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冒険野郎マクガイヤー@はてな このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2009-04-14

[][] これが「ネ申」の仕事というやつか:「ウルトラマンメビウスウルトラ兄弟2」 23:58  これが「ネ申」の仕事というやつか:「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟2」を含むブックマーク  これが「ネ申」の仕事というやつか:「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟2」のブックマークコメント

 昨年、「大決戦!超ウルトラ8兄弟」の公開を記念して「超ウルトラ祭!!」というトークライブイベントが ロフトプラスワンで開かれたのだが*1、そこでプロデューサーは「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」の「2」を考えていたのだが、Tがつく兄弟に大人の事情で出演を断られてたので企画を見直すことになった、というような発言をしていた。


 で、今年の2月に「大決戦!超ウルトラ8兄弟」のDVDが発売されたのだが、その「メモリアルボックス」という名の豪華版には特典として台本のレプリカがついている。そして、その台本にはオマケとして初期案であった「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟2」のプロットが収録されている、らしい。らしいというのは、現在私は金欠状態なのでこのDVDボックスを購入できていないからだ。

大決戦!超ウルトラ8兄弟 メモリアルボックス (初回限定生産) [DVD]
長野 博, つるの剛士, 黒部 進, 森次晃嗣, 八木 毅
B001J2UJVS


 だが世の中は便利なもので、ネットを徘徊するとどのようなプロットなのか、大体わかった(門矢士風)。


 「大決戦!超ウルトラ8兄弟」の実質的主役がウルトラマンティガ=ダイゴであったように、「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟2」の主役はウルトラマンタロウ=東光太郎だ。

 「タロウ」の最終回であくまで人間としてタロウに変身しないままバルキー星人を倒し、新しい勉強をしてくると雑踏の中へに消えていった東光太郎。 その後彼はウルトラマンタロウと分離し*2横浜で「ウルトラの家」と呼ばれる孤児院を創設し、怪獣被害の為に両親を失った孤児達を養っていた。

 だがある時、光の国の銀十字軍本部からウルトラの母が誘拐される。救出に向かったウルトラ兄弟の前に立ち塞がるタイラント怨念の詰まった合体怪獣の猛攻に、タロウを含めたウルトラ兄弟は次々と倒れてゆく……というストーリーらしい。

 タロウが主人公なのでウルトラの父と母は当然のように登場。「メビウス」本編に登場しながらも映画では縦社会の義理を鑑みて出てこなかったレオや80も登場するばかりか、アストラやユリアンも登場。そればかりか、ホシノ・イサムや坂田次郎や梅津ダンや白鳥健一や梅田トオルといった、昭和ウルトラシリーズに登場した名子役達も中年のおっさんになった姿で登場し、テーマは「家族の絆」らしい。


 ちょっとプロットを聞いただけで「観たい!」と思う代物なのだが、篠田三郎が出演を辞退したのが理由で、実現しなかった、という。


 しかし、世の中にはスゲー人がいるもので、既存のフィルムやらなんやらを編集して、このプロットを妄想ダイジェスト版として映像化したものをニコニコ動画にアップした猛者がいるのだな。


D

(6/6まで含めると約30分の超大作だ!)

 まずさ、映像素材の入手元がアイディア賞ものだよね。オタクだから他のウルトラシリーズや出来の良い平成ガメラに素材を求めるというのは誰もが考えつくけれども、現在の東光太郎の姿として現在の篠田三郎の映画やドラマ出演シーンからサンプリングしてくるというのが、なかなか考えつかない手法だよな。それも、「ゴジラVSデストロイア」はともかく、「十三通目の手紙」という普通の特撮オタならまず未見の作品から「このぐらいの歳になって、自分がいったい何をしてきたんだろうか?、何を残してきたのだろうか?」という実にテーマにマッチした台詞を吐くシーンを引っ張ってくるこのセンス!


 それ以外にも、この人編集が超上手いよね。タロウになることを決意した篠田三郎に変身の光がカブるところとか、ウルトラ兄弟それぞれが合体技を繰り出すシーンとか、実に手際が良いし、テンポも良い。三池崇史より上手いと思う。


 あとさ、「メビウス」本編や「ウルトラマン物語」では石丸博也がタロウの声を演じていて、その一方で「メビウス」では黒部進森次晃嗣といった変身前の姿を演じていた俳優がそのままのウルトラマンの声を演じたけれども、この二つに矛盾しない形で篠田三郎声のタロウを登場させるところが良いよねぇ。つまり、タロウの元々の声は石丸博也声なのだけれども、人間東光太郎と合体すると篠田三郎声になるということなんだね。


 おもしろいのはさ、この映像、ウルトラシリーズについて全く何も知識が無い人が観たら、単なるクライマックスシーンの羅列に観えると思うんだよ。それこそ、「真マジンガー 衝撃Z編」の第一話みたいな。でも、お蔵入りになったプロットがあって、しかもそれは篠田三郎がただYES!と言えば実現したかもしれない企画で……みたいな知識があれば、本当に泣ける映像として受け止めることができるってことが、興味深かった。物語の力というか、我々はどんな映像にも最低限の物語を見出し、それを頼りに世界を理解する生き物なんですなぁ。


 で、そういう作用を最大限に生かす、このようなMADムービーを作る人が、いわゆるネ申なのだなぁと、ちょっと感じ入りました。


そういや、先のトークイベントでは団時朗が「オレ、この後タロウに(次回作は出ろと)電話するわ!」なんて言ってたのだが、リアル・ウルトラ兄弟の「家族の絆」で出演決定なんてことになれば良いなー、なんて夢を見る今日この頃です。

ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟 [DVD]
五十嵐隼士, 黒部進, 森次晃嗣, 団時朗, 小中和哉
B000K0YOXY

*1http://blog.livedoor.jp/macgyer/archives/51421512.html

*2:きっとウルトラの母ゾフィーみたいに2つの命を持ってきてくれたんだろうな