奈良古代紀行 3

ってことで、奈良旅行最終日。ものすごく開いて申し訳……
お暇と心の余裕がおありの方は、続きをどうぞー。






最終日も朝七時くらいにスタート。
朝食とかはまぁおんなじなので割愛。
昨日の旧柳生街道、つか滝坂道歩きで結構疲れたので、そこそこだらだらして、しかしまだ行きたいところもあるので、10時くらいにチェックアウト、荷物をいつも通りクロークに預け、さて最終日に出発!



最終日は、おかんのミッションで大神神社へ。
いや、以前におかんが参加(?)してるアヤしげなスピ系グループ(しかしおかん本人はかなりの現実主義者)で奈良に来た時に、狭井神社(大神神社末社と云うか、荒宮みたいな)で赤い御幣を戴いてきたのですが、月日が経って縒れてきてしまったので、古いのを納めて新しいのを戴いてきてほしい、と云うミッション。
大神神社って、某小説で御祭神が蛇神様だと云うのは知ってたのですが、行ったことはもちろんなく。
ついでににゅうめん大好きなので、門前の超有名店に行ってこようかと云うアレコレ。



JR桜井線で一本で、三輪駅に到着。
途中天理市とか通りましたが、途中下車してる暇はあんまりない。
大鳥居を見て歓声を上げながら下車。他の人たちも目的地は同じっぽいので、人波に乗って進みます。
駅前商店街的なところでは、あっちにもこっちにも「そうめん」「にゅうめん」ってメニューが出てますが、まぁここはおかんお勧めの店に行っておこうと云うのでスルー。まぁ、まだ早いしな。



とりあえず、狭井神社から回ることにした(……何でや)ので、てくてく歩いてそちらの方へ。
若宮社とかめぐりつつ、狭井神社にお参り。
このお宮のところから、三輪山への登山道(っても、修験に近い感じの登山ですが)が出ていて、向かって右手の鳥居の下から、白衣を着た人たちが次々に入山していきます。すげぇ。
ここの裏手には薬井戸と云うのがあり、病気に効くご神水として有名なのだとか。
健康にやや自信のなくなってきた私ども、コップが用意されているので、そっと戴く。沖田番は、空のペットボトルがたまたまあったので、そこにも汲んでた、はず。(あ、お参りした後です)
でもって、おかんからのミッション! 赤い御幣を戴き、あと子持勾玉のお守りを戴きました。かわいい、が、ちょっとシャープなラインなので、角を削ってみたくなるのですが……いやいやダメダメ。お守りだから!



でもって、久延彦神社(知恵の神様)を回って(沖田番の頭が良くなりますように!)、やっとこ大神神社へ。
うむ、大きいお社……
拝殿(大神神社のご神体は三輪山そのものですからね)の手前に衣掛杉と云うのがあるのですが(現在は根っこだけ)、謡曲「三輪」で玄賓僧都が、里女に身をやつした大物主神(“三輪の神様”ってことはそうだろう)に与えた衣が、この杉にかかってたと云う伝説の杉らしい。玄賓さんと云うと、私の中では大学の日本文学の授業で出てきた“逃亡する坊主”のイメージなので、もしこのへんに出没するとしたら、そのあたりかなぁとは思うのですが。まぁ法相宗だし、興福寺と関係のあった人なので、奈良近辺は何と云うか“庭”的なカンジでしょうけどね。
あと、大神神社の御祭神は蛇神なので、御供所的なところにいっぱい卵が供えられてたのが、新鮮と云うか不思議な感じでした。あんまないよね……



で、そろそろ小腹もすいたし、と、門前(って云うのか、神社の場合……?)の森正へ。
注文はもちろんにゅうめん。と、さらに柿の葉寿司も頼む私ども。いや、流石に二人でひとつですがね。
おかんもここで食べたそうですが、やや塩気強し? がまぁ、にゅうめんてそもそも曖昧模糊とした食べ物なので、これくらいないとアレかしら。いや、でも美味しかったですよ。家とかで食べるのとは、やっぱりちょっと違いました。
柿の葉寿司は普通においしかったです。
ここは、半外と云うか、外に屋根だけかけて、土の上にじかにテーブル置いてるのですね。焚火がたいてあって、なかなか雰囲気も良いです。とりあえずにゅうめん! にゅうめん大好き!



