メーターを別の場所に移動したら測定不能になった

いつもは食卓の上に置いていたモニターを夜寝る前に別の場所に移した。
翌朝グラフを見てみると、所々値が0になっていた。
特に寝ていた時間は全部0になっていた。
でもモニターを見ると、その時は測定できていた。

7時半過ぎに出勤し、昼頃もう一度グラフを確認すると、また値が0になっていた。
グラフページに表示している更新日時は最新になっているので、
集計アプリは動作し続けているはず。

そして、夜帰宅してモニターを見ると、
時々測定値が「ーーーー」になっていた。
つまり測定不能

マニュアル(「はやわかり」の取付方法について p.26)では考えられる原因として、

  1. 送信機とモニターの同期がとれていない
  2. 送信機とモニターの通信距離が遠い
  3. 送信機・モニターの電池消耗
  4. ノイズの影響

が挙げられている。
1は原因では無いはず。何もしていなくても測定できている時があるからだ。
2については、移動した場所はむしろ以前より近く、かつ障壁となるようなものもないので、これも原因ではない。
3については、使用し始めてまだ1ヶ月経っていないから原因ではない。電池の寿命は約半年と書かれている。
残りの4は確かめる手段はないものの、あり得ると思った。モニターを置いた場所は無線子機タイプの電話機と無線LANルータが置いてある。
もし元の場所にモニターを戻して1日以上正常になるのであれば、4の原因は十分に考えられる。

3/19は測定不能があった日、3/21はモニターを元の食卓に戻して1日全て正常だった日だ。

はやわかり設置時はその時の状態が正常に見えたとしても、そのままずっと正常だとは限らないといえる。
モニター周辺のノイズの状態を確認できれば一番いいのだが、それができない場合は、極力ノイズの発生源になりそうなものからは避け、少なくとも数日は様子を見た上て正常設置を確認としなくてはならないと思う。(特に業務として設置する場合)

電力メータ「はやわかり」を利用した電力の見える化と電力見える化アプリの作成(その3)

be.dbの中身を見ると、
測定した電流値(ch1_amps_avg)と消費電力(ch1_kw_avg)が記録されている。
be.dbから集計するアプリを作る場合、ch1_amps_avgをもとに計算した方がいいことに気づいた。

もちろんch1_kw_avgを使っても計算は合うのだが、ch1_kw_avgはch1_amps_avgに付属ソフトウェアで設定した電圧値を乗じた値が入っている。

付属ソフトウェアの設定値は当初200Vになっており、100Vに直したが、それまでに測定したものは200Vで計算されてしまうので、ch1_kw_avgを計算に使う場合は、電圧設定が正しくなってからの値しか採用できない。
しかし、ch1_amps_avgは測定電流値なので、ソフトウェア設定値に依存しない。

したがって、ch1_amps_avgを計算に使えば、付属ソフトウェアをインストールして、メーターをUSBでPCに接続しさえすれば、
付属ソフトウェアの設定値を気にすることなく集計をスタートできる。

当初Mac仮想マシン上で動作していたWindowsで測定していたが、別のノートPCにソフトウェアをインストールしなおして、メーターを接続したところでこのことに気づいた。

電力メータ「はやわかり」を利用した電力の見える化と電力見える化アプリの作成(その2)


bd.dbからのデータ読み出しはsqlite ODBCドライバを利用している。
プログラムからはSQLで読み出すことになる。
この場合、
"Select * From energy_history 〜"
を使い、カラム名指定でデータを取り出していた。
ところが、最近取り出したデータを見ると、
数値が1桁しか取り出していなかった。
デフォルトでは少数第1位を丸めて整数にしているようだった。
ODBCドライバの仕様?)

そこで、"round([カラム名],n)"と明示的に丸める少数の桁を指定したSelect文を実行してみたら、
少数の扱いができるようになった。

電力メータ「はやわかり」の測定と測定値記録タイミング

付属ソフトウェアのライブデータを見ると6秒毎に表示され、
履歴CSVデータまたはSQLiteのデータベース(be.db)を見ると1分毎の記録となっている。

記録されている値を見ると、単純にアンペアではないようだ。
マニュアルにはそれぞれの項目の意味を電流、電力とは言っておらず、”〜に関する”と言っているので、
それぞれそのものの値でないことのようだ。


また、マニュアルには
o 電流 (Amps) →Amps値 x 60
o エネルギー (kW) →kW 値 ÷ 1,000(※)
で計算すると書かれている。
マニュアルの補足説明では、実際に記録されている値はkWではなくWとのこと。
 したがって、単位は誤記だが、記録されている値を1000で割ってkWとするというのは正しい。


測定と記録の動作がマニュアルからだけでは理解できなかったので、
Lean Energyのサポートへメールをしたところ、
以下の回答があった。

履歴データは一分ごとですが、この元となります観測は6秒ごとに行われています。各観測時点の値を積算して1分ごとに集計し、これをデータベースに記録しています。従いまして、平均値ではなく1分間の積算値となります。


