火薬と鋼

2017-08-20

[][] 『スプリンターセル ブラックリスト』のシザー・テイクダウン

もう一つ。

今日のシステマの練習で言及があったコンバット・システマのケビン・セコース氏の動画を紹介する。

2014年に『スプリンターセル ブラックリスト』の格闘技 - 火薬と鋼で書いたようにケビン氏は『スプリンターセル ブラックリスト』(公式サイト)というゲームのアクション指導をしたのだが、最近そのゲームに使ったアクションを紹介する動画が公開された。

シザー・テイクダウンという技術のゲーム動画と実際のデモンストレーションが出ている。

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2015-05-04

[]実際の剣術を取り入れたゲーム『Hatashiai』の記事

『Hatashiai』緻密な剣術考証に基づいた一撃必殺の剣豪3Dアクションゲーム

こんな記事が出ていた。

開発者のMaxi Stone氏は実際の日本剣術をゲームに反映させようとしているという。

開発者のStone氏は、「剣術」が剣の扱い方だけでなく、効果的な防御やしなやかな足運び、身体の動かし方を含む近接戦闘システムであると解説する。

Steam GreenlightにてStone氏は、示現流兵法や振武館の黒田鉄山氏の書籍などを所持していることを明らかにしている

デモ用の動画も公開されている。

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まだ開発中なので今後変わっていくところもあるだろう。

音が気になる、とか、太陽や風を気にした位置取りはいらないのか、とかこの短い動画だけでもつい色々考えてしまう。

完成したらどうなるのか。今後が楽しみなゲームだ。


2015-02-05

[] 刀剣乱舞への指摘の件

刀剣乱舞の画像への指摘があり、

【刀剣乱舞】とある画像が石切丸の真剣必殺絵を全否定しててワロタwwwwwwwwwwwwwww

むしろその指摘部分のほうがおかしいので武術クラスタで話題になっている。

分かりやすくいうと「刀剣乱舞の絵を否定している画像の説明がおかしい」ということだ。

関連するツィートを引用してみよう。

別のまとめを見ると剣術・剣道の知識がある人の指摘というより最初から「弓道警察」のパロディとして作られているように思える。

404 Not Found | このページは存在しないか、すでに削除されています

しかしこんな画像でも一人歩きして経験や知識がある人の指摘だと思われるかもしれない。

何しろ剣術関係はなぜか経験がない人が現実の流派や資料とかけ離れた技術をネット上で語り、それがまとめサイトの記事にまとめられるということがよくある(特に二刀流と居合)。

(追記)

ウチの記事に対する反応を見ると、「剣術の人が刀剣乱舞を批判している」という話として広がっているtweetが結構ある。うーん。噛み合わない。


2014-07-10

[] ゲームの中のシステマ『DEAD OR ALIVE 5 ULTIMATE』

このゲームをプレイしたことがないので書こうかどうか迷っていたが、一つの記録として残しておこう。

DEAD OR ALIVE 5 ULTIMATE』はアーケードゲームと家庭用ゲーム(PS3/Xbox360)で2013年に発売された3D対戦格闘ゲームだ。

このゲームのキャラクターの一人、マリー・ローズがシステマを使う設定になっている。そのためこのキャラクターの発表後にシステマの検索数が増えるといったこともあった。

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キャラクター紹介には18歳、スウェーデン出身とある。

18歳には見えないが、大人の事情というものだろうか。

格闘ゲームの格闘技が現実離れしたものになるのはよくあることだが、このゲームのシステマは原形を留めていないというより、全く別物になっている。現実のシステマと同じ部分は皆無だ。『ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU』第二夜のシステマを解説する - 火薬と鋼の例に近いと言っていいだろう。そもそも特定の型を持たないシステマは格闘ゲームにはあまり向いていない。ゲームでは技名があるが、これもこのゲームオリジナルのものだ。

技表 http://www.gamecity.ne.jp/doa5/ultimate/arcade/img/chara/pdf/marie.pdf

システマも格闘ゲームに登場する程の知名度を得たが、いまだにその技術に対するイメージはしっかりと定着していないのではないかと思う。


2014-02-05

[]ゲームでシステマを再現することについて

今回は格闘ゲームに登場したロシア武術システマから、ちょっと考えたことを書く。

格闘ゲームの『DEAD OR ALIVE 5 ULTIMATE ARCADE』(DOA5UA)というゲームが昨年12月からゲームセンターで稼動している。

この格闘ゲームシリーズの新キャラとして「マリー・ローズ」というキャラクターが登場し、その使用する格闘技がシステマということになっているのだが、全く現実のシステマと似ていないので一部で話題になっている。


公式サイトより Dead or Alive 5 Ultimate: Arcade Official Site


格闘ゲームの格闘技が現実離れしているのは別にシステマに限った話ではないので驚くことではないが、「似ていない部分が多い」「システマの動きを再現できそうな部分でもしていない」「技術の違いとキャラ設定を考慮するとシステマを使うことにしている意味がない」あたりがシステマの練習者からすると痛いところだと思う。


現実のシステマの動きをゲームに取り入れるのは厄介な話だ。

モーションキャプチャーでシチュエーションに合わせた動きを取り込むことはできるだろうが、「システマの動きを再現するにはゲームでは通常動かさない部位を動かす必要がある」「システマの動きが状況や相手に合わせて変わる」という点が難しさを増すのではないだろうか。

前者については、最近のゲームでは結構うまく処理できるようになってきた。キャラクターが衣類を着ているゲームなら細かい部分を省略しても結構リアルな動きになるだろう。

後者については、システマの根幹に関わる。システマで全く同じ動きを繰り返さないということは、実際の指導やデモンストレーションでも言われる。

例を挙げよう。

アメリカの格闘技雑誌Black Belt誌2013年8・9月号でシステマのシンストラクター、ヴラディミア・ヴァシリエフ師がデモンストレーションを行った際のエピソードが紹介されている。取材者がカメラに向かってもう一度同じディフェンスのデモをするように頼んだところ、ヴラディミア師は、同じ動きができない理由―システマの動きが相手の動きや位置を前提とし、わずかな攻撃、角度の違いが異なる反応を生むということ―を説明した*1

決まったパターンにはまらないように状況に合わせた最適な動きを生み出せるように練習しているシステマとゲームとの相性は良くと思われる。格闘ゲームにはあまり向いていない。格闘ゲームの格闘技にリアルさは求められていないかもしれないが、フレーバーとして入れるのはもっと難しいのではないだろうか。

しかしFPSのような射撃中心のゲームで特定のアクションだけ取り入れるとか、ローリングのような移動・受身の部分を取り入れるとか、イベントシーンで状況にあったアクションを見せるといった形ではうまく使えるのではないかとも思う。

実際のシステマ指導者の動きを再現する場合、誰が協力するのかという問題もあるが。