まちの力活性化委員会2月会のお知らせ

テーマ
「伝統的な住まいづくりの現状と展望」

 今回のまちの力活性化委員会のセミナーは少し趣向を変えて、住まいづくりの観点から、住宅生産のことやまちづくりについて考えてみたいと思います。

 日本の伝統的な住まいづくりは危機に瀕していると言われて久しく、今やどこの町に行っても同じようなメーカー住宅が立ち並び、街並みなどとは程遠い現状にあります。また、住まいづくりと密接な関係のあった日本の林業も衰退の一途をたどっています。
一方では、伝統的な住まいは住宅の性能という観点からは、夏は良いけど、冬は暗くて寒くて住みづらいといわれ、多くの地域で建て替えが進んでいます。今や、文化財伝統的建造物群保存地区にでもならない限り、日本の町並みは残っていかない状態と言えます。
 この流れは今後も変わらないのかというのは、多くの人が抱える疑問です。

 今回のまちの力活性化委員会では、このような疑問に真正面からぶつかりながら、一人大工などと連携し、伝統的な住まいづくりにこだわりを持って仕事をされている、畔上順平さんという若手の建築家を講師にお招きしてお話をお聞きしたいと思います。

■畔上順平さん:けやき建築設計

■現在、もう一方、女性の建築家で、木造住宅の設計と施工をされている方にも相談しています。

日時:2月19日(日)午後5時
場所:早稲田大学都市地域研究所
参加費:無料

まちの力活性化委員会4月会のお知らせ

テーマ

「首都圏の旧東海道宿場町におけるまちづくりの今」

 景観法が施行されて8年、首都圏でも地域の歴史的資源や文化を活かしたまちづくりの取り組みがされています。しかし、好立地であるがために、都市開発と歴史文化の継承の折り合いには地方都市の歴史的市街地とは違った難しさがあり、また面白さがあります。

今回のまちの力活性化委員会では、旧東海道の宿場町である品川宿(1番目)、藤沢宿(6番目)のまちづくりに関わられている方々をゲストスピーカーにお招きして、首都圏の旧東海道宿場町におけるまちづくりの今について意見交換したいと思います。

 旧東海道品川宿周辺地区のアキナイ生活景をはぐくむ 

  萩野正和(株式会社アール・アイ・エー)

 旧東海道藤沢宿の歴史を伝えるまちづくり

  岡万樹子(藤沢市役所)

 地域の街並みを継承し創出する建築

  古川守央(南條設計室)


 日時:4月15日(日)午後3時〜5時 

    その後、戸山公園の箱根山で恒例の花見です。

 場所:早稲田大学都市地域研究所

 参加費:無料(簡単な飲食代は頂きます)

まちの力活性化委員会6月会のお知らせ

東日本大震災復興志縁まちづくり専門家意見交換会

 東日本大震災から1年、この4月までに基盤整備系の公共事業を中心とする復興計画が策定されてきた。しかし、将来の地域の持続可能な復興に繋がる復興計画になっているかと問われると多くの疑問が投げかけられている。一方では、様々な地域で自分たちの地区の再生に対して住民主体のまちづくりの動きが加速している。現在は、これらの動きを支援し、復興計画と相互に編集し、総合的な復興まちづくりを推進すべき時期である。今回のまちの力活性化委員会では、地域の住民主体のまちづくりを支える専門家が集まり、復興まちづくりの状況確認、現場での取り組み状況などについて情報交換を行います。現在以下の方々にご報告お願いしております。極力多くの方々と情報交換を行い、進め方について

のヒントを得るとともに、広く志縁のネットワークができれば良いと思いますので、当日参加された方からも飛び入りでの情報提供や意見交換ができればと思います。

饗庭伸(首都大学東京):大船渡市の漁村集落

佐藤宏亮(早稲田大学後藤研究室):山田町の漁村集落

吉田道郎(梵まちつくり研究所):石巻市雄勝地区

阿部俊彦(早稲田大学都市地域研究所):気仙沼市内湾地区

野田明宏(象地域設計)仙台平野の農地・集落

益尾孝祐(アルセッド建築研究所公営住宅や自立再建住宅の動向

日時:6月17日(日)午後4時〜6時(状況によって7時まで) 

場所:早稲田大学都市地域研究所

参加費:無料(簡単な飲食代は頂きます)

