m_pixyの読書日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-09-16

[]XP祭り2010 「今日から始めるTOC-CCPMレポート XP祭り2010 「今日から始めるTOC-CCPM」レポートを含むブックマーク

XP祭り2010で、TOC-CCPMセッションに参加して、レポーターになったので当日のセッションの簡単なまとめと感想を。当日のスライドは以下のところに公開されてます。

http://www.slideshare.net/changeworlds/lets-start-tocccpm-today

まず、個々のタスクが80%の確率で終わるようにしてスケジュールを引いているのにプロジェクトが遅れる理由として以下の3つがあげられていました。

  • パーキンソンの法則
  • 学生症候群
  • 遅れの伝播

パーキンソンの法則とは、与えられたスケジュールを使いきってしまうというもので、これが起こる理由の一つとして、「いったん早く終わったと報告してしまうと、次からの仕事の期限が厳しくなってしまう」という恐れがあるからだと言われていました。学生症候群は余裕時間があればあるほど仕事の着手を遅らせてしまうことで、いわゆる「夏休み宿題」のことですね。遅れの伝播については、実はあまり理解できていなかったり(汗)。クリティカルパスの話をされていたような気もするのですが。。。

とにかく、これらの理由によって多くのプロジェクトが遅延するという問題に対して、TOC-CCPMを導入してみよう、というお話でした。そのためにやることは3つ。

マルチタスク禁止については、いわゆるスイッチングコストの問題かなーと思っていたのですが、ここでは「やっていることが見えない」ということを問題視されていました。つまり並行で複数のタスクを持っていると、完了していないタスクが多くなり、その進捗状況が見えなくなるということです。このことは、3番目の正確な進捗把握でも同様の思想で進捗状況を「○○%」という形ではなく、「あと○日」という形で管理することで、90%で何日も止まってしまうというような状況を避けるということです。

2番目の個から全は、CCPMキモと言っていい(少なくとも僕はそう思っている)部分で、終わる確率が50%のところでスケジュールを引いて、バッファをすべてチームで管理する方法です。80%の確率だったものを50%の確率でいける見積りにすると、一般的には期間が半分になるそうです。その半分になった残りの時間を全体で集め、その集めたものを半分にして(終わる確率が50%なのでバッファは半分でよい)、チームで管理していくというやり方が紹介されていました。

講演者の竹林さんは、ここで「遅れても怒らない」「早くできても次回以降の見積りを減らさない」という約束をすることが重要だと言われていました。またチームで成功基準を共有して、何のためのプロジェクトなのかを意識しながら仕事を進めることが重要だと言われていました。

この他、CCPMの落とし穴などの話もあったのですが、僕が個人的に面白いと思ったのは、最後に紹介されたTOC-CCPFという考え方(というか、リーダーとしての行動規範のようなもの?)でした。その中からいくつか紹介したいと思います。

  • メンバーモチベーションを高めるために、遅れそうになったときに「見積が甘い!」というのではなく、「難しい作業だったんだね、グッジョブ!」、予定より早く終わりそうなときにも見積りについて責めるのではなく、「チャレンジしたんだよね、サンクス!」のような言葉をかける。
  • 「問題はありませんか?」という質問は下策、「問題があるとすればなんですか?」と声をかける。

など、面白い話がたくさんありました。

最後に印象に残ったのは、「なぜチームで仕事をしているのか」という話です。個人としては多くても一生で40くらいのPJしか経験できない。複数のメンバー経験を集めて広げることができるからチームで仕事をしているのだ。チームの多様性をいかに活かしていけるかを考えなければならない。というものでした。チームのことを真剣に考えてるんだなーということがひしひしと伝わってくるセッションでした。

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