mabots' blog

知のレバレッジを最大化せよ (旧はてなダイアリーから移転しました。)

ソーシャルゲーム/アプリ開発の話題の先にあるもの

ループスの斉藤さんの議論では上位のアプリのみ生き残る、という点が印象的でしたのでエントリー。割引率の観点、つまり平均的なアプリの平均的な寿命は一カ月であるという点にも注目がいく点です。これは何を示唆しているのでしょうか

http://blogs.itmedia.co.jp/saito/2009/12/mixiiphone-ee69.html#tb

現時点ではモバゲーがベストな選択肢か。天井アプリ(上位1%)だけでなく,上位10%程度に入れば収益性の高い事業となる。mixiの場合,現時点のPV5段階設定では天井アプリ以外の収益性がやや厳しい。

個人で大ヒットをあてれば,その後は遊んで食っていけるようだ(笑) ただいずれにしても普通レベル(順位で50%程度)のアプリでは利益にはほど遠い結果であり,宝くじ感覚といえるかも知れない。現在600程度しかないmixiアプリだが,Facebookは35万,iPhoneも10万タイトルを超えており,今が絶好の参入チャンスであることは間違いない。

クローズドを目指すゲームポータルやGREEとは何が異なっているか考えてみました。


品質が統一されているかどうか

  • ゲームポータルやGREEでは提供されるアプリケーションの品質が統一されている
    • つまりGREEアプリのほうがより重い審査を受けているためエンドユーザーはセキュリティ面でも面白さ・品質の観点でも安心してプレイできる
      • イメージとしてはWIIやDS

獲得した会員について排他的独占権がない

  • 厳密にはオープン型のソーシャルアプリでも獲得した会員(フレンドグラフ)は再利用できない或いはしづらい
    • それらはスパム扱いされる可能性があります

オープン型のプラットフォームが抱えるリスクとは

  • オープン型のプラットフォームベンダーは常に低品質によるブランドイメージの劣化リスクと、個人情報漏えいなどの訴訟リスクを抱え続ける問題があります
    • ひたすらアプリを"使い捨て"していけば確率的にはローリスクでハイリターンがプラットフォームベンダーに提供される、と思いきや、消費者からクソゲーばっかり存在するゲーム機的な扱いを受ける可能性もあります。
    • サンシャイン牧場でも問題になりましたが、もしmixiのソーシャルアプリで情報漏えいしたならば一般の消費者は、mixiのサービスを使っていたら漏洩した、という認識になると思います。審査はどんどん厳しくなる可能性もあるでしょう。

結論