これを元に、勝手なイメージを考えた。

②÷1000を1分毎にプロットすると消費電力の変化となり、
④を60個分(1時間分)足すと1時間毎の消費電力量となる。

電力メータ「はやわかり」を利用した電力の見える化と電力見える化アプリの作成

電力メータ「はやわかり」で家の電気の使用状況をいつでもどこでも見えるようにした。


やりたかったのは、以下のことだ。
1.電気の使用状況をグラフで見えるようにして、日々の使用状況を把握し、無駄な使い方がないかを確認する。
2.電気の使用状況をリアルタイムで見えるようにすることで、節電を試して即結果を確認する。
3.ブレーカーが落ちる前に警報を鳴らすことで、停電を防ぐ。
4.1をiPhoneで確認できるようにすることで、ネットにつながるところならいつでもどこでも使用状況を見えるようにする。


測定結果は正確でなくてもいいので、電気工事を必要としないものがいい。
そうすると、電流を測定することで簡易的に電力を算出し表示するものとなるが、
いろいろ探して、値段の面からも最終的に「はやわかり」にたどり着いた。


「はやわかり」のメリット
・電気工事不要で、センサーで取得したデータを無線でメーターに飛ばすことができる。
・メーターをPCとUSB接続することで、測定データをPCに取り込むことができる。(取り込みタイミングはほぼリアルタイム)
・あらかじめ使用電力のしきい値を設定することで、それを超えるとブザーを鳴らすことができる。
 しきい値を契約アンペアより少し下のところにあたるアンペア数に相当する電力に設定することで、ブレーカーが落ちる前に電気の使用を停止して、停電を回避できる。



■「はやわかり」センサー+送信機の取り付け

ブレーカーボックスのフタを開けて電流センサーを取り付け、送信機を外に出す形でフタを閉める。
本来はセンサー取り付け前にブレーカーを切り、2次側にセンサーを取り付けることで感電などの事故を防止するのだが、
2次側にセンサーを取り付けるスペースがなかったので、やむなく1次側に取り付けた。


■「はやわかり」メーターとPCの接続

付属または提供元ホームページからソフトウェアをダウンロードしてインストール後、USBで接続する。
ソフトウェアはWindowsしか対応していない。
写真はMacに接続しているように見えるが、Macにある仮想マシン上でWindows7が動作しており、そのWindowsと接続している。


■「はやわかり」測定データの読み込み
C:\ProgramData\2SE\be.db
に測定データが格納されている。
これはSQLiteのDBなので、SQLiteODBCドライバをインストールすれば、任意のプログラム言語で測定データを読み込んで好きなように利用できる。
付属ソフトにはリアルタイムでのグラフ表示や集計もできるようになっているが、
Windowsで動くPCでしか見れないし、表示期間の設定や集計方法のバリエーションが乏しい。
したがって、自分でアプリを作ることにした。


■自作のアプリ画面(作成途中)

写真はiPadの画面だ。
測定・集計結果をHTMLでDropBox上に出力することで、iPhoneiPadでもブラウザを使って見えるようにした。(Apple製品に限らず、DropBoxが使える端末なら多分何でもOK。またDropBoxに限らずマルチデバイス対応のオンラインストレージを利用すれば同様に実現できるだろう。)
定期的に同じページを読むタグも出力しておけば、自動更新も可能だ。
グラフはGoogle Visualization APIを使っている。
出力しているHTMLの中にこのAPIを使ったスクリプトも測定データとともに出力することで、HTML出力タイミングまでの測定結果を元にグラフを生成して表示させている。


■今後やりたいこと
・消費電力量から電力量料金を計算して表示できるようにする。電力会社で計算方法は公開されているので、それにしたがって3段階の計算をする。(中部電力 従量電灯Bの場合)
・任意の日にちで使用状況を比較できるようにする。→単純なHTML出力アプリでなく、Webアプリにする必要あり。
・複数の「はやわかり」で消費電力の多い機器単位で測定できるようにする。→測定用電源ケーブルを自作する必要あり。(参考ページ


(追記1)電力量料金を計算して表示した。
電気料金は
基本料金+電力量料金+燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金+太陽光発電促進付加金
だが、そのうち節電効果が特に現れるのは電力量料金なので、
これのみに着目することにした。→計算方法
消費電力量に応じて3段階の料金設定になっているが、ここではそれを考慮して計算している。


(追記2)グラフの横軸オプションをデフォルトから以下のように変更した。(写真はiPhoneの画面)
「本日と前日の消費電力推移(kW)」
ラベル表示間隔を60分毎、ラベルが入りきらない場合に傾斜をつけて表示。

hAxis: {showTextEvery: 60,slantedText: true}

「今月と前月の日毎消費電力量(kWh)」
ラベル表示間隔を1日毎、ラベルが入りきらない場合に傾斜をつけて表示。

hAxis: {showTextEvery: 1,slantedText: true}


全ての成虫をペットボトルから取り出した

結局オスは2匹、メスは8匹となった。
累代させるにはメスが多すぎだろう。
ペアリングさせないメスはお婿さんを迎えて別飼育にするか、
メスが欲しい人にあげるかしないと。