅。
目の上のたんこぶがいなくなった哺乳類はこのあと、どんどん進化していきます。

1億2500万年前 エオマイア

これまでの哺乳類は、有袋類(カンガルーやコアラみたいにおなかのポケットで赤ちゃんを育てる)
のが胎盤の中で育てるように変わったそうです。やっぱり樹上生活。ちょっとネズミっぽいね。
というわけで、コアラやカンガルーとはこの辺で枝分かれ。
http://kawa3104.hp.infoseek.co.jp/eomaia.html

1億3000万年前 クルサフォンティア 

まだ有袋類だったころ。リスみたいな生活をしてた。

1億9500万年前 ハドロコディウム

体長4〜5センチ。全身が毛に覆われ、ネズミに似た姿をしている。
体重はわずか2グラム。歯の特徴から食虫類であったことを示していま
す。哺乳類初期進化の時代に発見されたものの中で最小とのこと。
中耳骨が下顎の骨と明確に分かれていて、これが爬虫類から哺乳類へと
進化する重要な過程であることを示唆しているということです。
http://www.matuhosi.com/kiji1.html

2億2000万年前 エオゾストロドン

体長15センチ位の昆虫食の小さな動物。
イギリスの中生代三畳紀後期の地層から発見された最古の哺乳類。
南アフリカや中国からも、同様な哺乳類の化石が発見されている。
初期亜ほ乳類と呼ばれる小型動物だが、中耳骨はあごから完全には分離されていない。
このあと1億年以上も、哺乳類は恐竜の大活躍のかげで
ひっそりと行き続けることになります。
(前はモルガヌコドンって名前だったらしいが改名された模様)

2億2500万年前 アデロバシレウス (Adelobasileus)
93年でテキサスで発見。
内耳がキノドンと哺乳類の中間的.哺乳綱に含まれるかは未定だが、
哺乳類の祖先とも言われている。(画像なし)

2億3500万年前 トリクスペス (Tricuspes)
キノドン類(ドロマテリウム科)?

2億4000万年前 キノグナトゥス

哺乳類型爬虫類の中では珍しく、ぺルム期末期の大絶滅を奇跡的に生き延びる。
これが人間に進化したとは意外ですねー。藤子Fの「TPぼん」にも
ご先祖様として登場しています。
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/kinogunatosu.html

2億4000万年前 トリナクソドン

http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/torinakusodon.html

2億5000万年前 プロキノスクス

水かきがついてて、水陸両用だった。
http://kawa3104.hp.infoseek.co.jp/purokinosukusu.html

2億5000万年前 カセア

http://kawa3104.hp.infoseek.co.jp/kasea.html

2億6000万年前 アーケオシリス

哺乳類型爬虫類の祖先。この直前でトカゲやワニ、恐竜、鳥類の祖先と分岐。
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/a-keosirisu.html

2億6000万年前 ヒロノムス

最初の爬虫類のひとつで、羊膜で乾燥から守られた卵を
産み、一生を完全に陸上で暮らせるようになりました。
この羊膜で保護された卵を産むことによって爬虫類は
さらなる陸上の奥地へ進出することになり、繁栄しました

2億7000万年前 セイムリ

両生類と爬虫類の中間形態。
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/si-muria.html

3億年前 エオギリヌス

3億6000万年前 イクチオステガ

キュートですね。日野日出夫の漫画で赤ちゃんが先祖がえりする奴にでてきたのがこんなのだと
思った。最初期の両生類といわれてます。最近では体がでかすぎて地上まであがれなかったとの説も。
この辺でカエル、イモリ、サンショウウオと人類の祖先が分かれます。足の指は8本
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/ikutiosutega.html

3億6000万年前 アカントステガ

アカントステガはデボン紀末に生息していた、ごく原始的な両生類です。
まだ、手足はヒレから変わったばかりで、前後の足には8本の指があり、
頭には内エラが残っていました。恐らく両生類といってもほとんど水中
を出ることはなかったでしょう。