地域デザイン学校のお知らせ

案内が来たのでお知らせします。ご興味ある方は、各自ご参加下さい。
「武蔵府中地域デザイン学校」開講のご案内
■洗練と文化が生まれる街地域の課題に市民の想像力を■
地域デザイン学校は、人や空気がつながつている地域を考える出発点として、武蔵府中に開講します。人□減少や高齢社会、地球温暖化、大規模災害の多重 多発化、地域主権の今、社会基盤としての建築 都市、地域の人間的、空間的、環境的な再デザインが求められ。特に3 11は都市 地1或、経済、社会、エネルギー、生
活様式の再構築を我々に問いかけた。そこで、地域デザイン学校は、学識専P3家、各地i或て活動 研究している市民専門家など様々な分野の講師を招いて、都市のかたちのつくられ方や都市のかたらを倉」る主体などについて、異なる視点と立場で地域社会に立脚した講座を企画します。数年間の長期継続を視野に連続公開講座として、講義、対談、グループワーク、事例訪Fo5や、個別課題の特別研究などを行ない、都市像、地域像、社会像を議論する場にしたいと考えています。複雑化する地1或課題に、いま私たちにできることは何か、地i或に住む人が難しいテーマを
やさしく、深く、面白く、共に学び、磨き、みんなで社会の課題を発見し、明日のまちづくりを語り、アイデアを発想して街育の原動力につなけたいと期待します。
開講式「オリエンテーション
コーディネーター: 安部貞司(建築家・武蔵府中地域デザイン学校事務局)
会場:府中グリーンプラザ地下1階市民活動会議室 日時2012年5月26日(■)1430〜1,00
第1回「地域デザイン論」/講師:高谷時彦 (建築家) 日時2012年5月26日(■)●00〜1700
第2回「東日本大震災からまちづくりを考える《311後の地域社会「新たな地域社会の創造」》」/講師:市古太郎 (首都大学東京准教授) 日時20122年6月30日(■)1,00〜1700

2012年に竣工するPJ

皆様、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

年始にあたり、2012年に竣工するPJを整理してみました。
今年は2012年問題とささやかれているように、大規模物件の竣工が相次ぐようです。

<2012年:街開きを迎える4大プロジェクト>
■2012.04.19 街開き ダイバーシティ東京
http://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2011/1219_02/index.html
■2012.04.26 街開き 渋谷ヒカリエ
http://www.hikarie.jp/
■2012.05.22 街開き 東京スカイツリータウン
http://www.tokyo-skytree.jp/
■2012 .06 Tokyo Station City(丸の内駅舎復元)
http://www.tokyostationcity.com/


<その他 都心主要開発>
■2012.01 丸の内永楽ビルディング
http://office.mec.co.jp/lineup/bldg_detail?bd=905
■2012.春 JPタワー
http://office.mec.co.jp/lineup/bldg_detail?bd=959
■2012.03〜05 中野セントラルパーク
http://www.nakano-central.jp/redevelopment.html
■2012.04 新宿イーストサイドスクエアー 
http://www.mec.co.jp/j/news/pdf/mec_100611_1.pdf
■2012.05.17 パレスビル・パレスホテル
http://www.palacehotel.co.jp/news/NR_20090824.pdf
■2012.08 虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業
http://www.mori.co.jp/company/press/release/2011/12/20111214170000002329.html
■2012.09 大手町一丁目第2地区第一種市街地再開発事業
http://office.mec.co.jp/lineup/bldg_detail?bd=874
http://office.mec.co.jp/lineup/bldg_detail?bd=875

早稲田まちづくりシンポジウム2011「風景の再生」フォローアップセミナーのお知らせ

 皆様、今年もあと一か月になってきましたね。今日は、今年の7月3日に行われた、早稲田まちづくりシンポジウム2011「風景の再生」のフォローアップセミナーのご紹介です。
 東日本大震災からちょうど9ヶ月目となる12月11日に、日本の沿岸部のまちと防護施設に焦点を当てた「風景の再生」について考えます。
 今回は、各地での復興まちづくりの状況報告を踏まえながら、沿岸部におけるこれからの暮らし、空間、まちのあり方について、建築や土木と行った境界を越えて議論を試みます。
 また、復興計画に大きな影響のある海岸や河川の防護施設(堤防)について、模型等を使いながら、どれくらい住環境にインパクトを与えるかなどシミュレーションする予定です。
 まち活メンバーもパネリストやコーディネータとして参加します。

テーマ:風景の再生に向けた沿岸部のまちづくりと防護施設
日 時:2011年12月11日(日)14:00〜17:00
場 所:早稲田大学理工キャンパス55号館N棟1F大会議室


