ワッフルにブルーベリージャムを乗せて朝ごはん

先週作ったブルーベリー・ジャム。何に合うかと言えば、やっぱりワッフルでしょう。

ワッフル・メーカーは、10年ほど前に連合いがバレンタイン・プレゼントに買ってくれた。
ワッフルを食べると、新宿のジャズ喫茶DUGを思い出す。

大学生になったばかりのころ、タナカ先生にDUGに連れて行ってもらって、初めてワッフルというものを食べた。
これは何だ?!という美味しさだった。確かブルーベリー・ジャムが乗っていたと思うんだけど、そのあたりの記憶は曖昧。
薄暗い煉瓦作りの店内に流れるジャズと、タナカ先生のタバコとブラック・コーヒーの入り混じった香りと、初めてのワッフル。
一枚の絵として、私の記憶に残っている。

今も昔も美味しいものを分かち合いたい私は、早速、親友を連れて行った。
学生にはちょっと値段も敷居も高い店だったが、特別な時間を過ごす自分たちへのご褒美だった。
その親友が、今、朝食をともにしているのだから、一緒にDUGで過ごした時間は魔法だったのかもしれない。

ワッフルの色が薄黒いのは、ブラック・ナイル・バーリー(Black Nile Barely)というオオムギの粉を使っているから。
粉が手に入りにくいので、使うたびに粒をビタミックスで粉にしている。

ブラック・ナイル・バーリーは、古代エジプトで重宝されたというオオムギの一種。
ワシントン州は小麦生産が主要産業の一つなのだけど、商品価値を高めるために珍しい麦を育てる努力をしている農家が何軒かいる。
Lentz Spelt Farmsもその一つで、私はブラック・ナイル・バーリーをWoodinvilleの 21 Acres Marketで買っている。

あんまり美味しそうに見えないが、木の実のような独特の味と風味があり、小麦よりもサクッと仕上がる。
1カップの粒を粉にしたら、1.5カップになった。
粉をふるいにかけたら、少し粒々が残ったので、もう一度ビタミックスにかけた。最後までふるいに残ったザラザラもボウルに混ぜ込んだ。
ふるいにかけるのは、空気を入れるためで殻を取り除くためではない。

少し足りないから、無漂白の小麦粉を足して2カップにした。
豆乳も足りなかったので、足りない分は水を足した。
いい加減だけど、家庭料理なんだから、それでOK。

基本のワッフル生地の作り方

粉 2カップ
ベーキングパウダー 大さじ1
自然塩 小さじ 1/4
甜菜糖 大さじ1
油 1/4カップ
卵 1個
豆乳 1と2/3カップ

粉、ベーキングパウダー、自然塩、甜菜糖をボウルに入れて混ぜる。
2カップサイズの計量カップに油を入れ、卵を割り入れ、混ぜる。豆乳を2カップになるまで注いで、混ぜる。
粉類に注ぎ入れ、混ぜる。

パイレックスのガラスの計量カップを使うと便利。

庭のリンゴが色づきました。

我が家の庭には、リンゴの木が2本あります。前の住人が植えたもので、私たちが住み始めてからは、冬に枝を切る以外は、何の手入れもしていません。
今年は花も少なく、10個くらいしか実がつきませんでした。

去年はたわわに実ったので、まったく違います。
年によってこんなにも違うんだと、びっくりしています。
商品としてリンゴを育てている農家の方たちは、この変動に振り回されないように、日々、工夫していらっしゃる。大変だろうなと、思います。

日当たりの良い方の木のリンゴが先に赤くなりました。
自然に落下したリンゴを拾うのですが、虫食いや痛みがひどいものは、そのまま地面に転がしておきます。
うリス、からす、アライグマなどが食べているようです。
草むらに落ちて気がつかないと、あっという間にかじられてしまいます。

