イラクの人質事件の続き

id:kitanoさんという人が,はてなキーワードで「自作自演」を含む日記をリストアップしている。タイトルが「人の生命をおもちゃにして遊ぶ人の顔をしたケダモノ」なので,ちょっとした騒ぎになっている。ここの日記もリストアップされている。リストアップの最後には「ここでリンクされた人すべてが「ケダモノ」であるとかないとか考えているわけではありません。「ヒミツの大計画」「自作自演」に肯定的な人、否定的な人、中立的な人、まったく知らずに偶然にそのキーワードを使った人、すべてにリンクを張っています。」となっている。まあこれは言い訳で,基本的には自作自演説に加担した可能性があるやつぁ逃さないぜってことなのだろう。
創発ISBN:4797321075)」を読んでいたら面白いことが書いてあった。クリントンが大統領候補のとき,ABCの政治リポーターがカメラの前でクリントンと関係があったと主張するキャバレー歌手について質問した。これについてクリントンは弁明をしたわけだけど,その後の大手ネットワークのニュースにはこのシーンは流れなかった。裏付けの無い女性スキャンダルを取り上げる必要はないと,大手ネットワークの首脳陣は決めたわけだ。ところが,翌日には大手ネットワークもこの話題をトップで扱うことになる。これは多くの地方局がこのニュースを取り上げ,その影響が大手ネットワークにまで波及したからだった。かつては大手の配信した(編集済み)ニュースしか扱えなかった地方局だが,このころはCNNが登場して全ニュースソースにアクセスできることを条件に地方局と契約していた。そのため地方局は「放送したいものを放送する」ことができるようになったわけである。
さて今回の騒ぎはなんだろう。

  1. インターネット上での大量の情報発信
  2. 自己組織的に「人質に対するバッシング」の流れが作られる(なぜそうなったのか。"辛口"が好まれるからと先日は書いたけれど,これに加えて"嫉妬"かな)
  3. 「公式な」メディアにフィードバックがかかり,新聞や雑誌でも批判的なトーンが多くなる
  4. 政治家の人たちは安心して批判をはじめる

さて次はなんだろう?
多くの場合は揺り返しがあるから,「人質バッシングバッシング」の流れが起きるのだろうか。結局こういう騒ぎのときは黙っていた方が得ってなるよね。

キャッシュカードを拾った話

先日銀行に寄ってATMでお金を下ろしたら,キャッシュカードが落ちている(というか,ATM上に放置されている)のを発見。あたりにいる人に聞いてみても知らないというので,ATMの電話をとって話してみた。
「キャッシュカードが落ちているんですけど」
「本日は休日で係の者がおりませんので,こちらからキャッシュカードを取り込みます」
おお! なんか凄そう。カードに記載されている名前と,自分の連絡先を言うと,目の前のATMの表示が変わって,「カードを入れろ」モードになっている。そこで,カードを食わせると,ATMはそのままサービス中止モードになる。そうやって,係員の人が来るまで中にカードを溜め込んでおくらしい。なるほどー。