徒手中心の武術の武器術が知られていない問題

また例によって小説や漫画の話から気になったことを書いておく。

  • フィクションではストーリーの都合から武術の技術の範囲、限界といったことに触れることがあって、それが先入観や誤解をあらわにする。
  • 先日読んだネット小説でとある中国武術素手で戦う技術しかないかのように扱われていた。
  • しかしその中国武術は実際には槍や剣などの器械(武器)も使うものだった。
  • こういう例は様々な作品で見られる。システマ徒手格闘しかしないと思われている話が複数ある。
  • 素手の技術の割合が高い武術は、漫画等だと素手でしか戦わないことが多いのでそういうイメージが広がってしまうのだろうか。
  • 素手で戦う武術と武器で戦う武術は分かれているものだという先入観を持っている人もいるだろう。
  • この点は恐らく専門化している武道のイメージも影響している。
  • 知名度が高くない武術については何をやるのか・何ができるのかの範囲や多様性の情報が広まりにくい。

現代の護身用の鞭Fast Strike

http://faststrikedefense.com/

護身用品として販売されているFast Strikeは現代の鞭だ。
タクティカルフォールディングナイフのようなデザインのクリップつきのグリップに合成素材の鞭がついている。
グリップ部分は下端が尖っていて打撃武器として利用可能。鞭はグリップから着脱できる。
このFast Strikeは普段はベルトループに通すなどして持ち歩き、いざという時に武器として使用する。
伸縮式警棒よりも軽量で持ち歩きやすく、非致死性の強力な攻撃ができる点が長所だ。その反面、威力は落ちるので状況によっては不利だろう。
価格は22.95ドル。