今日、外出から帰ったら2つリンゴが落ちていました。まだ無傷でした。
最後の1個が枝に残っていたので、取ることにしました。
娘が脚立に上ってもぎました。

立派なリンゴです。

今年のリンゴは、数が少ないけれども、去年のより大きくて美しくなりました。
香も高く、甘さと酸っぱさがちょうどよくて美味しいです。
皮が薄いのが不思議なくらい。

オーガニックのリンゴは、そうでないリンゴに比べて皮が薄い傾向になるのですが、我が家の手入れをしていない木のリンゴはもっと薄いように感じます、

トレーダージョーズでしし唐を発見。袋にも「SHISHITO PEPPER」と書いてあります。

今日の献立は、ゴボウと生姜の炊き込みごはん。土鍋で炊きました。
ナスとえのきの澄まし汁。昆布出汁だけど、えのきを少し入れるとカツオ出汁のような味わいになるから不思議。
メインは、ズッキーニのオイル焼きに、Rockfishのソテーを重ねて、例のトマト味噌ソースを乗せました。フレッシュ・バジルをてっぺんに飾って。
左上に写っているのは、キュウリととろろ昆布の酢の物。
右上に写っているのが、しし唐のホイル焼きです。

Rockfishは、日本語訳を見るとメバルと出てきますが、メバル属のなかでもメヌケ(目抜)を指すらしいです。
でも、切り身で買うので、正体は分かりません。
色々と種類があるようです。お魚のことで分からない時は、ジャングルシティのお魚豆知識を読むと、なるほど〜となりますよ。

COSTCOで天然物が5切れ入り13ドル弱だったので、3人で1切れ2ドル50セント。お買い得な魚です。
すぐに使わない分は1切れずつラップにくるんで冷凍します。
今日は買ったばかりで新鮮なので、塩コショウと小麦粉をつけてオリーブオイルでフライパンで焼きました。
冷凍したものは、フライにすることが多いです。英国風フィッシュ・アンド・チップスです。

酢の物の三杯酢は、米酢2対白醤油1に、ほんの少しメイプルシロップを入れて、甘酢にしてあります。
メイプルシロップのコクで風味がつきますし、溶かす手間がいらないので砂糖より手軽です。

しし唐のホイル焼きは、洗ってヘタを切り落とし、2か所ほど包丁で切れ目を入れたしし唐を、アルミフォイルに乗せます。
自然塩少々をふってから、フォイルをたたんで、予熱したフライパンに乗せて焼きます。

オーブントースターで焼くのが手軽ですが、私は持っていないので、フライパンで焼いています。
パチパチと音がすれば、しし唐から出た水蒸気がフォイルの中で水滴となっていることが分かります。裏返して反対側も焼きます。

上から箸で押してしんなりしていたら火から下ろし、フォイルを開けて醤油を小さじ一回しかけて再びくるみ、そのまま冷まします。余熱で蒸し焼きになり、醤油味が染みます。
開けるときは火傷をしないように注意。

皿に盛ってから、鰹節を散らしました。

しし唐は、ほとんど辛味がないのですが、時々、ものすごく辛いのが混じっています。
娘が一つ、辛いのを引き当てたようで、大騒ぎで水を飲んでいました。

ブルーベリー摘みに行ってきました。

スノホミッシュのマウンテンビュー・ブルーベリー・ファームの広告を『ソイソース』で見たので、ブルーベリーのUピックに行ってきました。
家から車で20分。思ったよりも近かったです。
ブルーベリーの収穫期も終わりに近づいており、そんなにたくさんは成っていないけど、探せば採れるからね、と農場のお姉さんから言われたとおり、パッと見た感じには良さげなブルーベリーは見つかりません。

しかし、しゃがみこんで茂みを下から見上げると、ブルーベリーが葉の陰に鈴なりになっているのが、見つかるのです。
過去にブルーベリー摘みで習得したテクニック。


2時間に3人でこれだけ収穫しました。4ポンド弱で8ドル。

ベリー類は収穫作業が大変です。値段が高いのも分かります。
商業規模のブルーベリー農場は、広大な敷地を人海戦術で収穫して回るそうで。
こちらの農場は家族経営なので、収穫はお客さんが行うUピックがちょうど良いようです。

家に帰ってから、きれいな実と、乾いたり熟れすぎたりした実に仕分けました。
そして、ダメージの大きい実だけ、すぐにジャムにしました。
お砂糖とペクチンを使わないレシピです。