3億6000万年前 ヴェンダステガ

最初の四肢動物のひとつで、この4本の足は沼や川底の
水草をかきわけるのに使われたと思われます。ヴェンタステガの
体と尾は魚に似ており、ほとんどを水中で過ごし、
陸に上がるのは稀だったと考えられます。
初期の四肢動物であるヴェンタステガの足の指は8本もあり、
両生類の仲間は進化するにつれ、指の数は減ります。

3億8000万年前 パンディクティス

ユーステノプテロン より極めて両生類に近い魚。
体や頭部は細長く、上下に平べったい形をしており、目は頭部の上面にありました。

3億8000万年前 ユーステノプテロン

普通の魚と違ってヒレに骨が。植物の多い河床をかき分けて泳いでいたため、
骨のついた頑丈なヒレが必要だったというわけ。
これが陸上動物の腕や足になるわけですねー。肺魚の仲間です。
この辺でサケやマスと分かれる……のかな。
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/yu-suteroputeron.html
http://www.geocities.co.jp/HeartLand/2989/life3.html

4億年前 ケイロレピス

初めての硬骨魚類。背骨がある。
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/keirorepisu.html

4億年前 クリマチウス

硬骨魚類の前段階。
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/kurimatiusu.html

4億2000万年前 プテラスピス

一番最初の淡水魚。海から川に適応するのも大変だったようです。
この時点ではまだエラ呼吸でした。
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/puterasupisu.html
http://contest.thinkquest.jp/tqj2001/40549/fishrikuhe.htm

4億8000万年前 アランダスピス

ごく初期の海水魚。最近までは最古の魚と思われていた。
体長15㎝。無顎類の中では最古の異甲類で、
オタマジャクシのような姿。
不器用な泳ぎで、オウムガイなどを捕食していたと考えられている。
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/arandasupisu.html

5億3000万年前 ミロクンミンギア

世界最古の魚。脊椎動物は全てここから始まりました。背骨がある最も古い生き物。
カンブリア紀の生命大爆発の中で、魚の祖先が生まれたとゆーわけです。
この辺でクラゲやイソギンチャク、ナマコ、イカ、タコなんかの無脊椎動物と枝分かれ。
http://kawa3104.hp.infoseek.co.jp/mirokunmingia.html

5億3000万年前 ユンナノズーン

セキツイ動物を含む脊策動物に最も近いといわれる半索動物の仲間です。お魚の一歩手前
http://kawa3104.hp.infoseek.co.jp/yunnanozu-n.html

5億3000万年前 ウェッツリコラ

シダズーンより発達した外殻をもち、鰓の形状も進化しているようです。
http://kawa3104.hp.infoseek.co.jp/weturikora.html
http://cas.bellarmine.edu/tietjen/Evolution/vetulicola.htm

5億3000万年前 シダズーン

頭部の先端に丸い口があり、セキツイ動物の特徴を持ってる
のに対し、胴体部はエビやカニなどの節足動物無セキツイ動物
のひとつ)に似た特徴をもっています。
http://kawa3104.hp.infoseek.co.jp/sidazu-n.html

5億3000万年前 ハルキゲニア

節足動物の祖先の可能性も。こんな宇宙人みたいのが
ご先祖様だとちょっと複雑な気分ですね。

5億8000万年前 ベルナニマルキュラ

これまでに発見された最古の左右対称生物。大きさはわずか0.2mm。
左右対称生物のことをバイラテリアと呼ぶ。
バイラテリアは脊椎動物を含む様々な動物門の共通項であり、
この形状を備えた最古の生物こそ、我々の先祖という事になります。
中国で発見されました。ただし、こいつが現在の動物の祖先かは
はっきりしてない。
http://www.dinosaur.net.cn/_Ancient_Life_Museum/default.htm

