神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

ビッグコミックオリジナルとの付き合い

macky-jun2008-10-21

 ビッグコミックオリジナルをずっと愛読している。定かな記憶は無いが、たぶん大学生の頃からだから、かれこれ30年近くにはなる。同誌の創刊は1974年5月なので、読み始めたのは創刊からそんなに時間は経っていない筈だ。これ程長い期間、読み続ける雑誌は珍しく、遊びの世界でもこれだけ長く付き合える遊びというのも稀有な存在である。20代後半の頃、ドイツに滞在していたことがあるが、その時も実家の母に頼んで、ビッグコミックオリジナルを航空便で送って貰っていた。それ程、手離せない仲であり、以来一回も逃さずに読み続けている。
 同誌は毎月2回、5日と20日に発刊されるが、すっかり暦替わりとなっている。今日なども地下鉄のKIOSKで見かけて、もう20日を過ぎたのだと気づいた次第である。一時はビッグコミックも併せて購読しており、発刊日が1週間ずれていた。毎週、コミックを1誌読むのは次第にきつくなり、ゴルゴ13のファンであったが、泣く泣くビッグコミックとゴルゴには別れを告げたのだった。以降、コミック誌との付き合いは浮気などせず、ビッグコミックオリジナル一筋である。
 同誌の何が好きかと言えば、必ず先ず読むのが、かざま鋭二風の大地」と弘兼憲史「黄昏流星群」である。そして、1拍置いて、次に読むのが「岳」「あぶさん」であろうか。そして、「弁護士のくず」「浮浪雲」「釣りバカ日誌」「三丁目の夕日」に入っていく。酒の話「蔵人クロード」、「深夜食堂」も欠かせない。ドラマになった「あんどーなつ」もいい。同誌からいくつ映画やドラマが生まれたことだろう。貴重な脚本集でもある。1回おきの浦沢直樹の「PLUTO」も大作であろう。手塚治虫氏の「鉄腕アトム-史上最強のロボット-」を改編したものだ。
 今日は「黄昏流星群」の第308話である「武士の星空」が完となった。三日月藤十郎と宇田川象山の決闘シーンだった。中高年の恋愛が常にメインテーマであり、この年令の中心ゾーンに入ってきた小生としては、若い頃読んでいたのとはまた違った感慨を持って読んでいる。
 また、「あぶさん」では王監督の今シーズンでの引退に、潮時を感じたあぶさんが引退を申し出ることになるクライマックスとなった。だけど、王監督に「あぶ、残れ。」と慰留され、迷うあぶさんなのであった。あぶさんも田淵や山本浩二と同じ年齢の筈だから既に62歳?なのに、いまだに現役。いつ、バットを置くのかが注目されている。
 浮浪雲は相変わらず歳をとらないけど、その外の主人公はコミック誌の歴史と共に、年を重ねてきた。あぶさんなんかは普通、野球選手ではありえないような年齢になってしまった。息子の景虎が既に球界のエースになってしまっている。ビッグコミックオリジナルも創刊以来、34年の時を重ね、おそらく創刊時の読者がそのまま読み続け、歳を重ね、対象読者年齢も変わったのだろう。読者年齢に併せて、主人公の中心年齢も敢えて、上げてきたのだろう。それが自分がビッグコミックオリジナルを手離せない理由の一つなのかなとも考える。この先、あぶさん浮浪雲はじめ主人公達がどんなシニア生活を送っていくか、楽しみである。心強い先輩であり、友達でもある。