ブルーベリージャムの作り方

ブルーベリー 1.5カップ
ハチミツ   0.3カップ
レモンジュース 小さじ1

なるべく底が広くて高さが低い鍋に材料を入れて混ぜ、中火にかけます。深い鍋より早く煮詰めることができるので便利です。量が少なかったらフライパンでもOKです。
混ぜながら沸騰させ、水分が十分に出て来たら弱火にして、フツフツいう状態をキープ。底が焦げ付かないように 、時々かき混ぜながら、トロミがつくまで煮ます。
その間に、寸胴鍋にたっぷり沸かしたお湯でビンを消毒。
ジャムが出来上がったら、すぐにビンをお湯から取り出してさっと水分を拭いて、ジャムを入れます。
濡れぶきんで口についたジャムをふき取り、消毒済の蓋をかぶせて、再びお湯につけて5分ほど煮沸。
しっかり蓋を締め直し、冷まします。
冷めていく途中で、パコンという音がしたら、真空状態が完成。蓋を押しても沈まなければ、常温で保存可能。沈むようなら冷蔵庫に入れて保存です。

保存用に作ったのだけど、あっという間に1ビン食べつくされてしまいました。

裏庭のラズベリーが熟れてきました。

今年は暑い日が続いているノースウエスト。粒は小粒ですが、とても甘いです。

トマトやスイカ、ブドウなど乾燥した土地で採れる果実は、土中の水分を一生懸命に集めて育ちます。
過酷な環境でがんばって育った実は生命力にあふれ、食べる人に命を与えてくれます。

今、図書館から借りてきて読んでいる『食べものだけで 余命3か月の ガンが消えた』の著者、高遠智子さんも、死を覚悟して訪れたパリの市場でかじったトマトに命を救われたそうです。
(キング・カウンティ図書館の本なので、家の近くの図書館に日本語の本がなくても、予約すれば借りられます。)


一生懸命に実がつき、甘くなったラズベリー。私も有難くいただきます。



玄米とぎ汁発酵液の作り方。

我が家では玄米を8時間から24時間水に漬けて発芽状態にさせてから炊いています。
長い時間玄米を水に漬けておくと、その水がプチプチと泡立ってきます。
ぬか臭い匂いもしてきます。その漬け水で炊くと匂いが気になるので、炊くときは水を替えます。

玄米2カップに対し3カップの水をボウルに入れて一晩置くと、だいたい1カップの水が吸い込まれ、2カップの水が残ります。
なので、ご飯を炊くときには、水切りした玄米と新しい水を2カップ鍋に入れて炊くことになります。

玄米を漬けておいたぬか臭い水は捨てません。
このプチプチと泡立っている水は、既に発酵が始まっています。

500mlの水のペットボトルに、自然塩小さじ1、未精製の砂糖小さじ3を入れてから、玄米漬け汁を注ぎ、蓋をして振ります。シェイク、シェイク。
その後は暖かい所に置いておき、発酵させます。
ノースウエストの日かげの我が家は寒いので、お風呂に一緒に入ったり、暖房の出口やガス暖炉の近くで温めています。

天気のいい日は写真のように日光浴させます。夜は冷え込むので暖房の近くに退避です。
東京やカリフォルニアなら窓際に置いておくだけで発酵が進むようです。

そして、目についたときにシェイクシェイク。

保温がうまくいけば2日半ほどで発酵します。甘い香りがして、微かな酸味があり、シュワシュワしています。
このまま飲んでもいいのですが、ちょっと塩分が多めなので飲み過ぎはいけません。

我が家は水道水からchlorine(塩素)を除去するフィルターを使っていて、飲用水はRO(逆浸透膜)水になっています。
フィルターなしの水道水は塩素濃度が高くて発酵がうまくいかないことがあるようなので、市販のRO水を使う方がいいかもしれません。
塩はSeaSaltです。
砂糖は、日本では沖縄の黒砂糖を使うようですが、PCCで買った茶色いUnrefined Sugar(未精製砂糖)を使っています。
ミネラル分が豊富で、混ぜ物がない塩や砂糖がいいようです。

