神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

2016年はリオに

macky-jun2009-10-03

  2016年オリンピックはリオデジャネイロに決定。一回目でまずライバルのシカゴが落選、ならば東京は行けるかなとも思ったのも束の間、二回目で敢え無く東京も落選。思いっきりガッカリし、最終結果を見ずにさっさと寝る。結果は今朝起きてから知るが、南米初のリオに予想通り決まった。この日を休みにしてしまったブラジル、国を挙げて盛り上がっている熱狂を見ると、とても敵わなかったなと思ってしまう。日本では何故か自分を含め、盛り上がり方が足りなかったようだ。サンバを踊って喜んでいる人々を見ると、リオに決まってよかったなと素直に思える。なんだか楽しいオリンピックになりそうだ。
 高度成長期の入口にあった日本は、1964年の東京オリンピックで弾みをつけ、一流国の仲間入りをした。何故、また東京でやらなければならないのか、という説明が世界に対して充分できなかったし、いまだにその解答がわからない。ブラジルには当時の日本と同じ情熱があったし、今の日本にはそれがなかった。勝敗を分けたのは情熱の違いだろう。治安やインフラの悪さが心配されたが、2014年のワールドカップが準備になることが、むしろ好感されたのではないだろうか。だけど、2012年に行なわれるロンドンオリンピック。2大会前に欧州(アテネ)でやったばかりで、しかもロンドンは三回目。なんで、ロンドンなんだろうね?

亀井大臣のモラトリアムにモノ申す

 朝、日テレの「ウェークアップ」を観てたら、今、話題となっている亀井金融・郵政担当大臣が出演していた。モラトリアム政策を行なうと発言し、物議を醸している。金融中心に株価急落にも繋がっている始末だ。中小企業や個人住宅ローンの借入金の返済猶予をするという。統制経済の始まりか。自由主義経済のもとで長期にわたるモラトリアムは発動された例がない。日本では関東大震災と昭和初期(1927)の金融恐慌の際に、1〜3週間、限定的にやったにすぎない。現在の日本経済がその時代と比べて危機的状況にあるというのだろうか、ちゃんとした検証がされたのかは甚だ疑問だ。
 そもそも「民間の契約」を侵害するものであり、文明国の政策ではない。憲法の財産権の問題にも当たる。企業や個人のモラルハザード(倫理欠如)を助長しないものか。誰を助けて、誰を助けないのか、その線引きはいったいどうするのか?こうした強制的な政策が銀行の貸し渋り貸しはがしを助長させる悪循環に繋がらないか。考えてみることは膨大にある。亀井大臣の主張はパッションのみ前面に出て、全体を俯瞰的に見渡すことが欠けているようだ。パネリストたちに猛反発をされていたが、大臣の答弁を聞いていると、頭が悪くてどうしようもないとの印象のみだ。中小企業救済策はもっと別のところにあるのではないだろうか。