神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

落合監督解任に驚く

macky-jun2011-09-23

  朝のニュースを聞いて驚いた。中日の落合監督が今季限りで退任することになった。ヤクルトと優勝争いをしているのに、何もこんな時期にと思った。中日ファンの俺としては、とてもいい采配をしていただけに残念だ。落合監督は2004年から8年間で、リーグ優勝3回、日本一1回で、一度もBグループには落ちていない。中日球団史上としては抜群な実績を残した監督である。
 「オレ流」と呼ばれ、独特な采配はマスコミに媚びず、扱いがぶっきらぼうだったこともあり、時に酷評されることもあった。現役時代から勝負師だったこともあり、監督になってからも「自分の使命はチームを優勝させること」との信念で、妥協をしなかった。それが、第2回WBCへの選手派遣拒否であったり、2007年日本シリーズでのパーフェクトゲームを続けていた山井の降板だった。ファンサービス軽視と言われたり、秘密主義とも言われた。勝つためにはあらゆる犠牲を払う、それが「落合流」なのだ。
 俺は落合監督が好きだった。選手時代からマイペースを極力守る姿が好きであった。プロらしいプロであった。数年に一回は優勝する中日ドラゴンズを、常にクライマックスシリーズに進出し、優勝を争う常勝球団に変えたのは落合だ。しかし、球団側の思惑は別にあったようだ。ここ数年フランチャイズの観客数が減少傾向にあり、優勝した翌年である今季も前年同期より5%以上も減少しているという。すなわち強くはなったが、必ずしもファンからは支持されていなかったということだろうか。慢性的に赤字体質の中日球団にとって、経営上は好ましくはなかったようだ。
 しかし、俺は球団として収益改善策はもっと他にあったように思う。監督としての落合の野球は地味で堅実過ぎて、つまらなかったかもしれない。補強力のない球団で、スター選手不在のチームを率いて戦うには、どうしても守備重視の布陣にならざるを得なかっただろう。収支の問題は監督ではなく、球団の経営側の問題だ。
 次はドラゴンズ生え抜きの高木守道監督が就任する。既に5年も同球団監督をした、70歳のベテランだ。次の世代の監督候補者と思われる立浪和義井上一樹までのつなぎとも言われるが、さっそく動き出したようだ。今日は、愛知県出身であるイチロー採りを狙い、父親に電話を入れたようだ。他にもMLBにいる中日OBの福留や川上も狙っているようだ。落合とは違う、少し派手目なファン受けする施策が見られそうだ。さて、40年以上もドラゴンズファンである自分は、今シーズンの行方はともかく、今後のドラゴンズがとても気掛りになってきたのだ。