500mlの水のペットボトルを使うのは、2カップの漬け汁でちょうど満タンになるサイズだからです。
毎日2カップの玄米を炊く我が家では、毎日1本の発酵液ができる計算です。
発酵が進むとガスが溜まってきますが、プラスチックのペットボトルなら膨らむから液漏れもせず、破裂もせず安全です。
シュワシュワの勢いがすごいと、蓋をゆるめた瞬間にポンッと音がして蓋が飛んでいくほどですから、発酵液の内圧は侮れません。

出来上がった発酵液を豆乳に混ぜて作った豆乳ヨーグルトは、先日ご紹介しました

お掃除用には、DAISOで買ったスプレーボトルに入れて、台所と洗面所に置いています。

水垢などのぬめりがよく落ちます。
シャワーのタイルや洗面台のグラナイト、ステンレスの流し台に吹きかけて使っています。
まな板も最後にシュッとふきつけて、日向に干しておくと嫌な臭いが予防できます。
スプレーボトルはペットボトルほど膨張しないので、破裂はしませんが液漏れします。

もともと、米のとぎ汁発酵液は、飯山一郎さんという方が土壌改良資材として研究し普及に努めていらっしゃいました。
琉球大学の比嘉教授が研究・普及されたEM菌よりも、安価に作れるというのが飯山さんの主張です。
どちらも、微生物の発酵作用を使って、環境浄化(とくに土中や水中の汚染物質の分解)や健康促進(とくに生体内の汚染物質による酸化防止)を行うというものです。
こういう役割を担う微生物を有用微生物群(ゆうようびせいぶつぐん、Effective Microorganisms、EM)と呼ぶのですが、このEMという造語は比嘉先生が作ったもので登録商標されています。なので、EM菌と言うと比嘉先生の会社の商品だけを指すことになっています。
なのえ、飯山さんは米のとぎ汁発酵液と言っています。
私は、玄米発酵液と呼んでいます。
ま、簡単に言えば、自宅で作るEM菌もどき、ですね。

作り方は、こちらのHPを参考にさせていただきました。
飯山一郎さんのHPへのリンクはこちらですが、かなり個性的な方です。
飯山さんの発酵哲学を継承している発酵マニアきのこ組さんのHPエントリー「きのこ組天然酵母どうじょう」のほうが、読みやすくて便利です。
私はまだ入手していませんが、きのこ組さんの本『発酵マニアの天然工房』(三五館、2012年)も便利そうです。

発酵マニアの天然工房

発酵マニアの天然工房

5月のお料理クラスのテーマは「初夏のピクニック」です。

今日はベルビューでのお料理クラスでした。
昨日までは肌寒かったけど、今日は晴れてきて「ピクニック」な気分でお食事をいただけました。
おうちの中でのピクニックだけど、サンドイッチにパラソルを立てて雰囲気を盛り上げました。

ビーガン料理の定番、卵の代わりに豆腐を使った「卵サラダ」、Eggless Egg Saladをライ麦パンで挟んだサンドイッチ。
卵サラダサンドとキャラウエイシードをまぶしたライ麦パンは、とても相性が良いです。
サラダにはディル、パセリ、セロリと玉ねぎのみじん切りが入っています。
本物の卵を使った卵サラダでも、ぜひディルとライ麦パンを使ってみてください。

BLTサンドイッチは、ベーコンの代わりに、市販のマリネされたテンペを使っています。
BLTを水っぽくなく仕上げるコツは、パン、ベーコン、トマト、ソース、レタス、パンの順番に挟むこと。
あれ、これだとB(ベーコン)L(レタス)T(トマト)のサンドイッチではなく、BTLサンドイッチですね。

旬のアスパラガスを使ったポタージュ、キャベツ、ラディッシュ、小蕪のプレスサラダを添えています。

デザートは、とっても簡単にできて常温で固まるチョコレート・ムース。
穀物で甘みをつけたビーガン・チョコチップと豆乳で作ります。
ほんの少し加えたメイプルシロップとアーモンド・エクストラクトがアクセントになっています。

5月28日(木)レドモンド、6月5日(金)ノースシアトルで、同じメニューのお料理クラスがあります。
お申し込み・問い合わせは、info@macrobiclub.comまでどうぞ。(@マークは英小文字に書き直してください。)