梅と曽我物語

本日のおやつ。



カリカリ梅です(* ̄∇ ̄*)


そういえば、この時期に梅が熟すから“梅雨”となったという説もありますね。
加工されることが多いので、ほとんどが青い実の状態で収穫されてしまいますが、
完熟の実は、そのまま食べることもできるんだそうです。


神奈川県でも生産されています。
有名なところでは、小田原市曽我梅林の梅。
日本三大仇討ちの一つとされる曽我物語、その主人公、曽我兄弟ゆかりの地です。
600年以上も昔から梅が植えられ、箱根越えの拠点としての宿場町として、
旅人の必需品(弁当の防腐、のどの渇きを癒すなど)としても、
この地の梅の実から作られた梅干が、重宝されたそうです。


曽我物語のヒロインともいえる存在が、兄の愛人であった遊女の虎御前。
陰暦5月28日、仇討を果たすも殺されてしまった愛しい人を思い、
虎御前が流した涙が、雨となって降ると伝えられています。
“虎が雨”夏の季語です。


陰暦5月28日といえば、今で言うとちょうど梅雨の時期。
なんだか切ない梅つながりになってしまいました。