セカイカメラVer2.0は立体的である!
「私は私が見える世界を皆に見せるための機械だ」
Dziga Vertov 1896-1954 ポーランド ドキュメンタリー映画監督
先日いよいよVer2.0がリリースされたセカイカメラを早速アップデートして使ってみました!
以下感想。
楽天トラベルの公式タグ
今回のバージョンアップからこのような「オーソライズド」と呼ばれる、公式認可タグが追加されました。Ver1.0のときに「クソタグばっかりじゃねえか!」と文句を垂れていたクソ人間の皆様wもこれで納得するかな。まだ参加企業は限られていますが、今後色々な店舗に広がれば、エアタグの情報を頼りに買い物する日も近いかも?
「やや!こっちより、あっちのスーパーのきゅうりが安い!」
とかねw
「オーソライズド」+「ランドマーク」だけでフィルタリングすれば、個人が打ったタグは一切見えなくなり、役に立つタグばかりがフワフワ浮く事になります。だがしかし!そんなセカイは楽しくない!もちろん、セカイカメラの真骨頂は個人の打ったエアタグですよね〜。
お待たせしました。ここからが本題です。
まずは新機能。
Ver1.0の場合、遠くにあるタグは、画面を長押ししてドラゴンボール状態にして捕まえるか、もしくは自分が近づいて捕まえるかしないとやりにくかったのですが、これでもう安心。Ver2.0ではダブルタップかピンチで画面のズームイン・ズームアウトが可能です。あと、以前はエアタグ捕まえようとタップしても、失敗してエアタグがビューーン!と飛んでいっちゃうことがしばしばでしたが、新しいバージョンでは捕まえ易くなった感じがします。
Twitterのつぶやきが表示されました。
このAir Twitter、私、最初は意味がよく分からなかったんですが(セカイライフと混同していた)、要するに位置情報をさらして呟いているTwitterユーザーをセカイカメラで補足しちゃえ!という機能です。つまり、上の青い枠を漂わせている人、セカイカメラユーザーとは限りません。いや、ひょっとしたらiPhoneユーザーですらないかもしれません。
確かなのは、GPSで位置情報を出した状態で呟いているTwitterユーザーだ、ということです。
あらー、近所の人に自分の恥ずかしい呟き見られちゃうかも?w もちろん、位置情報を出してない人のタグは見えません。でもこれを逆手にとれば、自分のTwitterログを現実空間の目立つ場所に置ける、ってことでもあるんですよ!
ちなみに私ですが、流石に自宅の位置情報を晒すのは憚られたので、昨日、ヨドバシアキバの横に設置してみましたw 青い枠に囲まれたガンダムのアイコンを見つけたあなた。それが私です。フォローミー。
次はこれ。
Air Profile
セカイカメラを起動すると自分の頭上にプロフィールタグが出るようになりました。上を見上げると見えます。まさに「上を向いて歩こう」w ただこれだけなんですが、これはちょっと凄い。世界初、物体にくっついて移動するエアタグってことですよね?! お巡りさんが職質するとき、あなたの頭上を見る時代がもうすぐそこまで…w
さぁ、そして、Ver2.0のキモがこれです!
セカイライフ!iPhoneを縦にすると…
Twitterユーザーにはお馴染みのTLが出てきました!
これは今私がフォローしているセカイカメラユーザー。
リプライ。
私のエアタグをポケットに入れたり、コメントを書き加えたり、フォローしたりした人たちのリスト。
自分のエアタグの履歴。おお!以前、ポケットに入れ忘れていたタグが再び!!
そしてプロフィールです。アイラブひこにゃん。
ほほう。と、まぁ、自分がフォローしたユーザーからこんな情報も手に入るんですよね。
ん。junさんがフォローしているこの人は……
まさか・・・・・・
ひょっとして……
井口社長だー!
junさんとは、どうやら私が昨日リナカフェに向かう途中すれ違ったらしいのですが(足跡に履歴が残っていた)、まさか、足跡経由で頓智ドットの井口CEOをフォローすることになろうとは……!
しかも昨日、あの時間に私があの場所を通らなければ、フォローすることは出来なかった。不思議な”縁”です。セカイライフの可能性を実感した出来事でした。
【まとめ】
「携帯百景やTwitpicに投稿された写真をtwitterで見ることと、セカイカメラで写真を撮ってセカイライフでそれを見ることは何か違うのか?」
と、最初思っていました。
一見、違いがないようですが、大きく違うのは「エアタグは実空間に浮いて留まっている」という点。
……え、当たり前?w
エアタグ+セカイライフって、すごく”立体的”だと思うんですよ。
エアタグ = ある一定の場所の時間変化が見られる。
セカイライフ = 色んな場所にいる人の”今この瞬間”が見られる。
携帯百景やTwitpicに投稿された写真はログが流れたらだんだんと忘れ去られてしまうけれど、エアタグはずっとそこに浮いています。1年前にあなたが旅先で残したエアタグへ誰かがコメントを付けたのをセカイライフで見つけて、「懐かしいな〜」なんてことになるかもしれない。また旅に行きたくなるかも。
そして、セカイライフでフォローした人が行く先々でエアフォトを残したり、他人のタグにコメントを残したりする様子を見ていると擬似旅行をしているよう。「そんなの今までのツールでも似たようなことは出来たじゃん!」とおっしゃるかもしれないけれど、エアタグというのは、”場所”に括り付けることを前提としているだけあって、”移動している感”が全然違うんです。
そしてそこにあなたが行けば、まさにその場所に、エアタグは浮いています。
セカイカメラ、面白くなってきました。