さて、帰りの電車まではまだ間があるので、さらにどこかに行こうと云うことに。
今考えると、天理で下りて石上神宮にでも行けばよかったのかな、とか思うのですが、何となく西ノ京に行ってみようと云うことに。
天理で近鉄に乗り換え、平端で近鉄橿原線に。西ノ京駅で下車すぐが薬師寺
……なのですが、東塔が修理中で、新しいとこだけ見るカンジに……
まぁでも、修学旅行ぶりの薬師寺は、今なりに楽しめました。
考えてみたら法相宗って要するに唯識派なのですが、世親(ヴァスバンドゥ)とか無著(アサンガ)とかの像があった(はず)りして、ああ唯識だなぁと云う感じが致しました。いや、普通の人はそう云うことは考えないとは思いますがね。ちょうど中論やってた時期なので、ほら。
あと、釈迦十大弟子の像もあって、サーリプッタとかアナンダとか、某聖人系マンガ思い出したりして笑ったりしましたよ。舎利弗とか阿難とか、漢字表記だと結びつきにくいですが、そこはソレ!



でもって、そこからたらっと歩いて唐招提寺へ。
実は初唐招提寺! 歩いて十五分くらいなのに、一度も行ったことがなかった……修学旅行のルートの関係だとは思いますが。
しかし、写真だとよく金堂を正面から写してありますが、確かにああなんだけど、裏に回ると結構建物が建てこんでる……
とりあえず、開山堂いったり、御影堂いったり、開山廟お参りしたりしました。何かこう、薬師寺とえらい違った、のは、もともと鑑真さんの私寺としてスタートしたからなのかな……
戒壇もチラ見しましたが、東大寺戒壇とは違って石造りで、インドと云うか中国と云うか、そんな異国の風が感じられました。
うむ。



西ノ京駅に戻り、そこから大和西大寺で乗り換えて、近鉄奈良駅まで。
東向通でお土産を物色し、そこから三条通をたらたら歩いて(もちろんお土産も買いつつ)JR奈良駅へ。駅ビルのとこでさらにお土産を買う。ホテルに戻って荷物を回収後、JR奈良線で京都へ。
余裕をもって出たら、余裕があり過ぎた……ので、駅ナカでちょっとお茶。
ののち、夕方(何時だっけ……)ののぞみで帰りました。家着は9時くらいだった、はず……


† † † † †


……と云う旅行記書くのに何ヶ月かかっとんじゃ! と云うお怒りの声が聞こえますわ……(汗)


とりあえず、奈良はリベンジが必要かもなので、秋の旅行でまずは救世観音像の開扉から! あの顔見てると、何か自分に似てるなぁと思うので……聖徳太子があの顔なら、私にも似てると云うことでガッカリ感半端ないですね! あとは上醍醐に行きます、沖田番引きずって行きます。それくらいかな……



えーと、すっかりアレなのは、タイバニにうつつを抜かしているからではなく、純粋に仕事がアレだからですね(タイバニはここのとこ、ストックを食いつぶしてた、ら、遂にストックゼロになっちゃった……/汗)。新人が(以下略)なのと、何か人がイマイチ居つかない職場なのか、去年入れ替わったばっかりなのに、また退職者がぞろぞろ……はやく楽になりたい……
去年から“ここを越えれば!”が半年以上延長、って! もう落ちつこうよぅ……



と云う愚痴はアレして、ホントに先生の話は書かないと! ってずーっと云ってますね……
いやでも、そのためにブルクハルトとかモンタネッリとかのルネサンスの本読んでるんですよ! 仏教とかに浮気してない!
が、ブルクハルトは難解で、モンタネッリは簡単で面白いけど、こんな簡単でいいのかな、と思う……ナ×メ社の図解シリーズみたいな明快さ。まぁ、入門的にはいいのかな……
あ、ヴァールブルグの『異教的ルネサンス』(ちくま学芸文庫)は図書館で借りて読みました。宗教改革って、思ったよりも理性的じゃないな、と云うのが感想。ルターぇ……
してみると、先生はホントに、あの当時としては異端だったんだなぁ。多分あの人、現代にタイムスリップしてきても、あんまり違和感なく生きられそうな気がしますよ……



さて次こそは! 先生の話の続き書きたい……希望……とりあえず棚卸越えたら! (←またそれか)
がががんばります……