0708 ウォーキングイベント@大平地区(富田宿)
7月4日(日)のウォーキングイベントは所用により参加できなかったので、補習として独りウォーキングを実施した。場所は旧・大平町にある例幣使街道・富田宿、初めて歩く町だ。
町なかに入ると、まず緑が多いという印象。向こうの山並みが近く、また敷地の裏手に木々が茂る屋敷が多い。街道に面した歴史的建造物はやや少ないものの、敷地中ほどに建つ造りの良い土蔵が散見された。ただ、奥まって建つため写真に納めづらい。
>まわりが壊され、剥き出しの土蔵
>荒れた屋敷地の中の土蔵
>後述する町家の土蔵(3階建てかも)
街道は南北というよりは南西―北東方向に緩やかに湾曲しながら延びている。この緩やかな湾曲によって、進行方向にはアイストップを伴う。面白いのは、ちゃんと要所には旧い建物が残っていて、「お、ここからでも見えるなぁ」と距離を測る目印になっている。特に、鮮やかな水色の旧・大平下病院の建物はよく目立つので、この町のランドマークですね。
>造りの良い洋風建築、木々の生茂る屋敷、向こうに土蔵造りの家屋が見える
>少し進むと旧・大平下病院の洋風建築、先述の土蔵造りの家屋
>反対から、旧・大平下病院、一緒に見ると、手前の新しい建物もそれっぽく見える笑
>同じく反対から、木造の店舗と、向こうに旧・大平下病院が見える
>大平下駅から延びる道と例幣使街道の丁字路
>脇道から例幣使街道へ、向こうに山並みと、旧・大平下病院が見える
次に、建物を取り上げます。
まず名前は分からなかったが、造りの良い洋風建築。保存状態も良い。
そして、旧・大平下病院。
いわゆる町家。
>西日の差す店先、ガラスに飲み物のシール(商品名を失念)、子供たちはここでたむろったのだろうか
旅籠屋らしい町家。
>今は塀で仕切られてしまった店先を覗き込む、通り庇は出桁・持送り、細やかな格子、敷石
脇道には、よく見ると草葺きの民家が一件。
よく分からないが面白い造りの建物。
個人的に1番の建物。店先の木(どなたか名称を教えてください)を対に構えるのが面白い。
毎度のことながら、西側の敷地の背割りを水路が流れていた。
大平地区はぶどうが有名だが、意外に町なかでも栽培していた。
歩道に埋まった、これは切り株でいい?であれば、道路拡幅前の名残り(穿ちすぎかも)。
井戸なんかも。
おわりに、聞いた話では道路がまだちゃんと舗装されていない頃(昭和40年頃までか?)に、この通りをトラックが行き交う度に泥が跳ねるのを嫌って、街道に面して塀を建てた家が多いらしい。それがブロック塀なことが、景観的にはもったいないよね、というお話し。
そもそも、昭和中期にここを行き交ったトラックというのは、ドコゾのナニをドチラへ運ぶものだったのか、その方が気になる。ブロック塀が切実な対処法として町並みに現れていることの方が、景観云々よりも面白く思ったりもして。