mademoiselleTAE2007-09-23




久々に親戚の家に、親戚が集まった。私も5、6年振りに行った。
お寿司と田舎料理の御馳走が大きな机いっぱいに並んでいた。松山名物"焼き鳥"も山のように積んであった。松山の焼き鳥は、甘辛い"味噌ダレ"を付けて食べる。もう何年も食べていなかった。松山の"焼き鳥"は"焼き豚"なのだと今日初めて知った。そう言われてみれば、豚の味のような気もしてくるが、私には、どっちだって同じようなものだ。おはぎも作ってもらった。 私は、食べきれないほど食べ、飲兵衛は良く飲んだ。


もう皆、ボケが回って来た話で盛り上がる年頃だ。「いなごの佃煮の作り方」やら、「シネマスコープ」やら「総天然色」の話まで飛び出した。

中でも、昔の "お弔い"の話が面白かった。
昔の弔いは、来てくれた人に小銭を紙にくるんでねじったものを投げて配ったそうだ。"籠屋"がその小銭を入れる籠を編んでいると、何処かで弔いがあるのが分かるから、子供達はそわそわしながら"弔い"を楽しみにしていたそうだ。弔いの列が通ると、大喜びでついて行ったそうだ。
お墓を掘るのを手伝っていると、前に埋めた人の骸骨がいっぱい出てきて、金歯まで出てきて、穴を掘りながら、その骸骨や金歯を、いくつも土の上に並べて、今度逝く人を埋めてから、骸骨も元のように埋めておく。伝染病に罹った人以外は、土葬だったそうだ。 
・・・というのを、楽しそうに話してくれた。
本当に楽しそうな葬式だなと思う。死ぬ人も今よりもよっぽど多かったから、死も身近なことで、ごくありふれたことで、特別悲しいことじゃない。
わいわい大騒ぎの"お弔い"というのだったら、自分のもいつかやってもいいかなと思った。



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*1:彼岸花は"まんじゅしゃげ"というそうだ。昔の人が、取ってはいけないと言ったのは、取ると毒があるからだそうだ。綺麗だけれど、部屋には飾れない花。