PLAN中
竣工物件が重なり、あわただしい中であるが、多くのPLANに関わらせていただいている。
PLANをしている最中に、いろいろなことを考え、行ったり来たりと揺れ動きながら悩む。
学生時代からデザインが好きで、ギャルソンをこよなく愛していた自分たちは、アバンギャルド=前衛的な誰も見たことがない建築がつくりたかった。
しかし、住宅という建築をつくり続けていくと、デザインが新しいということに何の価値観もないことに気付いていく。
つくりながら気付いていくことに申し訳ないと思いつつ・・・
建築をつくるということは日常の暮らしを考える事であり、地域やその場所に馴染む建築のほうがしっくりくる。
だからデザインが新しいという意味でなく、新しい日常になれる建築?と考えるようになった。
大切なのは建築でなく、食事をしたり、寝たり、しゃべったりなどなど、暮らしそのものの方が大切である。
こういった意味で、最近普通になりえるものに興味があるし、これが一番難しいのではないかと思う。
商品でいえばヒット商品を開発するより、定番と呼ばれるような商品をつくる難しさと一緒かな。
勘違いしちゃいけないのが、すべてにおいてチャレンジや感性が必要なこと。
整理すればするほど、つまらない普通ができる。
だからこそ、日々悩むし、なかなか答えがでてこない。
建築そのものに正解はないし、正解にもなりえるからこそ、検討に検討を重ねて答えを見つけていかなくてはいけない。
そんなこと言ってますが、個人的には、ぶっとんだ建築は大好きですよ。
いい建築って感性が揺さぶられるんです。
何ていうか五感をこえた第六感的な感じで。
自分の根底的な部分は、正直そんな建築をつくりたいほうが大きいかな。
えっ今までの話って何って感じになるんですが、
そ〜なんです。揺れ動くんですよ。
川本あ。