デジタルzin!ポエジン『宇宙塵』/即興詩人・AI UEOKA

即興詩人・AI UEOKAによるデジタルzin! 雑多な芸術・らくがき日記。

『癒し』について:BUCK-TICK・馬野ミキ・岡村靖幸

以前、岡村靖幸岡村ちゃんのラジオか、インタビュー記事かを読んだ時に、彼は『癒し』についてこんなことを言っていた。


「いい仕事ができた時に、僕は癒されるんですよ」


僕にとって『癒し』とは何か? と考えた時、岡村ちゃんの言葉が過る。確かに、どんな疲れも自分の仕事が産み出した成果というか、充実感が吹き飛ばしてくれることはある。自分で自分を自給自足的に癒す。
自然に癒されるとか、旅に癒されるとか、そういったことにはてんで縁遠くなったのも、その自給自足性にはまっていったからかもしれない。自己満の部分も多々だけど。

そして、外から得る『癒し』について。

最近、新しいアルバムを発売したBUCK−TICKがとても自分にマッチしていて、聴きまくっているのだが、BUCKーTICKの『Long Distance Call』という曲の歌詞が僕を癒してくれる瞬間があった。

それは、壊れゆく心が止められず、人を傷つけにいく、というような内容の歌詞で、なんだかその瞬間の自分にマッチしたのだろう。下降していた心が癒された。

さらに、その曲を聴きながら、大好きなブログ『詩と惑星』を観ていると、歌手であり詩人の馬野ミキさんが新曲をUPしていたので曲を切り替えた。『ミサイル』というタイトルの曲が流れ出し、消え入りそうな声とメロディーで歌われたその歌に連鎖的に癒された。きっとその歌声に漂う、どうにもならない悲しさや寂しさを感じ取ったのだろう。スケールのでかい感情に打たれたのだと思う。


客観的に観ると自分の悩みは小さいけれど、主観的に見てそれは、些細ではなく巨大なもの。その偏った主観性は、さらに巨大なスケールのものと出会うことによって、吹き飛ばされ、「あ、僕の悩みなんて、小さい小さい」と思えることもある。

そういったものに僕は癒しを覚えます。というだけの話しでした。
最後に、馬野ミキさんの曲を載せさせて頂き、終わりにします。おやすみなさい。


植岡勇二



『馬野ミキ:ミサイル』