米軍のカービン改良計画とロビー活動

http://militarytimes.com/blogs/gearscout/2011/05/27/meet-the-big-guns-and-the-hired-guns-in-the-m4-improvement-program/
 米軍のM4改良計画や新規採用テストに関連して、銃器会社のロビー活動について言及した記事が公開されていた。銃器会社のロビー活動について、軍の採用に関連した記事は珍しいので紹介しておく。
 記事によると、コルト社は寡占的に軍用銃の製造を行なってきたため、この10年ロビー活動に全く資金を使ったことがなかったが、M4カービンの改良計画に伴い、新たにロビイストに年間12万ドル払うようになったという。一方、レミントン社はこの2年で50万ドルをロビイストに使ったという。
 米軍での採用は世界中の軍・警察での販売に影響を及ぼす。このため他の競合各社もロビー活動に多大な資金を使っている(FN社やS&W社の例が元記事に紹介されている)。
 どうもこうした活動を各社が行わなければならないという体制は、銃の性能や価格以外の面で調達に影響を与えそうだが、そういった問題点についての言及はなかった。