2012-05-08
光の郭 プロジェクト第3章
極めて単純な構造・単純なシステムによる光という住空間とは・・・。
単純な正方形をした平面に対して、屋根の四方を輪郭を成すようにトップライトをぐるりと設け、ダイレクトに光を取り入れた光の郭(ひかりのくるわ)をつくります。
ただし、この差し込んだ光は、内壁の下見板張りによって角度が生まれた壁面を屈折しながら空間に乱反射し、光が空間を自由に行き交う仕組みを持っています。
光が拡散することで、空間を柔らかく包み込むことができ、光のリズムが行き交うことによる光と空間が等価の関係性をつくっていきます。
さらに、空間(家)には生活の機能が必ず伴います。
それら機能は、用途によって大きな空間で応じる場と必要最小限な小さな空間で応じる場とでボリュームを変え、互いに隣り合わないように距離感も図り、まるで街の路地を歩く感覚のようなバッファーゾーン(緩衝地帯)が、空間のところどころにつくり出されると同時に、空間に広がる光のリズムがスケールのリズムと互いに作用し合って、全体が静的な空間から動的な空間へと導かれていくのです。
光=明るさと捉えがちな概念は決して間違ってはいませんが、光の在り方により限られた捉え方しかできなかったり、時には光が不快と感じることさえあります。
ここでは、人が感じる明るさと空間が映し出す明るさを等しく共有し合うための仕組みをつくることが重要な要素なのです。
では次回は・・・HPのプロジェクトにてお楽しみに!
川本ま。
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