山中湖 MDEINAで撮影 - 5月11日と12日のこと

5月12日、山中湖にある、うちの別荘兼ハウス・スタジオ MEDINA で、お料理の本の撮影がありました。
昨年パロマで開催された世界パスタ選手権(パスタ・メーカー Barilla 主催)の初代チャンピオン、
山田剛嗣(やまだよしつぐ)さんの撮影です。山田さん、渾身のレシピ集です。
イタリア4年、ロンドン7年、昨年帰国され、今は東京の IVY PLACE で腕をふるっておられます。
この撮影の話は昨年秋のロケハンでスタート、11月に本ちゃんをする予定だったのですが、良い本にするため企画を練って練って、いよいよこの日、撮影の締めとして私たちのスタジオで作業が行われました。
最初の頃のことは岡本のブログにあります。
http://ameblo.jp/okamotoshoko/entry-11384733810.html


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ここは別荘なんだけど、評判が良く、ときどき撮影スタジオとして貸出しもしています。クレア・トラベラー誌のルイ・ヴィトンの撮影など、今までもいくつかの雑誌で使っていただきました。

http://www.studio-medina.com/rental/

妻の岡本翔子が基本的なアイディアを出し、友人の建築家 荻津郁夫さんが管理設計。わたしも及ばずながら少しアイディアを出しています。
モダンでエキゾチックでそれでいてミニマルな内装・外観、マラケシュ・オレンジの微妙なテクスチャーを実現しています。モロカン・アラビックなムードの中、置いてあるインテリアなどは英国アンティーク。


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今回、岡本は砂漠ツアー・オーガナイズで怒涛のモロッコ出張中につき、わたしがひとりで立ち会い、シェフご家族、撮影クルーの方たちをお迎えさせていただきました。

シェフとご家族、アイリッシュの素敵な奥様と超愛らしい娘さんお二人は、前日11日より宿泊。山田さんがこの家をとても気に入って、ぜひ前日から過ごしたいとのことで、じゃあパーティしましょうと盛り上がりました。

山田シェフがお料理してくれたんですよ。
食材を一緒に買っていたとき、「お肉と魚介どっちが良いですか」と聞いてくれたシェフに、「お魚がいいのでは」なんて軽く答えたら、すごい一品が!


調理するシェフ

これが

こうなって

ジャーン! イサキと海老とあさりと野菜たちです。

もちろんとっても美味しかった! まさに役得。いいでしょう?
ひさしぶりにお酒もすすみました。

ほかにもこの夜は「ブロッコリーとトマトとニンニクのパスタ」「アボガドとカイワレとミョウガのサラダ」などもつくってくれたのです。


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当然、宴は盛り上がる。
5,6年前に入手してヘヴィー・ローテしてる、イタリア人ラッパーJovanottiの盤をかけると、山田さんも喜んでくれました。超イタリア狂いの方を除いて、これ持ってて聴きまくってる日本人、確かにそんなにいないような気がする。
それから、なぜかひらめいて Van Morrison をかけたところ(午前中から一人で聴いてたんです)、今度は奥様のノーラさんが「おお、彼はアイリッシュ。天才ですね」と。
そんな風に話も盛り上がり、なんだか特別な夜になりましたよ。

その後、子どもたちといっしょにディスコ大会になだれ込み、楽しい夜は更けていきました。ひさびさに踊った! やっぱりダンスは大事。ときどき踊らなきゃね。

ただ遊んでいただけではありません。この日のメイン、写真の魚介のオーブン料理、見栄えも味も抜群ということで、12日の撮影で採用になりました(シェフの判断)。仕事的にも意味のあるパーティだったよ!
翌朝、山田さんから「すごく久しぶりに熟睡出来ました!」と言っていただけたとき、「そうそうこの家はよく眠れんるんだよな〜、夢も不思議なのをよく見るな〜」、とあらためて思い直す。


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翌日の撮影はパーティ・シーン。ご家族と一緒にぼくも写真に入ってしまいました。

奥様とともにシェフ自ら取り分けます。



ちなみに上の食器類は大皿を含めて、MEDINA でいつもわたしたちが使っているものです。アンティークやモロッコで購入したもの、友人の作家さんの手によるものなど。たくさんの食器類を取り揃えています。
ボンゴレとライス・サラダ、ニョッキ、魚介の一品、生ハムやソーセージ、フルーツ、、、撮影終了後にはもちろん皆でいただきました。ええ、役得です。太って東京に帰ってもまったく本望です。

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最後に個人的なことを書きます。
世界的なシェフの方が料理するのを間近で見られたのは、自分にはかなりの刺激になったはず。そのアイディア、手際と段取り、持ち前のセンス、すばらしい人柄、豊かでタフな経験、それらに少しでも触れられたのは、その方の作るお料理と同じくらいハッピーで、異ジャンルだからこそ素直にすっと入ってくる何かを感じられた・・・そんな風にも思います。
とにかく素敵です、山田シェフ。

こんな仕事ばかりなら最高なんだけどな。(と、ムシのいいことを言ってみる)

(このブログの写真はぼくがコンデジで撮ったもので、実際の本のものとは違います。念のため)


本の発売日などはまたあらためて記事を書こうと思います。