プログラム:
●事例報告-復興への取り組みの現状  

 ・大槌町における復興計画の取り組み
  兼子和彦(東京建設コンサルタント)
 ・気仙沼内湾エリアの復興まちづくりの課題
  阿部俊彦(早稲田大学都市地域研究所)
 ・海岸防護施設に関する現状
  佐々木葉(早稲田大学)
 ・演習・土木を建築で解く 堤防アーキタイプの提案(海岸、河川)
   早稲田大学佐藤研究室学生


●パネルディスカッション-沿岸部のまちづくりと風景 
 ・パネリスト
  岡田智秀(日本大学)・兼子和彦・阿部俊彦
 ・コメンテータ 
  篠原修(EA協会) 佐藤滋(早稲田大学)
 ・コーディネーター
  佐々木葉早稲田大学)、柳沢伸也(やなぎさわ建築設計室)


 参加費:一般2000円/フォーラム会員1000円/学生無料、事前予約不要
 主 催:早稲田都市計画フォーラム 
 共 催:土木学会景観デザイン委員会

まち活勉強会「東日本大震災におけるコミュニティベースドプランニングの今」のお知らせ!

皆様、まちの力活性化委員会、勉強会のお知らせです。

 今回のまちの力活性化委員会では、東日本大震災以降、市民サイドに立ったコミュニティベースで支援を進められている方々をお招きして、
(1) これまでの取り組みの紹介
(2) 今抱えている課題
(3) 今後の復興まちづくりのあり方
について議論したいと思います。また、福島の原発避難地域の問題についても、現状の課題、今後想定される再生への道筋などをブレインストーミングする予定です。
 これから数十年、様々な形で東日本大震災の復興に関わるであろう、志を持った研究者、実務者、学生など、我こそはと思う方は是非ご参加ください。

【テーマ】 東日本大震災におけるコミュニティベースドプランニングの今

【日 時】 11月13日(日)
       第一部 16:00〜18:00 第二部 18:00〜20:00

【場 所】 早稲田大学都市・地域研究所

【発表者】

<第一部>16:00〜18:00 
早稲田大学佐藤滋研究室 修士1年学生
 福島原発計画避難地域の再生プロセスの提案
 (浪江町におけるケーススタディ
 防潮堤や河川堤防と一体となったアーキタイプの提案


<第二部>18:00〜20:00
■佐藤宏亮:早稲田大学後藤研究室 
 漁村集落の復興まちづくり
 (岩手県山田町) 
■阿部俊彦:住まいまちづくりデザインワークス・早稲田・都市地域研究所
 まだら状に被害を受けた中心市街地復興まちづくり
 (宮城県気仙沼市の内湾地区)
■真野洋介:東京工業大学准教授
 まだら状に被害を受けた中心市街地復興まちづくり
 (宮城県石巻市の松川横丁)

【参加費】無料(当日のお茶やワイン、おつまみの代金は割り勘です。)

【連絡先】参加希望の方は、まちの力活性化委員会 代表幹事 益尾まで連絡ください。もしくは、当ブログのコメント欄にその旨、書き込みください。

代表幹事より 勉強会の開催趣旨

 東日本大震災以降、様々な地域で復興構想の検討が始まった。しかし、津波被害という性格上、被災地の広い範囲が建築制限地域に指定され、市街地や集落の安全性に対する大きな方向性が決まらない中では、なかなか復興まちづくりが進められないという状況にあった。そのため、行政と専門家、市民代表が中心となり、委員会形式の会議などで復興計画が検討されてきた。
 震災から半年以上が過ぎ、ようやく各自治体の復興計画がその姿を現しはじめた。しかし、その構想はまだまだ具体的に事業化が判断できるものではなく、行政説明のつく安全性を確保するため、過剰な土木的な対応となっているものも見られる。今後は、このような復興まちづくり構想のアセスメントを行うことにより、具体的な事業化の検討を行う時期ではないだろうか。
 これから、復興構想のアセスメントを行いながら、自律した実現可能な復興計画にするためには、行政主導の復興構想に対するオルタナティブを提案する必要がある。その際の提案は陳情型の市民運動ではなく、自律した市民としての提案であり、市民サイドに立つ研究者や市民の意見を集約し、実現に向けて代弁する専門家の役割がきわめて重要になる。
 したがって今回、現状の課題、今後想定される再生への道筋などを、志をもった研究者、実務者、学生の間でブレインストーミングする場を設定した。