6億年前 スプリッギナ

節足動物の先祖……。という意見もあるがはっきりしてない。
エディアカラ動物群の一員だけど、こいつらはほとんど絶滅したなんて
意見もある。
http://kawa3104.hp.infoseek.co.jp/supuriggina.html
http://210.227.47.57/treasure/calender/11/ec1115_r.html 

9億年前 カイメンの仲間?
化石はまだ発見されてないようだけど、分子時計(って何?)
からの推定らしい。
脳の形成に関与する遺伝子が、脳どころか神経系すらない原始的なカイメンにも存在する。
http://www.ucmp.berkeley.edu/porifera/hexactinellidafr.html

12億年前 襟鞭毛虫

多細胞動物は、単細胞の原生生物から進化して来るわけだが、
最も近縁な原生生物が襟鞭毛虫とされている。
これは1本の鞭毛とその基部を囲む襟状の構造を持つ鞭毛虫の仲間で、
これがボルボックスの様に群体を作る事で多細胞化して来たと考えられる(鞭毛虫起源説)。
実際、最も原始的な後生動物と言われる海綿動物は、
襟細胞という襟鞭毛虫にそっくりな細胞を持ち、その群体から進化して来た事を暗示している。
http://cyclot.hp.infoseek.co.jp/benmou/eri1x.html

16億年前 アーケゾア

まだミトコンドリアがないけど、核を持っている真核生物。
絵はこのうち古アメーバのカリオブラステア。(←これは退化でミトコンドリアをなくしたらしい。
アーケゾアの子孫はいないという説が現在は有力)
こいつらのうち、好気性バクテリアを体のなかに共生させてミトコンドリアを持つようになり、
酸素呼吸が可能になった原生動物のひとつが、
高等動物・真正菌類・緑色植物などを含む多くの生物(クラウン生物群)の
祖先となったと考えられている。
http://protist.i.hosei.ac.jp/taxonomy/Sarcodina/Caryoblastea/index.html
http://research.kahaku.go.jp/zoology/kaisei/hp-2/hikari/hikari-3.html

21億年前 グリパニア

最古の多細胞生物。直径約1センチで蚊取り線香のようにラセン形をしており、
アメリミシガン州から報告されています。
http://cscns.csc.gifu.gifu.jp/virtual_museum/database/page/H11-PCD1894-067.html

35億年前 好熱細菌

http://abe.ihatov.jp/animal/html/nenndai.htm
RNAがDNAに遺伝情報を貯めるようになって、さらに細胞膜ができると
原生生物のできあがり。細菌がこれに当たる。
オーストラリア西部に位置するビルバラ地方のノースポールにチャートという
硬い堆積岩が露出している。この35億年前の地層から発見された
化石が世界最古とされている。このバクテリアは細胞が連なったフィラメント状をしており,
すでにかなり進化した構造を持っている。

40億年前 コモノート

1993年に近藤らによって好熱性古細菌Sulfolobus acidocaldarius(=写真)の
ゲノムは環状であることが証明された。そして真正細菌
環状DNAを有することから共通祖先も環状DNAを有していたと考えた。
この結果を受けて、山岸明彦により『共通祖先は遺伝的仕組みが成立し、
環状ゲノムを有していた』とされるコモノートが提案された

40億年以前 DNAワールド

40億年以前 RNAワールド

40億年以前 ウィロイド
塩基数が200〜400程度と短い環状の一本鎖RNAのみで構成され、
高等植物に対して感染性を持つ。分子内で塩基対を形成し、
多くは生体内で棒状の構造をとると考えられる。
ウイルスは蛋白質でできた殻で覆われているがウイロイドにはそれがなく、
ウイロイドをRNA生物の生きた化石と見なし、
ウイロイド様のものから生物が進化したとする説がある
(reviewed in Symons 1997; Pelchat et al., 2003)。

40億年以前 RNA生物

これがむきだしだったのかな?よくこんなのができたね。